遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

江戸の頓智! 『どん字づくし』(2)

2020年01月12日 | おもしろ古文書

先回に続いて、『大志んぱん どん字づくし』の2列目、4文字です。

 

【産】の字の横棒3本がありません。

読みは、「はらミ女の九月め」。

そのココロは、「三があると産(うま)るる」

 

 

【向】の口がない漢字。

読みは、「奉公人の口入や」

そのココロは、「向なく 口があらふ」

「向き不向きなく、奉公する先があるだろう」ということでしょうか。今一つ、わかりません。

 

これは難しい。自信がありませんが・・

【平】の半分の字。

読みは、「ハモの半平」だと思います。

「はもの」は、端物、刃物ともかけているのでしょう。

右の男が、「とんとこ とんとこ と」包丁で細かく切っています。ハモの骨切りを兼ねているのでしょう。

左の男(子供?)は、すり鉢、すりこぎで(魚の身を)すり身にしています。横に書かれている文字は、わかりません。ゴシゴシなどの擬音語だと思うのですが。

 

【十】の字です。

読みは、「点うちや千(せん)」

寺子屋で、帰ろうとしている子に、もう一人の子供が「それてんうちやせんと」と言っている場面でしょう。点うちとは、書きとめた文の大切な所に、圏点をうつことだと思います。今でいえば、赤線引き。

 

こんな具合で、わからない所だらけです。ブログ諸氏からのサポートお願いします。

 

次回の予定。4種です。

 

コメント (10)
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