福岡タワーとの対話

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2枚のワーグナー「管弦楽曲集」を聴きかじる

2015年06月07日 23時16分51秒 | 音楽、聴きかじり
2015年6月7日日曜日、薄曇り。午後9時現在時外気温21℃湿度89%、南東の風2m/s。

今日はワーグナーを聴いとります。
と言っても歌劇・楽劇の導入部とでも申しましょうか、管弦楽曲集を聴いとります。

1枚目はこれです。
Wagner - Orchestral Music Zubin Mehta

Zubin Mehta: New York Philharmonic Orchestra
ワーグナー作曲
歌劇「タンホイザー」より“序曲とヴェヌスベルクの音楽”
舞台神聖祝典劇「パルジファル」より“第1幕への前奏曲”“聖金曜日の音楽”
歌劇「リエンツィ」より“序曲”
指揮:ズービン・メータ
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
合唱:ウェストミンスター合唱団(ジョセフ・フランマーフェルト合唱指揮)
録音:1989年5月(ライヴ)、9月、アヴェリー・フィッシャー・ホール、ニューヨーク

まずは、タンホイザーから。ワーグナーって何だか一様に【悲哀の底から天空に見出す一条の光源】みたいな感じで始まりますよね(私感ですが)、このメータとNYPの演奏もそれを強調して余りある演奏ぶりです。次第に光源へと近づき、また徐々に離れて行くみたいな。ワーグナーはこれなんでしょうか?広大な砂浜で唯一つの貝殻を手にした、それぽっちな程度しか聴いてはおりませんが、ワーグナーの作品を・・・それで偉そうにあれこれ言えませんがね(泣) パルジファル、聖金曜日の音楽です。次のレヴァインも演奏しておりますが、うらうらとした牧歌的な風情をも彷彿させる?サウンドですねえ。リエンツィの序曲、トランペットでしょうか?このような出だしのほうが、今の私には受け入れ易いですね。

2枚目がこれです。
Wagner: Orchestral Music

James Levine: Metropolitan Opera Orchestra
ワーグナー作曲
歌劇「ローエングリン」から“第1幕への前奏曲”
楽劇「ヴァルキューレ」から“ヴァルキューレの騎行”
楽劇「ジークフリート」から“森のささやき”
楽劇「神々の黄昏」から“ジークフリートの死と葬送行進曲”
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から“前奏曲と愛の死”
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から“第3幕への前奏曲”
舞台神聖祝典劇「パルジファル」から“聖金曜日の不思議”
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
管弦楽:メトロポリタン・オーケストラ
録音:1995年5月、ニューヨーク

音量を上げられないこの時間(午後10時過ぎ)ヘッドフォンで聴く、まずローエングリンから。4分を過ぎた辺りから、遠く遠くに金管楽器群咆哮の兆し。そして次第に頂へと聴く者を誘う。深淵にして悠然、一縷の望みを託すかのような暗部へのアプローチ。良いじゃあないか。正直、レヴァインという指揮者を余り知らない私ですが、聴かせ処のツボみたいなのを知ってる感じ。演奏はワルキューレに変わりました。メトロポリタン・オーケストラの金管も弦楽器群もナイスなサウンドですね。曲想とサウンドの相性が良いように思います。そこに来て親方のレヴァインが見事にドライブしてます。ジークフリートの森のささやき、初試聴です。ワーグナーという作曲家、このようなイメージも持ち合わせていたのかと思いたくなるような流れ。パルジファル、5分半を過ぎた辺りからこれほどの悲しみがあるのかと思わんばかりの重厚な弦楽器群総動員。

レヴァインは他にもワーグナーの管弦楽曲集を出している。

このジャケットの作品だが、市場では既に廃盤扱いになっているようだ。しかし、聴いてみたい。

もっと時間かけて聴き込めば、ワーグナーの音楽は身近なものになるんでしょうけどね。とにかく長いよね、演奏時間が。やっぱ、まとまった時間のある時に聴かないと、聴く印象も違うものになりそうで。でも音楽と言うものは、その時々でそれまでとは異なる印象を持っても、それはそれとして良いのではないか。音楽に国境が無いように、聴く印象も変わって良いんですよね、皆さん!


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