チチンプイプイ

チチンプイプイ、チチンプイ。
コタロウから生まれし魔法の毛玉よ。
満月の昇った晩と次ぎの夜明けの真ん中に、エノコロ草を摘んで来て、毛玉をひと撫ぁ～で、ふた撫ぁ～で・・・。
その後に毛玉を、左に3回、右に10回、瞬きせずに、そろぉ～りそろりと廻します。
最後はコタロウのゲップを吹きかけて・・・。
あらあら不思議あら不思議。
ポンッと煙が立ち昇り、太陽の香りが漂って、毛玉は仔猫となるのです。
コタロウにそっくりなその猫は、それからずっとコタロウの友となるのです。
お留守番の時だって寂しくない。夜中に目が覚めたって恐くない。
ステキなステキな友となるのです。
チチンプイプイ、チチンプイ。