昨日、チャコを逃がした張本人(ハルネちゃん)の背中の写真。
チャコを連れて家に行くと、皆が満面の笑顔で出てきた。
1日ぶりの再会。
お母さん、泣いてた。
逃がした張本人がいないから聞いてみると、
「なんかね、散歩に出かけた。」
とお姉ちゃん達。
「待つか。」
「うん、待ってて。」
しばらく帰って来ない。
チャコを皆で拭いてると、やっと帰って来た。
やたら元気がない。
顔色も悪い。
「チャコだよ!ただいま!わんわん!」
と言ってやったら俺に気付いて、すぐにチャコに気付く。
彼女はスグになでながら、
「ど~こ行ってたの~」
と、ゆきえさん口調で言ってた。
「平先生にお礼言ったの?」
「…うん?…うん」
ハルネちゃんは素直じゃない。
でも、超素直な子ども。
散歩というのはウソ。
チャコを探しに行ってたんだね。
「いやぁ、大変だったなぁ!お散歩!」
お姉ちゃん達が、
「チャコ探してたの?」
と聞いても、首を振る。
チャコはしっぽを振る。
「平さんはアタシラの命の恩人になったな~、ハルネ、ちゃんとお礼を言わないとダメだよ?」
「言ったよ…」
いやぁ、堂々とウソをつかれた(笑)
リードをつけたままだったから、瓦礫に引っ掛かって動けなくなってたらどうしよう?
車にひかれてたらどうしよう?
色んな心配をかけたチャコ。
無事で良かった。
これ以上、誰かがいなくならないように。
俺が鉄壁になればいい。
引き取り手数料、預り金、狂犬病注射等のお金をガツンと取られた(笑)
「お金かかってないの?払うがら。ガソリン代もかかってっぺ?」
と言われたけど、お返しに嘘をついてやった。
「うちは動物病院もやってるから大丈夫です。」
よく考えてみれば、スゲー意味のない嘘をついてやったもんだ。
これでハルネちゃんとオアイコだな。
高校生の長女、ミユちゃん。
「ねぇ平先生。ボランティアとかしたいんだけど、どうしたらいいの?」
泣くかと思ったが、鉄壁だから我慢。
「うちでやれば?犬を家族みたいに超可愛がるという大事な仕事があるよ。」
「やる!朝、迎えに来て!」
「…はい。」
その朝がやってきました。
迎えに行かないとな…
なんだろう、この感じ…