8月以来の合同ライブ実施となりました。
(1)完全２部制
- 学校として設けられている基準→休日の活動は3.5hまで
- 3.5h＝半日開催だと出演できるバンド数は最大12バンド
- 3年生引退前だと部内で10バンドくらいが活動している
- 主催合同ライブは部内の全バンドを出演させたい
- 他校のバンドの出演枠が限られてしまう
- 他校のバンドにはたくさん参加してもらいたい
以上の状況を解決するための帰結は、「部員を完全に二分割して午前と午後でライブを２本行う」ということなります。世の中の軽音楽部の中では、比較的中規模の人数を維持してきた当部にあって、「合同ライブを15人程度で回す」というのは未知の領域であり、一人ひとりの責任がぐっと重くなる経験となりました。
(2)PA練習
これまでこの部活はごく限られた人だけがPAを担当してきましたが、こうなると午前と午後でそれぞれ最低でも３人くらいはある程度のことができないといけません。デジタルミキサー導入後は「練習はアナログミキサー、本番はデジタルミキサー」という形でしたし、コロナ禍以降は「メンバーが音楽室の四隅に立つ」が基本となっており、「外音」を用意しない音響環境になっていました。今回の合同ライブ実施にあたり、これを変更。
- 中音／外音、両方のスピーカーを常設
- デジタルミキサーを常設＝触る機会を増やす
普段遣いをするということは、故障リスクが一気に上がるため一長一短ではありますが、別に顧問の私物でもないですから、そこは覚悟の上。まだまだ練習の余地はありますし、見えていない機能や操作もあります。そして本番の様子を見ていて痛感するのは、操作スキルと同じかそれ以上に「聞き分ける耳」が求められるということです。「こんなにベースが薄っぺらなのになんでそのままなんだろう？」「こんなにキーボードが耳障りなのになんで調整しないんだろう」「中音域が薄いよ！」ーー顧問もたいした耳を持っていませんが、やはり気になることだらけです。今後もいろいろ研究し、スキルアップをして、そして後輩に引き継いでいってもらいたいものです。
(3)感染対策の変更
本校は「遅く来て早く帰る短縮時程」「荻窪⇔学校間のバス利用中止」「昼食時のデスクシールド利用」など、感染症対策では慎重路線が継続中ですが、ここらへんも学校によって温度差のあるところです。本校部員だけであれば、「本番時も完全マスク着用」で構わないのですが、他校の部員さんによっては「本番のボーカルのダメなの!?」という思いがありそうです。そこの対応は本当に難しいのですが、今回は以下のような形にしました。
・ステージから観客席の間の距離を保つことができるように柵を設置
・ステージ周りの換気扇は常時on
・１バンド＝２曲ごとに、教室前後の扉を空けて換気
以上の条件の下で「演奏者は演奏している間のみマスクoffを可とする」ということにしました。ただ、マスク着用がすっかり常態化している世代ですので、多くの出演者は演奏中もマスクを着用していました。
(4)受け継がれていくもの
午前の部では参加校のバンドが〈リュックと添い寝ごはん〉の楽曲をコピーしていました。〈リュックと添い寝ごはん〉は、彼らが高校在学中から各種合同ライブやコンテストでたびたび演奏を見る機会のあるバンドでした。本校の合同ライブにも出演してもらったことがあります。そういうバンドがメジャーデビューし、そのコピーバンドが本校のステージで演奏を披露する様は感慨深いものがあります。
また、本校のアカペラバンドMatroskaが〈Nagie Lane〉の「花と蜜」のカバーを披露しました。〈Nagie Lane〉もまたメジャーレーベルに所属するアカペラバンドであり、メンバーの一人が当部OGです。練習風景をこっそり(?)動画に撮って彼女に見せたところ、とても喜んでくれました。
私（当部顧問）は、常々「プロミュージシャンなんて目指すもんではない」という主旨のことを公言していますが、チャンスを掴んで頑張っている人たちを否定しているわけではありません。こうやって軽音界隈の後輩たちが憧れをもってコピー＆カバーするレベルになっているのであれば、それは素晴らしいことです。「リュク添もNagie Laneも頑張っているんだな！」と実感できるような一幕でした。
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日程：2022年10月30日(日)
企画：Yummy Music Jamboree 2022-3
主催：中大杉並高校 音楽部
場所：中大杉並高校 視聴覚室
見学：参加生徒・顧問・コーチ・本校保護者
出演：
午前の部
埼玉県立川口高校、千代田区立九段中等教育学校、国際学院高校
本校からは【idea】【Matroska】【ﾖｼﾞｼｮｳ】
午後の部
都立練馬高校、都立向丘高校
本校からは【affectea】【alba】【MUSTCAT】
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