さかな

魚屋さんの店先のささやかな素話...。

パラグライダー。

2005年06月26日 | 私ごと
日曜日。
お店は休み。昨日junさんとストレス解消するため、近くの焼肉屋へ行き生ビールをたくさん飲んだので今朝は遅くに起きた。
旦那は朝早くから、庭の手入れ。(よくやるな~)と、私はボーっとしながら庭を眺めていた。

今日も暑い・・・。
家の裏でモーターの音がする。
裏の土手のはるか上の方でパラグライダーが見える。毎週日曜日にはパラグライダーが空を飛ぶ。
今日は川原ではジェットスキーの音も聞こえる。

今のパラグライダーはモーターがついているらしく、風のない日でも、丘の上からでなくても飛べるのか・・・。すごいな。

私は若い頃、(今も当然若いつもりだけど・・・)パラグライダーを経験したことがある。
菅平高原で「パラグライダー体験」というのに参加した。
緑豊かな菅平高原はとても綺麗でした。
小さな丘から飛ぶという初心者向けの体験コース。
長方形のパラシュートを体に装着して、長い長い説明の後、いざ!空へ!!
風を待ち、「GO!」の合図でダッシュ。パラシュートが重くうまく走れない。
丘をくだり、もう浮くのかと足を曲げてみるが体が重いのか全然飛べない。
「丘をくだっても、ずっと走りつづけて!」
アドバイス通りやってみると・・・浮いた!左右の紐をあやつりながら目的の地点に着陸。
ほんと気持ちよかった。小さな丘なので、空へ・・・という感じでもなかったけど、
飛ぶ!というのは気持ちいい。またやってみたいな・・・。

この日、最後の飛行で私は着陸に失敗。全治1週間くらいの軽い捻挫をしたのでした

硝子の少年。

2005年06月26日 | 店先から
いつのことだったか・・・。

「ガシャン!」
硝子の割れる音。
店のわきの硝子が粉々に割れていた。義母が見に行くと一人の男の子が店の角を曲がっていった。
どうして割れたのか・・・?
車が石をはじいたのかな?それとも・・・。
その日のうちに硝子を取り替えた。

次の日、私が店でお客さんと話をしていると、昨日義母が見た男の子が来た。
なんだかとても楽しそうな顔をしている。
よく見ると、手には大人の拳くらいの石を持っている。
男の子は店のわきの方へ行くようだった。

(まさか・・・!)
お客さんの話を止め、急いで店の外へ出て、わきの方へまわった。
男の子は石を硝子に投げた。
「ビシッ!」
硝子にひびが入った。

「何してるの?」私は少し怒ったような大きな声で聞いた。
男の子は慌てる様子もなく、下をむいたまま、
「硝子・・・割れるかなと思って。」と、答えた。
「君はいいかもしれないけど、家はこの硝子が割れたらとても困るんだよ。」
「うん。」と、男の子。

「もうしない。」と言う男の子に、私はそれ以上何も言わなかった。
男の子が二度と硝子を割らないという気がしたから。

ひびの入った硝子は今もそのままになっている。
あの男の子は今でもここを通るのかな・・・?
ひびの入ったままの硝子を見て何を思うのだろう・・・。

キンキキッズの『硝子の少年』。
長女の幼稚園時代に母親たちの踊った曲。激しいダンスに燃えたのだった。

この時期、私は車の中でキンキキッズのBESTを聞く。
暑さを吹き飛ばしてくれそうだから