ちーろぐ

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栗東新駅問題⑤「知らされない開発資金」

2006-09-29 18:27:53 | 税金ウオッチャー
栗東新駅問題は先日谷澤忠彦弁護士によって提出された
『栗東新駅建設プロジェクト廃止の意見書』によって
大きく方向転換を始めました。

マスコミの論調も
嘉田知事はなぜ建設凍結を主張するのか、その背景試算を
提示しなければ、進んだプロジェクトを止めること自体が
「もったいない」といものから、凍結やむなし、というものへ
変化してきたようです。

先日の迂回線路にかかる費用を起債でまかなおうとすることに対して
違法であるとの判決によって、その論調はより強くなりました。

谷澤先生の意見書のポイントは
 ・そもそも開発公社によって買い取られた土地の売買か価格が
  不当に高額であること
 ・その売買経緯が極めて不透明であること
 ・JR東海への寄付行為である駅舎の図面すら見ずに
  240億円もの負担額を決めていること
 ・促進協議会が試算した昇降者数も経済波及効果も
  極めてずさんである(大きな計算間違いもあるなど)

さらに、まだ栗東市は開発費用について説明していないことが
あるのです。

それは、栗東新駅駅前開発に伴う『先導プロジェクト』の費用です。
これは現在公表している開発費用のどこにも明示されていませんが
駅ビルを建て、宿泊施設・会議施設などを備えた総合施設の建設を
確かにうたっているのです。

しかも現在この建設事業にはいくらかかるかがわからないのです。
つまり、今現在促進協議会が試算して十分に有効であるとする
経済波及効果では、この費用はまかなえるはずもありません。

栗東市は一体どのように資金調達を行うつもりなのでしょうか?
このように市民に知らされていない内容が、たくさんあるのですね。

こんなことって栗東市だけなんでしょうか?