地震が起きてから、一ヶ月と二週間以上が経過した。
明日はゆきえさんの葬儀。
なんとも表現のしようがない虚しさがある。
俺がしてきた事は、知った順番に解決をしてきただけだ。
ある名前も知らない小生意気な女の子。
「来月が誕生日なら、ケーキ持ってくるよ。」
そう言うと、
「ケーキはいいから、お兄ちゃんにお願いがあるの。」
「よし!言ってみて。」
「絶対に無理だから言わない。」
「言ってよ、気になるじゃん。」
「絶対ムリだもん。」
「言ってみるだけ言ってみな。」
「じゃあ言うよ?」
「よし、来い。」
「ケーキはいいから、お母さんを返してください!」
やっちまった。
泣かせてしまった。
途中で気付けば良かった。
抱きしめてやりたいけど、多分俺じゃ意味ない。
DSが欲しいとかそんなレベルだと思ってた。
俺はバカだ。
「無理?だから無理だって言ったじゃん。」
「うん、ごめん。俺には無理だ。」
「いいよ。」
「いいの?」
「うん。」
「あの、何かして遊ぼうか?」
「高く飛ばして!」
「よし!高い高いだな。超得意。ロケット発射しま~す!」
「高くだよ?!」
「あいよ!」
その後、すごい列が出来た。
ロケットおじさん大人気。
女の子が最後に、また来てねと言ってくれた。
デリカシーのない俺に、また来いと言ってくれた。
たとえば空が天国ならば、お母さんにお願いがある。
また俺はいつかお嬢さんを高く投げてやる。
少しでも近付く様に高く投げる。腰がバキバキとトドメをさされたが高い高いをしに行く。
笑いかけるなりなんなりをしてやってくれねぇかな?
「ねぇ、抱っこして!」
「おう、俺でいいのかよ?」
「ねぇ、やっぱりケーキ欲しい。」
「いいよ。すげーハッピーなヤツ作る人が友達なんだよ。」
「すごいね!ケーキ屋さんっていいなぁ!お兄ちゃんはケーキ屋さん?」
「一応は。でも、作れない。」
「ダメじゃん。ケーキ屋さんなのに。」
「そうなんだよ。ダメなのにケーキ屋さんなんだよ。楽しみにしててね。」
「ばあちゃんと食べる。お兄ちゃんも一緒に食べれる?」
「いいよ。一緒に食べよう。」
「お父さんは、仕事に行ったまま地震で帰って来れなくなったって。」
「そうか、早く帰って来て欲しいね。」
「でも、ばあちゃんが泣いてたからウソなんだよ大人の。」
「そうかなぁ?ウソじゃないよ。」
「ウソだよ。」
子どもは何でも分かってる。
大人は子どもが分かってるという事を分かってない。
おばあちゃんに聞いたら、両親ともに職場で行方不明となり、お母さんは見つかったそうです。
分かってると分かっていても、分からないだろうと仮定してウソをつかなきゃいけない。
辛いとかそんなレベルじゃない。
皆、愛しい人を胸にして、前に進もうとしている。
少しでも気になったらコンタクトをとっておくべきだ。
メールじゃなく、出来たら電話する。
なんなら会いに行く。
迷惑かどうかは相手が決める事で、遠慮をしてると後悔だけがそこに残る。
好きとか、ごめんとか、ありがとうとか、気に入らねぇとか。
カッコつけてる場合じゃねぇ気がする。
明日、何があってもいい様に。
その様に覚悟をして生きていく事は何ら未来への足枷にはならない。
むしろ、毎日の積み重ねが濃いモノとなる。
俺達はこの先何年も生きて行くはずだが、それは、皆が思っていた事だ。
仕事を通してしか使命感というモノを考えた事がなかったが、人がただ生きていくという使命感は一体どこにあるのかを真剣に考える時なのだと思う。
どうせ地球のチリだからな。
どうやって爪痕を残してやろうかとばかり考えていたが、どうやらそうではないようだ。
役割を持った人なんていない。
それは、ハッキリした。
やるかやらないかの差が役割にバイパスをかける。
微力ではない。
口でグチャグチャ言う前に、馬鹿な評論家になる前に、ガンガン動けば世界も変わる。
世界を変えてやろうぜ。
俺達で変えてやろうぜ。
明日はゆきえさんの葬儀。
なんとも表現のしようがない虚しさがある。
俺がしてきた事は、知った順番に解決をしてきただけだ。
ある名前も知らない小生意気な女の子。
「来月が誕生日なら、ケーキ持ってくるよ。」
そう言うと、
「ケーキはいいから、お兄ちゃんにお願いがあるの。」
「よし!言ってみて。」
「絶対に無理だから言わない。」
「言ってよ、気になるじゃん。」
「絶対ムリだもん。」
「言ってみるだけ言ってみな。」
「じゃあ言うよ?」
「よし、来い。」
「ケーキはいいから、お母さんを返してください!」
やっちまった。
泣かせてしまった。
途中で気付けば良かった。
抱きしめてやりたいけど、多分俺じゃ意味ない。
DSが欲しいとかそんなレベルだと思ってた。
俺はバカだ。
「無理?だから無理だって言ったじゃん。」
「うん、ごめん。俺には無理だ。」
「いいよ。」
「いいの?」
「うん。」
「あの、何かして遊ぼうか?」
「高く飛ばして!」
「よし!高い高いだな。超得意。ロケット発射しま~す!」
「高くだよ?!」
「あいよ!」
その後、すごい列が出来た。
ロケットおじさん大人気。
女の子が最後に、また来てねと言ってくれた。
デリカシーのない俺に、また来いと言ってくれた。
たとえば空が天国ならば、お母さんにお願いがある。
また俺はいつかお嬢さんを高く投げてやる。
少しでも近付く様に高く投げる。腰がバキバキとトドメをさされたが高い高いをしに行く。
笑いかけるなりなんなりをしてやってくれねぇかな?
「ねぇ、抱っこして!」
「おう、俺でいいのかよ?」
「ねぇ、やっぱりケーキ欲しい。」
「いいよ。すげーハッピーなヤツ作る人が友達なんだよ。」
「すごいね!ケーキ屋さんっていいなぁ!お兄ちゃんはケーキ屋さん?」
「一応は。でも、作れない。」
「ダメじゃん。ケーキ屋さんなのに。」
「そうなんだよ。ダメなのにケーキ屋さんなんだよ。楽しみにしててね。」
「ばあちゃんと食べる。お兄ちゃんも一緒に食べれる?」
「いいよ。一緒に食べよう。」
「お父さんは、仕事に行ったまま地震で帰って来れなくなったって。」
「そうか、早く帰って来て欲しいね。」
「でも、ばあちゃんが泣いてたからウソなんだよ大人の。」
「そうかなぁ?ウソじゃないよ。」
「ウソだよ。」
子どもは何でも分かってる。
大人は子どもが分かってるという事を分かってない。
おばあちゃんに聞いたら、両親ともに職場で行方不明となり、お母さんは見つかったそうです。
分かってると分かっていても、分からないだろうと仮定してウソをつかなきゃいけない。
辛いとかそんなレベルじゃない。
皆、愛しい人を胸にして、前に進もうとしている。
少しでも気になったらコンタクトをとっておくべきだ。
メールじゃなく、出来たら電話する。
なんなら会いに行く。
迷惑かどうかは相手が決める事で、遠慮をしてると後悔だけがそこに残る。
好きとか、ごめんとか、ありがとうとか、気に入らねぇとか。
カッコつけてる場合じゃねぇ気がする。
明日、何があってもいい様に。
その様に覚悟をして生きていく事は何ら未来への足枷にはならない。
むしろ、毎日の積み重ねが濃いモノとなる。
俺達はこの先何年も生きて行くはずだが、それは、皆が思っていた事だ。
仕事を通してしか使命感というモノを考えた事がなかったが、人がただ生きていくという使命感は一体どこにあるのかを真剣に考える時なのだと思う。
どうせ地球のチリだからな。
どうやって爪痕を残してやろうかとばかり考えていたが、どうやらそうではないようだ。
役割を持った人なんていない。
それは、ハッキリした。
やるかやらないかの差が役割にバイパスをかける。
微力ではない。
口でグチャグチャ言う前に、馬鹿な評論家になる前に、ガンガン動けば世界も変わる。
世界を変えてやろうぜ。
俺達で変えてやろうぜ。
子供を残して亡くなった親は、もっともっと無念。
でも人という形はなくなっただけで必ずそばにいる。ぜったい。じゃなきゃ、どんなに探してもなかった靴が出てきたり、思い出の写真が切れずに出てきたり・・。タバコの匂いが、身体の匂いが。奇跡?違う。合図。ここにいるよ。そばにいるよ。。
私は今自分に出来る精一杯の事をやります。
勇気をもらいました。ありがとうございます。
女の子、絶対無理なお願い誰かにしたかったんだと思います。
帰ってこないのわかってるって、
大人がほんとの事伝えない理由もわかってて、
泣きたくて、でもしっかり しなきゃって。
ようやく甘えられる大人を見つけたんだ。
平さんが、
「俺が叶えてあげる」って言わないこと、
お話し聞いてくれること、
信じてもらえること、
信じられる大人ってこと、
わかったんだと思います。
お別れちゃんとしなきゃって。
心の中で一緒に生きようって。
泣きたくて、甘えたくて。
絶対無理なお願いした時の女の子、
ゆきえさんのこと、ブログに
書いてる時の平さん、
同じ気持ちなんだろうなとおもいます。
忘れてないぜ!
届けたいです。
女の子にも天国にも。
花火のお金あたろうに託しました。
去年の5月にメールブログ紹介されて、
良かったら読んでって言われまして。
でも俺はあたろうと話したくて、
一昨日、ようやく会えて、話して、
自分は寿司屋なんですが、仕込み中鯛をさばきながらボロボロ泣いてしまいました。
前に進めます。見てみぬふりは辞めようと決めました。
ブログもようやく読みます。
よろしくお願いします。
承認はどちらでもよいです。