医療と薬の日記

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新型コロナウイルス 薬局での対応について

2020-03-13 12:49:05 | 日記
新型コロナウイルスの流行に伴い、病院や介護施設での感染も各地で報告されています。

私が勤務する兵庫県三木市(北播磨地区)でも、圏域の基幹病院である北播磨総合医療センターにおいて医師の感染が確認され、外来診療・救急患者の受付などに影響が出ています。

厚生労働省では、あらかじめこうした事態を想定し、『電話などで診療を行ったうえ、医療機関から薬局に処方箋をFAXなどで送信する診療手順(患者は医療機関に行かず、慢性疾患の薬を薬局で受け取ることができる)』について通知しています。

このような際、医療従事者は

『診療・患者の状態確認が不十分となり、病状の変化を見逃したりしないか』
『対面ではなく電話での診療となり、患者と医療従事者との関わり・介入が弱くなってしまわないか』

といった点に十分な注意を払い、業務を行っています。
医師・薬剤師など医療スタッフからの病状・状況聴取、助言等について、ご協力いただければと思います。

地域薬局の薬剤師としては、普段行っている薬学的管理指導業務に加え、「医師による対面での診療が行われていない状況」を踏まえた介入・助言を行います。これまでの経過や病状変化、患者さんの生活状況、使用している薬剤の特性などを考慮し、必要であれば次回診療までの間に電話連絡するなど状況確認を強化する等の対応も検討します。

電話診療を受けることで、医療機関の受診→薬局の際の動線も変わるものと思いますが、薬を受け取る薬局を変えてしまうと、上記の介入が不十分になってしまう恐れがあります。ご注意頂ければと願います。


最近、新型コロナウイルスの予防効果を謳う商品も増えているようです。

皆さんが「かかりつけ」にしている薬剤師は、こうした商品に実際の効果が見込めるのかどうか、また新型コロナをはじめとした感染症の適切な予防策はどういったものかについて、個別の相談対応を行っています。
地域医療者の人的資源は、「健康に関する情報・商品の利用・購入が『自己責任』として切り捨てられるような社会」に対抗するものです。普段から親しくお付き合い、ご利用いただければと願っています。

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