遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

竹製香盆

2022年12月03日 | 漆器・木製品

最近のブログでは、堅い陶磁器に続いて、柔らかい紙物、そして極軟(^^;)の好色本と来ましたので、ここらで少し話を中庸に戻し、木製品の紹介に移ります。

 

22.1cmx28.7㎝、高 2.2㎝、厚 3㎜。明治ー戦前。

竹製と思われる盆です。

蒸気をあてながら開いた竹を平らに成形したのでしょう。盆の周囲は緩く湾曲しています。

表面は比較的滑らか、裏は竹の繊維がごつごつしています。おそらく、竹を開いて圧縮成形し、竹の表面が表側、内が裏側になったのでしょう。

表面には、周囲をグルッと囲んだ中に、水車のような模様があります。

これも、てっきりプレス模様だと思ったのですが、

よく見てみると・・・・

凹部には、竹の繊維が見えません。

これは、プレスではなく、鋭い刃で竹を削ってできた模様ですね。

四角く囲んだ部分も含めれば、かなり手間のかかる作業です。

せっかくですから、香炉を置いてみました。

陶磁器よりも、鉄製の香炉の方が合いますね。

 

 

 

コメント (2)
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