遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

季節外れのエンドウ植え

2020年01月26日 | ものぐさ有機農業

今年は、異常暖冬です。

値崩れで採算が合わず、せっかくの野菜を廃棄する生産農家も出てきているそうです。

故玩館向いの畑、すべての野菜が、一月に入っても、まだぐんぐん成長を続けています。大根や白菜は、もうこの時期、成長が止まるはずなのですが。冬野菜とはいっても、やはり気温が高い方が、成長するのですね。

どんどん採れる野菜を大量に消費するには、鍋に限ります。というわけで、年明けからほとんど鍋、なべ、ナベ(^^;)

でも、不思議と飽きませんね。油を使わないからでしょうか。

 

畑の真ん中に。春物の代表、スナップエンドウの種を、10月の中旬に蒔きました。

順調に大きくなっています。

この調子で行くと、5月は毎日、エンドウ尽くしか?

しかし、そうは、問屋がおろしませんでした。

 

立派な蔓が伸び始めた株の横を見ると・・・・

よく見ると、あちこちがこんな状態。見事な歯抜けです。

種を蒔いたら、全部きれいに発芽して、順調に育っていたのです。ところが、しばらくして、一部の葉が虫に喰われました。そのうちに、ツルまでなくなっていくではありませんか。あれよあれよという間に、何もなくなってしまいました。

こんなに旺盛に食べまくるのは、ヨトウムシでしょう。夜盗虫と言われるように、昼間は姿をみせず、夜に食べまくるので始末が悪い。昼間は、土中やマルチの陰に隠れているので、退治は難しい。真冬にヨトウムシ、これも暖冬異変の落とし子でしょう(^^;)

こうなったら、種の蒔き直ししかありません。

でも、蒔き時(11月初旬まで)は、とうに過ぎています。暖冬とはいえ、秋ではなく冬。

12月31日、ダメもとで、ポットに残りの種を蒔きました。

1週間ほどで、芽が出てきました。

夜は家の中へ入れ、昼は外で日光にあてて、大切に育てました。

20日後には、ここまで成長。

 

歯抜けの所に、ポットの苗を入れました。

後は、無事に大きくなってくれるのを祈るのみです。

 

春収穫の豆類は、秋に蒔種する。豆の栽培には、「春に多くの花が咲き、立派な豆が実るためには、幼株で冬をすごし、寒さにあてる必要がある」と説かれています。ふーむ、ナルホド。なにやら、人生訓を聞かされているような(^.^)

ところが、よく調べてみると、厳寒の地では、晩春収穫の豆を、初春に蒔くというではありませんか。寒さにあたるのはせいぜい種だけ。良い気候の時だけの成長で、実がなるとのことです。

それなら、わざわざ苦労して冬越しをする必要もない訳です。

 

今回、結果として、秋蒔きと冬蒔きをしたことになります。幸い、まだ豆の種が残っています。こうなったら、2月末に春蒔きをしましょう。そして、秋、冬、春と蒔き時が異なる3種類の株が、それぞれどう実をつけるかを比べてみたいと思います。

「何事も、やってみないとわからない」・・・・・・人生訓(^^;)

 

コメント (2)
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