遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

竹花入れ➄舟形花生け(2個)

2022年12月13日 | 花道具

今回の品は、舟形の花生け2個です。

上:長 36.2㎝、長径 9.4㎝、短径 8.0㎝、高 7.9㎝。明治―大正。

下:長 39.2㎝、長径 8.9㎝、短径 7.4㎝、高 7.7㎝。明治―大正。

ペアーでしょうか、同じような形、大きさの花生けが2個です。

このような品にも、何か名称があるのでしょうか。

なかなか味のある古竹を使っています。

下部が少し削ってあり、横向きに置いた時、安定するようになっています。

中央に花を活ける開口部があり、そのデザインは、2個、わずかに違います。

 

花生け部には、水が漏れないよう銅板が貼られていてます。

木製の花止めを固定するようになっていますが、花止めはどこかへ行ってしまい、見当たりません(^^;

これくらい古格があると、疵も味わいの一つ(^.^)

最初見た時は、二本の竹を合わせてあると思っていたのですが、一本の変形竹なのですね。よくこんな形になるもんです。自然の造形とはいえ、不思議です。

とりあえず、〇〇の一つ覚えで、椿の花を挿しました(花止めは剣山で代用)。

縦向きの竹花入れとは、また異なった趣き。

凛とした椿と貫禄たっぷりの花器のおかげで、素人でもなんとかなりました。

どこか、人間のボディを想わせるものがありますね。

しかし、これを二つ使うとなると、どんな配置が良いのか私には見当がつきません。

ブログ読者各位のご意見を待ってます(^.^)

コメント (12)
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