遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

脇息(きょうそく)

2021年09月26日 | 漆器・木製品

時代劇でおなじみの脇息(きょうそく)です。

横 41.8cm、縦 39.5cm、高さ 27.6㎝。江戸時代。

骨董に狂いはじめたころ、右も左もわからないまま、思わず手を出した品です。

 

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相当古い布です。扇面模様でしょうか。

かなりへたっています。

骨董屋女主人の言う「しょう(性?生?精?)がぬけた」状態ですね(^^;

この種の品のウリは蒔絵と品格。

どんなお方が使っていたのか、興味あるところです。

脇息は今でも作られています。将棋の藤井聡太棋聖、対局の時に脇にあります(もちろん、対戦相手の脇にも)。でも、普通の生活の中ではなかなか見られません。

ところが、どこの骨董市をのぞいても、脇息はあります。誰も手を出しませんから(^^;

そんな不要物をなぜ買った?

一度、言ってみたかったのです・・・・

『苦しうない。もそっとちこうよれ』(^.^)

 

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (みこと)
2021-09-26 13:42:10
で、奥様の反応は?
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みことさんへ (遅生)
2021-09-26 15:02:41
無視(^^;
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Unknown (tkgmzt2902さがるのですか?)
2021-09-26 16:46:35
素晴らしい蒔絵ですね。布は劣化しても蒔絵はそのまま残るのですね。
脇息にもたれて、梨子地の重箱を眺める、いいですねぇ。
主人公の姿がだんだん見えてきましたよ。
しょうが抜けた、とは祖母の口から聞いたことかあります。
布の引っ張りかなくポロっと破れたときに。
こういうのは張り替えると価値が下がるのですか?
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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2021-09-26 18:36:09
漆は基本的には凄く丈夫です。縄文時代の破片さえ見つかります。布はそれに比べると弱いです。江戸布と言われているものは、たいてい「しょうがぬけて」います。

布は張り替えられます。業者でなくても、大抵の女性なら、自分でできると思います。そのまま使えます。ただ、骨董的価値はなくなります。

主人公の姿は虚像です。実体は、「しょうがぬけて」います(^.^)
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遅生さんへ (Dr.K)
2021-09-26 20:46:48
いや~、いろいろと集めていますね!

『苦しうない。もそっとちこうよれ』と言いたいがために脇息を買ってきたのですか(笑)。
でも、古い布のものは貧乏たらしくみえますね。
それに反し、蒔絵のものは品格がありますね。
蒔絵の脇息を使っている人から『苦しうない。もそっとちこうよれ』と言われたら、おもわずひれ伏してしまいそうです(^_^;
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Dr.Kさんへ (遅生)
2021-09-26 21:09:15
現代では、脇息の威力なぞ皆無です。
古布を取り替えても無理でしょう。
わかっちゃいるけど止められない。
要するに、妄想遊びです(^^;
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伝統工芸品 (akiko)
2021-09-27 11:41:44
美しいですねぇ~。シンプルだからこそ、深い味わいがあります。海外に住んでみて、余計にそういう思いは強ます。そういう美しいものに囲まれて暮らしたら、こころも落ち着きそうです。
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akikoさんへ (遅生)
2021-09-27 12:38:51
コメント、ありがとうございます。

本当にそうですね。
普段の生活が当たり前すぎて、気づく事はほとんどないですが、外国で暮らしてみると、普通の生活の中にまだ残っている伝統や歴史の重みをひしひしと感じますね。
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