どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

やけ酒

2011-04-28 22:12:14 | Weblog
これから、タケチン、仙一ホルモンの大将と【やけ酒】をする。
うちのバンドのベース佐々木氏の店【おはな】で飲む。
ゆきえさんも好きな店。
「最近、了くんと会ってないんだよね~。」
と佐々木さんに言ってたらしい。
「なんか、心配してたんだよね。」
と佐々木さん。
心配ばかりかけてたなぁ!
飲むぞ!

夢のようだ

2011-04-28 14:57:46 | Weblog
震災後、まともに印刷してくれる写真屋さんなんてなかったから、プリンターで出力した写真を100円ショップでどうにか手に入れてもらった額に入れて遺影にしていた。
新しくきちんと写真屋さんで印刷して、額も確りしたものに入れて、今夜に間に合うように届けてきた。
「色々ありがとう。」
ってお母さん。
長女のみゆちゃんが、今まで見たこともない笑顔で笑ってくれた。
満面って訳じゃない。
愛しい様な、切ない様な、優しい笑顔。
目に見えないから、神様なんて知らない。
信じない。
でも君が笑うと、神様はいる様な気がした。
スコップ団でキレイにした畑には作付もしてあり、青空、畑、瓦礫、子ども達という不思議にマッチした景色がなんだか夢のようだ。
たった数秒が魔法がかかったみたいに、とても長くなった。
「風が強いから、気をつけてね。」
俺への気遣いなんていいのに。
やはり血なんだと思った。
心配をかけないように、俺はもっと強くならなくちゃいけない。

誰からも頼りにされるくらい、強くならなくちゃいけない。

たとえば空が

2011-04-28 01:15:26 | Smile for birthday
地震が起きてから、一ヶ月と二週間以上が経過した。
明日はゆきえさんの葬儀。
なんとも表現のしようがない虚しさがある。
俺がしてきた事は、知った順番に解決をしてきただけだ。
ある名前も知らない小生意気な女の子。
「来月が誕生日なら、ケーキ持ってくるよ。」
そう言うと、
「ケーキはいいから、お兄ちゃんにお願いがあるの。」
「よし!言ってみて。」
「絶対に無理だから言わない。」
「言ってよ、気になるじゃん。」
「絶対ムリだもん。」
「言ってみるだけ言ってみな。」
「じゃあ言うよ?」
「よし、来い。」
「ケーキはいいから、お母さんを返してください!」
やっちまった。
泣かせてしまった。
途中で気付けば良かった。
抱きしめてやりたいけど、多分俺じゃ意味ない。
DSが欲しいとかそんなレベルだと思ってた。
俺はバカだ。
「無理?だから無理だって言ったじゃん。」
「うん、ごめん。俺には無理だ。」
「いいよ。」
「いいの?」
「うん。」
「あの、何かして遊ぼうか?」
「高く飛ばして!」
「よし!高い高いだな。超得意。ロケット発射しま~す!」
「高くだよ?!」
「あいよ!」
その後、すごい列が出来た。
ロケットおじさん大人気。
女の子が最後に、また来てねと言ってくれた。
デリカシーのない俺に、また来いと言ってくれた。
たとえば空が天国ならば、お母さんにお願いがある。
また俺はいつかお嬢さんを高く投げてやる。
少しでも近付く様に高く投げる。腰がバキバキとトドメをさされたが高い高いをしに行く。
笑いかけるなりなんなりをしてやってくれねぇかな?
「ねぇ、抱っこして!」
「おう、俺でいいのかよ?」
「ねぇ、やっぱりケーキ欲しい。」
「いいよ。すげーハッピーなヤツ作る人が友達なんだよ。」
「すごいね!ケーキ屋さんっていいなぁ!お兄ちゃんはケーキ屋さん?」
「一応は。でも、作れない。」
「ダメじゃん。ケーキ屋さんなのに。」
「そうなんだよ。ダメなのにケーキ屋さんなんだよ。楽しみにしててね。」
「ばあちゃんと食べる。お兄ちゃんも一緒に食べれる?」
「いいよ。一緒に食べよう。」
「お父さんは、仕事に行ったまま地震で帰って来れなくなったって。」
「そうか、早く帰って来て欲しいね。」
「でも、ばあちゃんが泣いてたからウソなんだよ大人の。」
「そうかなぁ?ウソじゃないよ。」
「ウソだよ。」
子どもは何でも分かってる。
大人は子どもが分かってるという事を分かってない。
おばあちゃんに聞いたら、両親ともに職場で行方不明となり、お母さんは見つかったそうです。
分かってると分かっていても、分からないだろうと仮定してウソをつかなきゃいけない。
辛いとかそんなレベルじゃない。
皆、愛しい人を胸にして、前に進もうとしている。
少しでも気になったらコンタクトをとっておくべきだ。
メールじゃなく、出来たら電話する。
なんなら会いに行く。
迷惑かどうかは相手が決める事で、遠慮をしてると後悔だけがそこに残る。
好きとか、ごめんとか、ありがとうとか、気に入らねぇとか。
カッコつけてる場合じゃねぇ気がする。
明日、何があってもいい様に。
その様に覚悟をして生きていく事は何ら未来への足枷にはならない。
むしろ、毎日の積み重ねが濃いモノとなる。
俺達はこの先何年も生きて行くはずだが、それは、皆が思っていた事だ。
仕事を通してしか使命感というモノを考えた事がなかったが、人がただ生きていくという使命感は一体どこにあるのかを真剣に考える時なのだと思う。
どうせ地球のチリだからな。
どうやって爪痕を残してやろうかとばかり考えていたが、どうやらそうではないようだ。
役割を持った人なんていない。
それは、ハッキリした。
やるかやらないかの差が役割にバイパスをかける。
微力ではない。
口でグチャグチャ言う前に、馬鹿な評論家になる前に、ガンガン動けば世界も変わる。
世界を変えてやろうぜ。
俺達で変えてやろうぜ。