遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

竹花入れ②竹製花生け兼短冊掛け

2022年12月07日 | 花道具

竹製の品物の紹介が続いているので、ついでにブログ在庫一掃を、と辺りを見回しました。すると、燈台下暗し、仏間の柱に長い竹が掛かっているではありませんか。あまりにも当り前なので、普段、その存在に気を留めたことがありません。こういう機会でもないと陽の目をみないのです(^^;

裏側。

長 100cm、径(最大) 8.5㎝。明治。

古竹の短冊掛けです。

裏側の穴に引っ掛けるようになっています。

 

表には、窓が上下、二つ開いています。

下側の窓。

銅の落しが入っています。どうやら花生けのようです。

上側の丸窓は装飾かと思いきや、

やはり銅の落しが入った花生けでした。

で、中央には短冊。

「いく山河 へしそ生れし 二方の えにしハ深し とはに幸あれ」

これは、叔母が、私たち二人に贈ってくれた歌でした(忘れかけていた(^^;)。

気がついてみれば、それからもう50年。

せっかくですから、花生け部に花を入れてみました(おそらく史上初(大げさ(^^;))

なかなかいけるではないですか。

ならば、上の方にも別の花を。

これで、叔母への感謝と供養にも(^.^)

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする