映画
「グッドナイト&グッドラック」観てきました。
監督はジョージ・クルーニー、プロデュースは「エリン・ブロコビッチ」などの監督のスティーブン・ソダーバーグ。
「オーシャンズ11」などではジョージ・クルーニーがプロデューサーを務めたりしていましたが、コンビのようによく組んでいます。
ストーリーは、赤狩りが行われていた当時CBSテレビのキャスター「エド・マロー」は急先鋒であるマッカーシー上院議員を批判的に報道、権力と対決することになっていく・・・、という話です。
実話をベースとしている話で、ハリウッドでの赤狩りは未だに尾を引く問題として残っていますが、正直その実情を知っているわけではありません。
映画はほぼ全編がテレビ局内というかスタジオ内で描かれます。そういったこともあり赤狩りそのものの実態や現実が分かるとは言いがたいつくりになっていますが、閉塞的な空間で話が進むせいか妙な緊張感と圧迫感が出ています。もちろん意図的なものかもしれません。
また、赤狩りの歴史がアメリカでは当然の常識になっていてそれ程描く必要がないということなのかもしれません。そういえば赤狩りという言葉で若い人は分かるのかな。
日本のマスコミがどうとか、アメリカのマスコミがどうとかと言うことではなく、こういう人物がいるということは凄いことですが、番組の製作者や会長もやはり人物だったと言うことですね。
ちなみにモノクロ映画です。
ジョージ・クルーニーがこういう映画を監督するとは・・。もしかすると俳優よりも監督の才能があるのかもしれません。
「フル・ティルト・ブギ メイキング・オブ・フロム・ダスク・ティル・ドーン」でテレビ俳優から映画俳優になって浮かれているクルーニーのようすとからかわれていたことを思うと、アメリカンドリームと言う感じです。