懐かしい未来

常に迷子だと感じてる、帰国後の混乱を擦り抜けようとしてる、無職っぽい休憩を楽しんでるアメリカ人です。

思い出の英語曲 紹介シリーズ Nostalgic English Music

2011-10-21 | 見解

前に言ったことがあるかもしれないけど、私は自分の聞いている音楽に関してはあるこだわりがあります。

I might have said this before, but I have a particular way of listening to music.


まず、アメリカにいる時は日本が恋しいです。日本にいる時はアメリカが恋しいです。

 First of all, when I'm in America, I miss Japan. When I'm in Japan, I miss America.


そこで、両方の国に住みたい私はできるだけその「同時に両国にいる」ような気持ちを作ろうとします。

 And so, I do what I can to make it feel like I'm in both countries at the same time since I really just want to live in both.


本当は日本の料理はアメリカの適当な食べ物よりずっと美味しいのに、アメリカのソウルフードを食べたい時があります。朝のオートミールやシリアル、昼のピーナツバターとジャムのサンドイッチ、栄養のない晩ご飯のチーズマカロニなど。

 In all truth, I find Japanese food a lot more delicious than slopped-together American dishes. Even so, there are times I find myself longing for American soul food: oatmeal or cereal for breakfast, a peanut butter and jelly sandwich for lunch, or nutrient-void macaroni and cheese for dinner.


懐かしいものを食べていると、食べながら日本のテレビ番組を見ていないかぎり、完全にアメリカに戻ったような気がします。すごく落ち着きます。

 When I eat nostalgic foods, as long as I'm not watching a Japanese TV program while I eat, it feels like I've completely returned back to America. It's extremely relaxing.


それは外国に住んでいる人にとってはよくあることです。アメリカに留学している日本人の友達もみんなそうでした。でも私はそれだけではありません。

 That's actually really common for people living abroad. Even my Japanese exchange student friends living in America did that. But for me, there's something else, too.


私は日本では日本の音楽を聞くことはありません。十分日本に住んでいる感覚はありますので、ホームシックになってしまいます。

 I don't listen to Japanese music in Japan. I'm already plenty aware that I'm in Japan, so listening to its music just makes me homesick.


でもアメリカの音楽を聞いていると、強くつないでいる昔の思い出が湧いてきます。彼氏とドライブしている時の曲。中学の頃すごくはまっていた曲。大学の寮でのんびりしている時にいつも聞いていた曲。日本でそれぞれの曲を聞いていると、目を閉じるとまたその心地良い瞬間に戻ります。

 But when I listen to American music, the memories connected with the songs come flooding back to me. The songs I listened to with my boyfriend when we would go on drives. The songs I was obsessed with in middle school. The songs I listened to when I was chilling out in my college dorm. When I close my eyes, I'm taken back to that peaceful moment.


でも逆に、日本の店で買い物している時に日本の曲が流れているのが好きです。なぜなら、こういうかわいいJPOPをアメリカのスーパーなどで聞くのがありえないので、日本っていいなと思います。考えてみると、珍しいことでもあり、日本好きなアメリカ人の友達がとても羨ましがります。

 But on the other hand, I love hearing Japanese music playing at the store. I know hearing cutesy J-Pop at the store in America is unthinkable, so I feel happy that I'm in Japan. It becomes a rare opportunity that I know my Japan-loving friends in America would get jealous of.


それとももしかして、アメリカの曲を流していると、エキゾチックでかっこいいところを理由に選んだような気がして、私の聞きたい理由と違いますのでちょっとイヤになって、外では日本の曲のほうがいいかもしれません。でもその考えは気分によって変わってきます。

 It might also be because of the contents of the music being chosen for its exoticness or coolness. It's a different reason for my wanting to listen to English music, so at that point I prefer Japanese music being played around town. But my thoughts on that change depending on my mood.


とにかく、私はアメリカに戻ったような気持ちになるための曲をこれからたまに紹介したいと思います。

 Anyway, I think I'll introduce some songs once in a while to show some of the ones I listen to in order to feel back home in America.



今日は大学生の頃の曲です。アリゾナ大学に通っていたけど、たまたまアリゾナ出身のバンドです。アパートのルームメイトが紹介してくれて、はまっちゃいました。

Today I'll introduce a song from when I was a college student. I was going to the University of Arizona, but this band just so happens to be from Arizona. My roommate showed me this band and I was hooked.


The Format - The Compromise

ザ・フォーマットの「ザ・コンプロマイズ」(妥協

 


 


アメリカと日本の違い:行事の挨拶

2011-02-16 | 見解

アメリカと日本の大きな文化の違いの一つは挨拶です。特に違うのが開会式・閉会式です。


アメリカのイベントや行事では、行事によってはオリエンテーションを行うか、短いお礼・歓迎の言葉と目的・情報をはっきり述べてすぐに本番に入る準備をする事が多いので、日本のような「開会式」がありません。

しかし、日本に来て初めて日本の開会式を経験したら、内容が深くなく、しかも話が長いと感じました。最近佐賀県にある通訳研修に行った時も、改めて日本の行事の挨拶が気になりました。開会式に司会がいましたが、それでも研修の関係者は全員順番にマイクを持って挨拶をしました。

私の感覚では、司会が代表者のような役割なので他の人が関係者だからといって、わざわざマイクを持って同じ歓迎の言葉を言わなくてもいいと思います。そして、閉会式でも同じような挨拶が20分もあり、司会が何のために話しているか私には分からなくなりました。

一週間ず~っと大変な訓練をしていて、死にそうなくらい疲れていたから挨拶を聞くのがいやで、「早く帰りた~~い」と思ったままでした。

しかし、アメリカ人として実用性を優先する私でも、日本の開会式等をありがたく思う時もあります。それは県内の学校へ訪問する時です。もしアメリカでしたら、講座の前に学校の教師がスピーカーを紹介するに過ぎないでしょうが、日本の学校で話をする前に、学生の代表の一人が歓迎の言葉を言って、講座の最後にお礼の言葉や感想を言ってくれますので、あまり知らない学校へ行っても、必ずよく歓迎してくれるのをうれしく思います。

ところで、アメリカで新しい仕事を始める時は、もちろん会社によって違いますが、新社員をサポートする人(仕事の内容などを説明するなど)が新社員と一緒に職場を回って一人一人に紹介するだけです。

また、アメリカの学校では、入学式がないのが日本と違いますが、卒業式の違いは卒業する3年生しか式に出席しないということだけです。


アメリカのユーモア

2011-02-08 | 見解

アメリカと日本のユーモアのセンスはかなりの違いがあります。アメリカ人のユーモアは何かと言うと皮肉です。英語の駄洒落とかオヤジギャグもありますが、アメリカ人が言ったら「さむい冗談だね」と言われるだけです。その一方、アメリカ人が面白いと思う冗談は日本人が分からないことが多いようです。たとえば、予想外なもの、あるいはすぐには分からないがじっくり考えてから「なるほど!」とぴんとくる瞬間に一番笑い出します。特に人気があるのはザ・ファー・サイドというアメリカの「1コマ漫画」です。困った事態に追いこまれたキャラクター、起こりそうにもない事件、人間のように振る舞う動物などを描いているコミックストリップが多いです。こういった「ありそうもない」シチュエーションがアメリカ人にとって非常に面白いです。


「冷酷にやっちまったに決まってるじゃん、バーカ!俺は爬虫類だぞ?!」

 

 

上の漫画を見ると、最初はわけが分からないかもしれません。これは駄洒落っぽい冗談で、よく考えると「冷酷」と「冷血動物」の言葉をかけています。それが「なるほど!」と分かると、笑いをもたらします。

 

 

 

もうひとつのザ・ファー・サイドのコミックを見ましょう。

 

 

 窓に「ペットショップ」と書いてありますが、この漫画の中で、重要な点は魚です。「ピラニア」です。そして猫を見ると、木製の義足が見えます。

 

 

状況を描くだけで、それから読者に自分で考えてもらうということが面白いのです。冗談のおちを説明すると、効果が完全になくなります。そうすると、もし日本の漫才がアメリカにもあるとしたら、ボケのばかばかしい話は受けますが、突っ込み役の人は「邪魔!」とみんなに思われるかもしれません。

「逮捕されるまで」

2011-01-31 | 見解
約4年前にリンゼイ・ホーカーの殺人事件について少し書いたけど、この間市橋氏の「逮捕されるまで」という本を見たら、ギョッとした。

あんなのって出せんのぉと心の底までうんざりした。どれだけの本音が書いてあるか関係なく本物の殺人の考えている事を知るのが怖くて本を絶対読めないけど、売り上げを見るのも同じほど怖い。

正直言うと、その本が成功したら、私は日本人の事を恥じる。言い方が厳しいかもしれないけど、殺人そのものが最悪なのに、殺人事件で金もうけするのが考えられない。

実は、何年前にアメリカでも同じような本が出版される予定だったけど、ちょうどその前に発表されたら、猛反対を受けたのでさっそく中止になった。

市橋氏が本を出版した理由として何の言い訳を言っても、これはとても許せない。

「殺すつもりはなかった」とか言っても、なぜずっと前から少しずつ砂などを買ったりして、浴槽で遺体を砂で埋めたりする

バカみたい。この事件、特にこの本について言葉では言い尽くせないので、とりあえずアマゾンの「★☆☆☆☆」のレビューだけを読んで一安心する。「被害者の事を思うと買ってはいけないと思います」のようなコメントを読むと、じゃぁ、私と同じ気持ちの日本人もいるんだ、とホッとする。