福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

山本一力著『たすけ鍼 立夏の水菓子』読了

2020年03月01日 23時38分10秒 | 積読、音読、心読
2020年3月1日日曜日、天候曇り。午後11時20分現在時外気温11℃湿度82%、北北東の風2m/s。
今日から弥生・三月、年度末月だ。
あすからは今年度の業務仕上げと四月・新年度の準備が始まろうか。

ここ最近、コロナ騒ぎで世の中ひっくり返るような様相だ。
この八日から始まる大相撲春場所は、無観客試合と決まったし、

非常事態宣言発令中の北海道は、街から人の姿が極端に少なくなったようで、

小中高の、春休みまで臨時休校も明日二日から始まる。
いずれもかつて無かったことばかりだ。
株式も先週に続いて続落で始まるのか。
今一度、時分も身を引き締めて事に当たらねばと。

さて、久々の新刊読了。

山本一力著『たすけ鍼 立夏の水菓子』
江戸・深川に住む、鍼灸師と漢方医の二人、それぞれの連れ合いが主な登場人物で、
前作『たすけ鍼』の続編と位置付けられようか。
途中、ダレ過ぎるきらいもあり多少読み憂んだが、放り出すこと無く読了した。
ここ最近の一力作品に、以前ほどの緊張感が感じられない。
量産に走ると、頁を繰るもどかしさも無くなってしまうな、残念だが。
しかしながら、新刊が出ると気になるのも事実で、
何となく先が見えるようでも、ついつい手を出してしまう・・・

山本一力著「長兵衛天眼帳」読了

2019年08月27日 06時39分38秒 | 積読、音読、心読
2019年8月27日火曜日、天候雨。午前6時10分現在時外気温24.3℃湿度93%、東南東の風2.8m/s。
夜明け前から降り始めた雨、止む気配無く時おり篠突く様にも。
今週は秋雨前線?の影響もあり、ずっと雨模様だ。
今日から長崎へ。前回(先月)も雨だった。
初日の今日はリュック背負い、傘を手にしバッグも提げるため、
両手が塞がって厄介この上ないが、
それも致し方なかろう。

さて、山本一力著「長兵衛天眼帳」読了

江戸時代の日本橋、眼鏡屋店主の村田長兵衛と目明かし新蔵。
一力作品初登場の二人だが、日本橋と言う舞台も珍しい。
これまでのほとんどが深川だった。
一部・二部の構成だが、その二つは流れとして繋がっている。
発行元でのインタビューに著者は、新たなシリーズとして取り組みたい旨を語っていた。

結構なペースで作品を量産する傾向だが、中には長期休載中?の作品(竜馬奔る、等)もあり、
著者が目指そうとしているものが何なのか不明瞭でもある。

本作品でクローズアップされた目明かしと言う職業。
決して歓迎されない職のイメージも有り、思い切った構成が必要だったのだろう。
再読した上で読後感を述べたいが、著者作品特有のサクサク読める内容なので、
苦にはならない。

山本一力著「牛天神」再読

2019年08月25日 08時41分52秒 | 積読、音読、心読
2019年8月25日日曜日、天候曇り。午前8時現在時外気温21.7℃湿度75%、南東の風2.1m/s。
随分と涼しい朝だ。室内のエアコンを止め、窓と言う窓を開ける。
ひんやりとした気持ちの良い風が肌をくすぐる。
これからこれでいいのだと思うくらい、気持ちいい。

山本一力の本を読んだ。
以前にも読んだ本であるが今回、再読した。
「牛天神」

損料屋喜八郎シリーズである。
火除跡地に建てた市場で食材等をディスカウントして売り、
深川の町で商う店と客の争奪を図り、店の商売が立ち行かなくなるのを意図するところから、
今回の筋書きが始まる。
現代版ディスカウントストアとでも言おうか。
深川で買えば二十四文の豆腐を、半値の十二文で売り捌くとか、
赤を見込んで客を奪うやり方は、現代に通じる乱暴な商売とも言える。
これまでの商いで太刀打ち出来なくなった店を、居抜きで買い取ると言うのが、
狙いのようである。
現在でも見かける様相だ。

恐らく著者は、江戸時代の昔も平成(令和)の今も同様だと言いたいのだろう。

その背景にあるものは、深川の町に怨嗟を残す一人の商人の心。
人並みな生活を送れば有り得ないことでも、父を失い、母と生き別れになった少年は、
そのことをバックボーンとして、或いは糧として生きて来たのか。

この著者の作品によく見られる筋書きである。
人並みに生きた人生と、そうでない人生の対比。
そうでない人生を経た人物が財を成し、仇を討つ展開。
いわゆる、ワンパターン。
またか、と思いながらも読み進んでしまう。

何となく先が読めてしまうつまらなさもあるが、「まあ、いいか」と妙に頷いてしまう。
今回の読後感にも、その思いを色濃く残した作品であった。




山本一力著「べんけい飛脚」読了

2016年10月12日 23時48分56秒 | 積読、音読、心読
2016年10月12日水曜日、天候晴れ。午後11時20分現在時外気温17℃湿度87%、北東の風2m/s。
なかなかの良い焼酎、ほろ酔いで愉快になる。

iichiko 長期熟成 貯蔵酒 20°
ほんのり、樽?の香り。
20°と度数も高くなく、ロックで飲みやすい。
ついつい飲んでしまう、香りを愉しみ酔いを味合う。

久々に書籍を読了、三日位で読み上げた。

山本一力著「べんけい飛脚」新潮社刊
2年前に刊行しているが、電子書籍化を待ってもその様子がないので、紙の本で読んでしまった。
たまたま、図書館に在庫していた。
前作「かんじき飛脚」の続編だが、さほどに前作を引きずるでもなく、内容としては別作品と言ってもいいだろう。
“損料屋シリーズ”に似た感触かな。

電子書籍の良いところは文字サイズを大きく出来るので、老眼鏡に頼らず読めるところだ。
この本は幾分、文字サイズが大きいので、読むのが苦にならなかった。
あらすじは割愛するが、随所に江戸下町の市井が描かれ、ある意味でホッとする。
一力作品のお約束みたいなもんで、これらが欠けるとつまらなくなる。

スピーカーから、ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92。
指揮:ネヴィル・マリナー
管弦楽:アカデミー室内管弦楽団
~東京オペラシティ・コンサートホールで収録~(2016年4月9日)
先頃亡くなった指揮者追悼か。今夜10/12のベストオブクラシックからエアチェックした。
このエアチェックについては後日、アップしたい。


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百田尚樹著「海賊とよばれた男(上・下)」読了

2016年08月28日 23時53分24秒 | 積読、音読、心読
2016年8月28日日曜日、天候雨。午後11時10分現在時外気温22℃湿度98%、北北東の風8m/s。
天気予報通り、日曜日の今日は午前10時頃から雨。迷走する台風10号の余波。

誠にもって迷惑この上ない奴だ。
雨は一向に止む気配がなかったが、今は細かな霧雨模様。
折角の日曜日、終日自宅にいて身動きもならず、図書館行きはあきらめた。

先日、日本にとっての明るいニュース。しかも海洋資源、マンガンノジュールと呼ばれるレアメタル。

およそ5,500メートルの海底に4万4,000平方キロメートルという九州の面積よりも広い範囲に存在しているという。
国内での資源に余り恵まれない日本にとって、これは大きな財産となろう。
水深の深い海底で、資源の大量採取の技術が確立されておらず、商業的な採算が見合うのかが課題らしいが
そこをなんとかクリアしてほしい。

資源に恵まれない日本ということもあり、ちょっと前の話題作を読んだ。

百田尚樹「海賊とよばれた男」の上下巻だ。
先日の図書館行きで、書棚にタイミングよく上下巻が並んでいた。
この著者の作品は初めて。
紙の書籍を読了したのも随分と久しぶり(最近は電子書籍ばかりだった・・・)
持ち運びやら文字が小さく老眼鏡なしでは辛いやらで、紙の書籍は敬遠気味だった。

しかしこの作品、チョイ読み始めたらさくさくと先に進んで、読みやすかったのも読了の理由か。

出光興産創業者、出光佐三のモデルとした“経済ノンフィクション小説”というジャンルになるらしい。
上下2冊の大作だが読みやすく、ページがどんどんと進むのもいまどき珍しい。
“本屋大賞”を受賞したのもうなずける。

ストーリーについては割愛するが戦後、如何にして石油を手に入れ、
日本の石油産業の礎を築いたと言っても過言ではない“国岡鐡造”の一生を
あまり重くないタッチで描いている。今年の暮れには映画化も予定してるらしい。
原作との違いを見るのも面白いかもしれない。

この作品のような読みやすい本であれば、また紙の書籍で読んでも良いかな、と思っている。


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