福岡タワーとの対話

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モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番」をピリスのピアノで聴きかじる

2015年07月30日 06時45分27秒 | 音楽、聴きかじり
2015年7月30日木曜日、朝から晴天、セミうるさい。午前6時40分過ぎ現在時外気温26℃湿度95%、東南東の風1m/s。

早朝の4時半頃に目が覚めて、そのまま起きている。昨夜の就寝は午後11過ぎ、タイマーの切れたエアコン、幾分温度の上がった部屋。喉の渇き、トイレへ行きたい。夏になると毎年のように繰り返される日常。ぼんやりもいいけど、何もしないともったいない気もして昨日アップしなかったブログを書いている。

最近良く聴くモーツァルト、その中でもこの曲「ピアノ協奏曲第21番 K.467」を繰り返し聴いているが。今朝は2種類所有のピリスのピアノで聴いてみたい。CD通販サイトでは“マリア=ジョアン・ピリス”、Wikiでは“マリア・ジョアン・ピレシュ”と同一ではない。中味の問題だから気にしないでいいか。

Mozart: Piano Concerto #21 In C, K 467 - 2. Andante

Maria João Pires; Théodor Guschlbauer: Gulbenkian Orchestra
モーツァルト作曲:ピアノ協奏曲第21番第2楽章
ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス
指揮:テオドール・グシュルバウアー
管弦楽:リスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団
録音時期:1972年
録音方式:ステレオ

1944年生まれのピリス26歳、1939年生まれのグシュルバウアー33歳、両名とも若い頃の録音である。
さて演奏の方だが、このオーケストラは上手い。日頃馴染みのない管弦楽団ではあるが、協奏曲演奏での立ち位置をよく心得た憎い仕事をしている。とつとつと弾くピリスのピアノ、年齢以上に安定したタッチ。女性ならではの細やかな演奏が聴く者に安心感を与えてくれる。

Mozart: Piano Concerto #21 In C, K 467, "Elvira Madigan" - 2. Andante

Maria-João Pirés; Claudio Abbado; Chamber Orchestra Of Europe
ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団
録音場所: 06/1993, Teatro Communale, Bologna, Italy [Studio]
ピリス49歳、1933年生まれのアバド60歳時の録音で、ピリス2度目の同曲録音か。前出の録音から23年間の隔たりが有る。その時の流れは、ピリスにどのような変化をもたらしたのだろうか。
透明感のあるオーケストラ演奏にまずは驚く。滑らかでさり気ないタッチでピリスのピアノが入ってくる。アバドの指揮が次第に全体の軸足をピアノに据え始める。オーケストラとピアノが緩急かつとつとつとした印象を醸し出す。とても気持ちの良い演奏にしばし聴き入る。ピリスはモーツァルトが得意なんだろうと思わしめる自然さがある。アバドの指揮はそれらの役割配分が上手い。まさに監督の仕事をしっかりやってる。

以上の2枚を聴いての感想、モーツァルト作品を良く解釈してなお、自らの世界をきっちりと印象付ける。作曲家の遺した譜面に忠実に、基礎をしっかりと押さえたお手本のようなピアノは、不要な不安を払拭してくれる。素晴らしいピアニストであると高く評価したい。



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