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遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

光合成細菌(PSB)の威力に驚きました

2024年08月11日 | ものぐさ有機農業

ここ数年、家庭菜園で光合成細菌(PSB)を野菜に散布する記事を見かけるようになりました。

例によって、お試し願望の虫がむくむくと頭をもたげてきました(^^;

しかし、光合成細菌は、種菌を通販で得て、自分で培養して増やさねばなりません。

そんなわけでグズグズしていたのですが、先日、JAの売店でPSB種菌を見つけました。

メダカ売場にありました。水質が良くなるそうです。餌にもなり、一挙両得。

迷わず購入。300円弱でした。

これを種にして、自分で増やしていくのです。

光合成細菌の餌はこれ。

胃腸の弱い自分用にもなるので、大瓶を購入(^^;

2リットルのペットボトルに、種菌500mlをいれ、一夜置いた水道水で一杯にしました。

そこへ、エビオス錠を8粒入れます。

光合成細菌は嫌気性菌なので、空気が入らないように完全に満たすのがコツです。しかし、どうしても液がこぼれます。この時、耐えられない程の悪臭(ドブ臭さ)がする、と多くの培養記事に書かれていました。が、わずかにドブの臭いがしただけで、拍子抜けでした(^^;

後は、一日に一回振って、中味を動かしてやるだけ。

日なたに置いておけば、一週間で培養、完成です。

  左:一週間後。  右:作りたて。

さて、光合成細菌の効力やいかに?

現在の畑の様子です。左から、トマト、オクラ、ササゲ、ナス、キュウリです。マルチ全面張りですので、どうしても畝間が狭くなり、窮屈です(^^;

トマトは盛期をすぎ、キュウリはほとんど終わっています。例年、この時期に一番頭を悩ますのがナスです。それまで実り盛っていたのがパタリと止まり、葉が落ち、樹勢がみるみる衰えてしまいます。いわゆる土用疲れ。やむなく、枝をバシバシ落します(更新剪定)。

さて、今年のナスの状態です。

今年は、花もボツボツ咲いていて、例年よりはマシです。

しかし、葉には例年のごとく、黄色い斑点がたくさんできています。

だんだん症状がすすみ、全体がボロボロになって、葉は落ちます。

病気なのか、虫のせいか?

そこで、ダメもと、光合成細菌をかけてみました。

300倍くらいが標準ですが、今回は濃い目の100倍液を葉面散布しました。

次の日、ナスを見て驚きました。全体に緑が濃くなり、生き生きとしているのです。

葉を見ると、驚くことに、黄色い斑点はちいさくなっています。

よく見ると、斑点の黄色が薄くなり、あたかも傷口の修復がすすんでいるかのようです。

光合成細菌の作用はよくわかっていません。田んぼの水の中など、どこにでもいる細菌で、植物のように、光のエネルギーを利用して有機物をつくりだす原始生物です。過酷な環境でも生息できる強い細菌です。

これを植物に散布すると、病気を引き起こすなどの悪さをする悪玉菌を駆逐して、植物を健康にするといわれています。

今回のナスも、その効果が表れたのでしょうか。うまくいけば、更新剪定をしなくても良い?

数日おきに散布して、経過をみてゆく必要がありますね


豆腐がダメでもコンニャクがあるさ~タマネギの長期保存に挑戦~

2024年06月22日 | ものぐさ有機農業

タマネギを収穫しました。

ここ数年、タマネギの出来過ぎが続いています。要するに育ちすぎ、巨大なのです。水分が多く、柔らかくジューシ―で食べるには最高・・・・なのですが、大きな問題が・・・・吊るして保存している間に腐ってしまうのです。

大きなタマネギが腐臭を放ちながら、ボタッと下へ落ちるのを見ると、なんとも情けない気持ちになります

そこで、ネットにいれて吊るすことにしました。確かに、ボテッと落下はしません。しかし、悪くなる状態に変わりはありませんでした。

そこで今回は、まず、巨大にならないよう、育て方を工夫しました。鶏糞や牛糞など動物系の肥料、堆肥は無しにして、カニ殻+放線菌、米糠+カルスで処理をした後、植物系の有機肥料、ソイルファインを軽く施して畝を作りました。

結果は、巨大玉は無し、大~中のタマネギが揃いました。珍しい事に、450本いれた苗、欠損がなく、全部育ちました。

ここでまた問題が・・・・歩留まりが良すぎて、数が多すぎます(^^;

例年のごとく、必死で配り歩いて、やっと残り100個ほどに・・・・これを保存しながら消費せねばなりません。

しかし、夏が越せるか!?

巨大タマネギよりはスリムの玉が揃ったとはいえ、悪臭を放ちながらボテッと落下する悪夢が脳裏からはなれません(^^;

実は昨年、一計を案じました。腐りはタマネギの首の部分から始まります・・・・・ここの菌を殺せば良いのでは?

コロナ下ですっかり有名になった抗菌剤、次亜塩素酸水はどうか?

でも、タマネギに直接かけるには抵抗があります。何よりも、効果が1日ほどしかもたない。これを再々振りかけるのも手間です。

抗菌作用があって食品に含まれても大丈夫で、効果が持続する物はないか?・・・・・・・・・おおそうだ、豆腐をつくる時のニガリ成分、塩化マグネシウムならいけそう

勇んで塩化マグネシウム(粉)をタマネギに振りかけました。さらに、粉を水に溶かした濃厚溶液をタマネギの首に塗りました・・・・・結果は?・・・・・・

見事ハズレ

塩化マグネシウムは吸湿性が非常に強く、空気中の水分を吸って、タマネギがすぐにベタベタになりました。風にあたっても変化なし。しかも、それほどの抗菌性はありませんでした。タマネギはどんどん悪くなって、失敗に終わりました

そこで、今年です。

豆腐がだめならコンニャクがあるぞ

コンニャクを固めるのに使われる水酸化カルシウム(消石灰)。

これだけあれば、コンニャク屋さんが開業できそう(^.^)

この業務用消石灰は非常に粉が小さくて、うまく均等に振り撒けません。

そこで、

百均の出番です。

細かい目の茶漉しと小ボウルに消石灰を用意して、

吊り下げるばかりになったタマネギに、

振り振りすれば・・・・

お見事、均一に振れました。

首の部分に念入りに撒いて、

竹竿に吊るして出来上がり。

豆腐の塩化マグネシウムとちがって、サラサラに乾いています。これはいけそう。

一方こちらは、消石灰を振らないタマネギ。

これから、よーいドンで、保存競争をしてみます。

どうして同じ場所で比較しないか?って

ここは、洗濯物干し場でなのです。

消石灰が散って、苦情が来ても困りますから(^^;


20年連作のジャガイモ大豊作

2024年06月20日 | ものぐさ有機農業

私のものぐさ農業は基本的に連作です。農業の教科書に反しますが、ものぐさを優先した結果です。

サツマイモを除いて、連作が奨励される野菜は無いでしょう。

「病気にかかりやすくなる」「収量が落ちる」など、連作障害を回避するには、作付け場所を変えていかねばなりません。

これは相当に面倒くさい、ものぐさ農業の原則に反します(^^;

そこで、いずれの野菜も連作を重ねてきました。そのトップランナーがジャガイモで、もはや20年の超ベテラン連作野菜です(^.^)

しかし、収穫は減らないものの、歳を重ねるごとにそうか病が酷くなり、もはや、中学生坊主の顔のようなジャガイモのオンパレードになってしまいました。自家用に食べる分には関係ないですが、人様に差し上げるのはチョッと(^^;

で、今年は、満を持して、ジャガイモの連作に臨んだわけであります(^.^)

まず2月初旬、多めに米ぬかを撒き、発酵促進剤カルスをいれて耕しておきました。米ぬかが発酵し、増えた乳酸菌によって、土壌を酸性にしようと考えたわけです。そうか病の原因、そうか病菌は、アルカリ土壌で活発になるからです。もちろん、石灰の類はNO.

2月下旬に、カニ殻(有用微生物の餌となる)を大量に入れ、さらに放線菌(特に有用)堆肥を撒いて耕し、有機肥料ソイルファインを入れて、2週間寝かしました。

3月初旬に、3畝にマルチを張り、3種のジャガイモ(北アカリ、メークイン、ダンシャク)の種芋を植えました。

結果はこれ。

こんなに採れて、どうしましょう(^^;

いずれもベッピンさん(^.^)

配り歩きの毎日が続きそうです。

ジャガオットセイ君もまんざらでなさそう(^.^)


芋から育てた紫サツマイモの苗を植えました

2024年06月10日 | ものぐさ有機農業

4月7日のブログで、紫サツマイモの芽出しについて報告しました。

3月に、芋の加温を初め、4月に芽がでました。

これを土に埋めて、葉が出るのを待ちました。

4月下旬の状態です。

見事に葉、ツルが出ました。

ところが・・

よく見ると、随分葉が傷んでいます。

青虫の類にやられたようです。

小さな細長い虫(下写真、人差し指の爪の先)がいます。見たことが無い虫です。あちこちに、何匹もいます。おまけに、今年大流行のカメムシまでウヨウヨと。

仕方ありません、見つけ次第、捕殺。

虫退治の甲斐あって、6月初めには、苗になる大きさまで育ちました。

カウントしてみると、18本とれます。残った親芋をそのまま入れれば、20株はOK。

とりあえず、7本をとり、

メ〇デール100倍液に4日間浸して、発根させました。

それを植えたのがこの写真です。

中央の列が今回の紫サツマイモ。2日目です。何とか根付いてほしいですね。雨よフレフレ(^.^)

下の写真は、5月中旬に入れた紫サツマイモ(2枚上の写真の右列)です。めずらしく、農芸店に売ってました。しかし、買う人はほとんどいません。なんせ、普通のサツマイモ苗の3倍もします。売れ残って、しわくちゃで息も絶え絶え。しかし、3割引きになっているではありませんか。迷いましたが、購入しました(レジで5割引きを交渉するも、失敗(^^;)

1週間、毎日必死で水やりをして、根付いたのは10本の内7本。打率7割は、まあまあか。ツルが十分に伸びたらカットして、13本植え増しする予定です(^.^)

残りの一列は順調(下写真)。これは紅はるかです。20本のうち19本が根付いています。

例年ツルボケになるので、今年は早目に、リン肥を施す予定です。

サツマイモ3列の横には、かなり広い面積、サトイモを植えています。

昨年は全く雨が降らず、種を確保するのに精いっぱいでした。

今年は何とかうまくいって欲しい。

ところが、四月に種芋を植えても、全く芽が出ませんでした。

原因はカラスでした。芽が出た先から、摘んでいってしまうのです。やむを得ず、寒冷紗を掛けて防鳥。

半円上のアームはその名残です。ひょっとして、また集団で来るといけないので、残してあります(^.^)


電動スプリット式草刈機を買いました

2024年06月06日 | ものぐさ有機農業

今年は、梅雨入りが遅れています。草の伸びる度合いもまだまだです。が、遅かれ早かれ、草との格闘をせねばなりません。炎天下で、草刈マスオさんは、ほとほと疲れ果てます。

連日の草刈りを少しでも楽にする方法はないか?

おおそうだ、電動草刈り機!

さっそくネット通販で、一番お値打ちな品を注文しました。

Makitaの18Vスプリット型電動草刈機MUX18DRGMです。

今は、次々と上級モデル、35V、40Vタイプの強力機が出てきています。しかし、今回の目的が真夏の草刈り作業を少しでも軽くすることですから、パワーよりも軽さを重視して、この機種に決めたわけです。

セットになっています。

ツールバッグ、スプリットモーター、シャフト、ループハンドル、飛散防護カバー、チップソー、バッテリー・バッテリー充電器、肩掛けバンド、保護メガネ、工具類。

本体の組み立てに必要なのは次のこれだけ。

しかし、普段、チップソーではなく、もっぱら、ナイロンコードカッターを使っているので、それ用の飛散防護カバーとカッターを別途買い求め、これをシャフトに付けることにしました。

まず、本体へのループハンドルの取り付け。

ネジを止めるのに少し難義しました(^^;

次に、シャフトにナイロンコードカッターと飛散防護カバーを取り付けました。これらが付いた別売りのアタッチメントを買えば簡単ですが、お金がもったいない(^.^)

ナイロンカッターでは、ものすごい勢いで刈った草片や小石、砂泥が飛んできて、体中が汚れます。なので、チップソーの場合とちがい、大きな飛散防護カバーが必須です。ところが、なかなか良い物がありません。これまで色々試してきて、Makitaの飛散防護カバーが一番でした。これをセットすれば、服はほとんど汚れません。それに耐久性も良い。

最後に、二つのシャフトを繋ぎます。

グッと差し込んで、レバーで止めるだけ、実に簡単です。

10分くらい、あっという間に出来上がりました。

これまで使ってきた草刈り機と並べてみました。

上は、ホンダ4サイクル草刈機(35cc)です。これまで6台ほどのエンジン式草刈機を使ってきましたが、性能的にはこれがベストです。音が静かでパワーがある。しかも、エンジントラブルは皆無。いいことずくめ(お値段が少々お高い(^^;)

このホンダ機も、やはり通販で買い、組み立てました。難しかったです。それに対して、今回の電動機はあっという間に組み立て終了。

違いはいろいろありますが、一番大きな違いは重さです。

ホンダエンジン草刈機(上側):7.3㎏

Makita電動草刈機(下側):4.1㎏

この差は、駆動部の重量の違いですね。

家の周りや向かいの中山道脇畑なら、ホンダ草刈機を駆使できます。

しかし、もう一か所、400mほど離れた畑へは、自転車に乗り、このヘビー級草刈機を担いで、まるでサーカスのように移動しなければなりません。

本人はいたって真剣なのですが、フラフラと自転車をこぐ後期高齢者を見たら、誰でも吹き出すにちがいありません(^^;

ところが、もうそれにもオサラバ

今回の品をまず二つにスプリット。

自転車の荷受けにのせたなら、

鼻唄まじりでスイスイと(^.^)