福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

このモーツァルトも気持ち良い!・・交響曲第29番第一楽章の演奏時間を比べてみた

2018年01月25日 12時22分54秒 | 音楽、聴き比べ
2018年1月25日木曜日、天候曇り。午前10時40分現在時外気温0℃湿度71%、北西の風4m/s。

強烈な寒気団がズッと、居座ってます。
気象庁は先日から、不要不急の外出は控えて、と報じてます。
体の芯まで凍える天候に、まいりますよね〜。

昨夜のベストオブクラシックでは途中で地震速報が入り、番組が中断しました。
約5分後、何事もなかったかのように放送は再開しました・・・


冒頭のモーツァルト交響曲第29番、とても気持ちが良いです。
モーツァルト作曲:交響曲 第29番 イ長調 K.201
演奏:ルツェルン音楽祭弦楽合奏団
~スイス・ルツェルン文化会議センター・コンサートホールで収録~(2017年8月14日)(スイス放送協会提供)
第一楽章は約7分の演奏でした。

気持ち良いので他の指揮者ではどうかな、と第一楽章のみ聴き比べてみました。

指揮:カール・ベーム
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:9分11秒
録音時期:1960年代
録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会


指揮:カール・ベーム
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:9分12秒
録音時期:1980年6月
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(セッション)

年月もオーケストラが変わっても演奏時間はほぼ一緒ですね。
世界屈指の2つのオーケストラに対しても9分10秒台で指揮してます。
この作品の解釈はオーケストラや自らの年齢にかかわらず、不変なんですね。そこが、カール・ベームなんでしょうね。
言うよう迫らざる指揮ぶりとでも申しましょうか、安定してます。


指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:7分7秒
録音時期:1965年8月
録音場所:サンモリッツ、ヴィクトリアザール


指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:7分23秒
録音時期:1987年2月
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー

演奏時間だけ見ると、ベームに比べて高速ですね。
ですがその分、メリハリのある指揮ぶりは心地良いです。
1982年の録音でも、心地よい指揮ぶりは健在です。
ベームとカラヤン、その解釈の違いはこの作品に対する愉しみ方なのか。


Live Recording: Frankfurt, Alte Oper, September 1987; Vienna, Konzerthaus, Grober Saal, September 1987; Vienna, Musikverein, Grober Saal, October 1988
指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:8分10秒
録音時期:1987年9月
録音場所:フランクフルト

ここで、バーンスタインに指揮してもらいました。
ベームとカラヤンの中間にある演奏時間。
スッと、さりげなく演奏に入る印象ですね。
構えなく、自分のテンポでオーケストラを指揮したのでしょう。
弦楽器群へのなめらかなしなやかさを表現したのでしょうね。

同曲異演です、三人の識者でけっこう異なりました。
この聴き比べは次回へと続きます。


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ベームの指揮でR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」を聴き比べる

2017年11月06日 17時01分07秒 | 音楽、聴き比べ
2017年11月6日月曜日、天候晴れ。午後3時40分現在時外気温21℃湿度58%、西の風1m/s。
3連休明けの月曜日、今日も青空だ。
午前中ハローワークへ、求職情報を検索。
10件ほどプリントしてきた。
今週は、求人先へタマを投げる準備に入りたい。
必要な書類もきっちりとそろえて・・・

さてと今日はタイトルの通り、R.シュトラウス最後の交響詩「英雄の生涯 作品40」を聴き比べました。
この作品、カール・ベームの指揮で以下の3つの音源を所有してます。


バイオリン:エーリッヒ・ミュールバッハ
管弦楽:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
録音:1957年2月、ドレスデン(モノラル)

上記の通りモノラル録音盤です。
ですが、シュターツカペレ・ドレスデンの透明感ある金管楽器群は伝わります。
作品5曲目、5.Des Helden Friedenswerke (英雄の業績)の部分では、これまでの交響詩がめくるめくように演奏されます。
まさに「業績」を表現してます。ドン・ファン、ツァラトゥストラ、死と変容、ティル・オイゲンシューゲル、マクベス、ドン・キホーテ・・・
聴き込んでますと、モノラル録音だと言うことを忘れてしまいますね。


バイオリン:ゲルハルト・ヘッツェル
管弦楽:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1976年4月
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

シュターツカペレ・ドレスデン盤から19年後の録音です。
ステレオ録音なのですがどうも、浅いというか薄いというか、何でしょうねえ。
迫ってこないんですよねえ。


管弦楽:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
録音:1976年8月11日、ザルツブルグ音楽祭大ホールで収録
   オーストリア放送協会提供の録音テープから。HNK-FMにて1976年12月22日放送。
上記メモの通り、41年前にFMエアチェックしたものです。
この時はMaxell UD7号オープンテープに録音してますね。
これは結果的に正解でした。
これまでにも何度か述べましたが、オープンテープの圧倒的な情報量に今更ながら驚いてしまいます。
カセットテープには収まらない音の情報量、その奥行き、左右の分離、豊かな音の空間に、
しばし聞き惚れてます。
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン)の透明感あふれる金管楽器群、これを聴くだけでも価値アリです。
会場の音響とマッチしているんでしょうね。
この時のソロ・バイオリンが誰かは判りませんが演奏全編を通して、音の透明感に一片の曇りもありません。
演奏後の解説(渡辺学而氏)にもありますが、
ベームとシュターツカペレ・ドレスデン、完全一体となってR.シュトラウス作品を奏でます。

ウィーンフィルとの録音から数ヶ月後の演奏です。
これを聴くことで指揮者とオーケストラのマッチングというのが良くわかります。
作品次第で随分と変わりますね。
ワーグナーの序曲とか、ブラームスとかは良いんですがねえ。
あと、ヨハン・シュトラウスもベームとウィーンフィル盤で良いですよね。

あくまでも個人の感想ですから異論もあるかと思いますが、今回の聴き比べでは、
1976年ザルツブルグ音楽祭での演奏で決まりです!


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モーツァルトのピアノ協奏曲第23番を、ポリーニのピアノで聴く

2017年10月15日 19時07分34秒 | 音楽、聴き比べ
2017年10月15日日曜日、天候雨。午後6時25分現在時外気温19℃湿度92%、北北東の風4m/s。
今日は終日の雨、しかも肌寒い。
もう10月も半ば、早いな〜。

ブログの更新が滞ってしまい、なんと1ヶ月も経ってしまった!

8月以降色々あって・・・気も心もやる気出なくなってしまい、ズルズルと今日に至りました。

ブログは今の自分を写す鏡のようなもの、ならば今の自分を写すのもある意味で、有りかと。

肌寒い雨、ご近所の方の葬儀に参列。享年82歳でした。
お孫さんのお別れの言葉と喪主をされた息子さんの挨拶に
目頭が熱くなりました。
20年前に奥様を亡くされ、現役を退かれた後はお孫さんたちと
数々の思い出を作られたとのこと。
崇高なご生涯であったかと、衷心より合掌しました。

8月末で退職した後、次の仕事を探しましたが
なかなか、探せておりません。
月日はあっと言う間に9月を過ぎ、10月も半ばになりました。
先日は雇用保険支給の説明会に行きました。
会場はほぼ満席、支給対象者が多いのに驚きました。
今月26日が初回認定日とのこと。
支給申込みでのことですが、雇用保険と年金の併受給は出来ないとのことで
支給見込みが多い方を選択して、との説明でした。

なにはともあれ、生活費が必要です。そのための手立ては欠かせません。
失業は事実として、そうそう凹んでばかりも居られません。
先に進むことをしないと、心身ともに呆けてしまいます。
気持ちのハリを失わずに、前を向いて行きましょう。

さてさて、モーツァルトです。
ポリーニのピアノで聴く、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番。
手元には2つの音源があります。
いずれもベーム指揮ウィーンフィルとの演奏です。

モーツァルト作曲:ピアノ協奏曲第23番イ長調、K.488
ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
指揮:カール・ベーム
管弦楽:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1976年4月
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(セッション)

もう一つがこれです。
1977年ザルツブルク音楽祭でのライブ録音です。

1977年8月17日、音楽祭大ホールでの演奏です。
これは40年前にNHK-FM放送のエアチェックです。

カセットテープですが、鑑賞する分には何ら支障ありません。
40年間もよくぞ色褪せずに保管できたものだと思います。

セッション録音もライブも、基本的には変わりません。
いずれも名演と太鼓判です。何度も聴き返してます。

40年前の自分を思い出しても仕方ありませんが、歳月の過ぎ去る早さに
多少の驚きを禁じえません。
もう64歳、いや、まだ64歳・・・
捉え方によりますね!

また明日から、気持ち引き締めて、頑張っていきたいです。


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ベームの指揮でシューベルトの「交響曲第5番」を聴き比べる

2017年05月02日 12時55分10秒 | 音楽、聴き比べ
2017年5月2日火曜日、天候晴れ。午後0時20分現在時外気温26℃湿度66%、北北西の風4m/s。
ゴールデンウイーク半ばの平日ですが、昨日今日と有休です。

ひさびさに行ってみっか!と、チャリで図書館へ。
しかし、なんと!休館日!
図書館では月初1日は休館日、今月は1日と月曜日が重なり、1日〜2日がダブルで休館だった。
運動がてらということで、まあいいか。
愛宕大橋を吹き抜ける海風が心地よかった。

先日来、シューベルトの5番を聴き続けております。
第1楽章を繰り返し繰り返し、聴いております。

今日は、ベーム先生指揮でベルリン・フィルとウィーン・フィルの聴き比べです。
なんとぜいたくなことでしょうか!

演奏はいずれも単品ではなく、
ベルリン・フィル盤はシューベルト全集から、
ウィーン・フィル盤はDGの企画ボックスに収められたものを聴いております。


Schubert: Symphony #5 In B Flat, D 485 - 1. Allegro
Karl Bohm & Berliner Philharmoniker
シューベルト作曲:交響曲第5番変ロ長調 D.485 第1楽章
指揮:カール・ベーム
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:7分25秒

録音:1966年2,3月 ベルリン

ぶ厚めの弦楽器群がタマリマセンね。
安心して聴いてられます。


Karl Bohm & Wiener Philharmoniker
指揮:カール・ベーム
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演奏時間:5分47秒

録音: 1979年12月ウィーン、ムジークフェラインザール

ウィーン・フィル盤では、第1楽章呈示部の反復を行っていないということで、
この楽章では上記の通り、ベルリン・フィル盤よりも演奏時間は短い。
しかしながら演奏開始から受けるのは、ゆったりとしたイメージです。

多少の金属質っぽい弦楽器群で、透明感があります。
ベルリン・フィル盤よりも、細く感じる弦の音。

シューベルトはどんな曲想を持っていたんでしょうか。
時により聴く側の精神性も、影響するでしょうしね。

であれば今日の私としては、ベルリン・フィル盤ですね。


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ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」第3楽章を聴き比べる

2017年04月23日 10時50分20秒 | 音楽、聴き比べ
2017年4月23日日曜日、天候快晴。午前10時20分現在時外気温20°湿度57%、北北西の風3m/s。
快晴の空で迎えた日曜日の朝、先日のライブを聴いてから、
この曲を繰り返し聴いています。

当方所有のアルバムから、第三楽章を聴き比べてまして。
今朝はこのアルバムから。


Beethoven: Piano Concerto #1 In C, Op. 15 - 3. Rondo: Allegro Scherzando
Daniel Barenboim; Otto Klemperer: New Philharmonia Orchestra
ベートーヴェン作曲:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 作品15 第3楽章
ピアノ:ダニエル・バレンボイム
指揮:オットー・クレンペラー
管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

 録音時期:1967年10月、11月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

半世紀も前の録音ですが、なかなかの出来だと思います。
最近は指揮者としての活躍がもっぱらのバレンボイムですが、当方の思いはピアニストのほうが強いですね。

この曲について、
ロンド形式。楽しげなロンド。独奏と管弦楽との掛け合いがにぎやかな演出をしている。
最後のベートーヴェン特有のティンパニの連打は史上最初の打楽器ソロの難解なパッセージである(Wiki)とありますね。

クレンペラーの企画ボックスものですので、アルバム発売当時のジャケットではありませんが、
ひょっとしてこれでしょうかね?


1942年生まれのバレンボイム、当時25歳ですか。
一方、1885年生まれのクレンペラー、82歳。
親子以上の年の差ですね。

クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニアの音、結構シャキシャキで
嫌いではありません。

25歳と若いバレンボイムのピアノ、決して若さに頼るでもなく
むしろおとなしいくらいかな。
ということは、クレンペラーの指揮が光るとなるか。

いずれにせよ、良い曲ですね。


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