スチャラカランナーの日々

運動部経験なし、40代マラソンランナーの趣味日記。ランニングも趣味のひとつですから。

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「うちのネコが訴えられました!? 実録ネコ裁判 」山田タロウ/著

2006年07月27日 | 
 「うちのネコが訴えられました!? 実録ネコ裁判 」山田タロウ/著読みました。

 もともとはアメーバブログの人気ブログを本にまとめたものらしい。

 ある日突然、既に亡くなっているお祖父さんに対する訴訟が起され、続いて著者を対象に訴訟が切り替えられる。中身は著者の飼い猫が車を傷つけたので修理代を払えと言うもの。

 著者の記述が本当ならば、猫は飼っている猫ではなく近所の迷い猫。さらに車は汚れだらけで傷だらけ、しかも既に死んでいるお祖父さんを訴えたり、全く著者に関係のない子供を著者の子供としていたりかなりめちゃくちゃなものだったらしい。

 本を読む限りでは猫にかこつけて、関係のない傷や凹みなども直そうと狙っていたように見える。ある意味オレオレ詐欺の変形の勝手に訴えて、出頭しない場合には本人がやっていまいが刑が確定してしまうという制度を利用しているような、言い掛かり的な訴訟で、しかも訴えた人間はかなり頭が弱い。
 それで笑えるのだが・・・。

 著者は裁判所が進める示談を拒絶、徹底的に争う姿勢を貫くが、そりゃそうでしょ。ただし結果的には経済的に考えると徳だったのかということではあるが、こうして本が出たことで多分、得にはなったでしょう。

 著者は文章も達者でかなり面白く読むことが出来ます。訴えた人の強烈な間抜けキャラもありますが。
 
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「魔将軍」岡田秀文/著

2006年07月23日 | 
 「魔将軍」岡田秀文/著読みました。

 室町幕府の将軍「足利義教」についての歴史小説です。「足利義満」が金閣寺くらいしか知識がなく、いわゆる3代目社長みたいなイメージで、公家的な存在かと思っていたところ、歴史上唯一の「天皇になろうとした将軍」という野心的な、強い将軍だということをいくらかの本で知ったのだが、この「足利義教」はほとんど知らない人でした。

 まあ、幕府の創設者「足利尊氏」・「金閣寺」足利義満・「銀閣寺」足利義政、「最後の将軍」足利義昭の4人くらいが普通知られている室町幕府の将軍ではないでしょうか?わたしはそんなものでした。

 話は「足利義満」の野望の達成直前から始まり、義教が暗殺されるまでを描きます。兄が将軍になっていたため「足利義教」は出家しますが、その後天台宗の座主になり、さらに将軍になることになります。
 宗教上のトップと武家のトップ2つを極めた人と言うことになります。

 義満ができなかった、実質的な意味での九州の支配と関東の支配も成功させますから、室町幕府でも実力者の将軍であったことは間違いないでしょう。

 ただ、小説「魔将軍」では「魔将軍」と言われたほどの狂気というか、何かが今一歩感じられない。また、ほとんど自ら戦をすることはないので、動きがなく話の盛り上がりがないのが難しい所ではあります。歴史的な事実ですからこのあたりはしょうがないのですね。
 その分やはり義教のキャラクター造型、心理描写などが要求されるのですが・・。実在の人物でもあるし難しい所です。その辺が歴史小説でもあまり取りあがられていない所なのかもしれません。

 実は室町幕府としての実質的な最大の支配地域を確保し、比叡山を攻めて実質的には焼き討ちを行い、さらに大名の相続にも介入するなど帯にもあるように確かに、信長や家康の先駆者とも言えるいろいろなことも行った。

 最期も信長と同じように殺され、しかも同じイニシャルのものにというのもまた時代の皮肉と言うものでしょう。

 こういう存在がいたと言うことを知るだけでも小説の価値があると思います。小説の面白さと言うよりも人物の面白さと言うところでしょうか。
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「逆説の日本史 中世王権編」井沢 元彦/著

2006年07月21日 | 
 「逆説の日本史 中世王権編」井沢 元彦/著読みました。太平記と南北朝を扱ったものです。

 太平記・応仁の乱あたりは結構好きなもので。このあたりの時代はとにかくあっちにつきこっちにつきなど、かなり節操なく寝返り、裏切りが続出する。
 なんか本音というか人間ぽいと言うか、そんなところがなんとも面白い。

 さらに足利尊氏は、栃木から鎌倉、京都、九州など、後の戦国時代の信長や秀吉、家康などと比較しても非常に広い地域を自ら戦いに赴いていて、かなりダイナミックな話になっている。

 さて、この本では後醍醐天皇、足利尊氏から室町幕府6代将軍足利義教までを扱っています。

 6代将軍足利義教についてはほとんど知識や関心がなかったがなかなか面白そうなので、足利義教を扱った小説「魔将軍」も買ってしまった。



 その時の注文票なのですが、何故こんなものがあるかというと、要するに書店の店員さんが抜いて回収しなかったから。
 文庫にカバーをかけますかと聞かれたのでお願いしましたが、肝心の単行本にはカバーをしない。

 まあ、そんなにこだわっていないのですが、カバーもしなければ注文票も回収しない・・・、何だかなあという感じでした。単行本2冊と文庫1冊で約4,500円も掛かるとは。
 
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「第三の時効」横山秀夫/著

2006年07月15日 | 
 「第三の時効」横山秀夫/著読みました。

 著者は映画「半落ち」の原作者、NHKのドラマにもなった「クライマーズハイ」の著者です。

 この本は一つの県警の刑事たちを描いた短編集です。刑事たちのプライドという業のぶつかり合いを描きながら、どんでん返しあり、意外な犯人(真相)あり、バラエティに富んだ、外れの作品のない短編集です。

 ミステリ的な面白さ、刑事たちの人間の業などを併せて描いた作品です、この本は傑作としかいいようのない本でした。
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「ナインスゲート」アルトゥーロ・ペレス・レベルテ/著

2006年07月15日 | 
 「ナインスゲート」アルトゥーロ・ペレス・レベルテ/著読みました。

 映画「ナインスゲート」のDVDを見ていたら急に読みたくなって、単行本「呪のデュマ倶楽部」を探したのだが、異動の引越しなどでどこかに紛れてしまっていたので、文庫を探すと映画に倣って「ナインスゲート」で出ていました。

 それにしても凝りに凝った作品ですが、ウンチクや話のストーリーが入り組んで大筋が非常に掴みにくい作品になっています。

 この本を読んでみると映画版の脚本家の実力が良く分かる。デュマ(三銃士の作者)に関する部分をうまく削り、話を再構成してシンプルにストーリーを作っていました。

 それにしても、掴みにくい作品でした。これはヨーロッパの文化的な素養がないと本当の面白さは多分分からないのかもしれません。

 普通に読んでも十分に面白い作品なのですが、最後まで話の見えにくい作品でした。映画を見ていなかったら訳が分からない作品になったかもしれません。

 話が複雑で入り組んでいるので、細切れに読むのではなく、一気にいくぐらいでないと厳しい。

 私は営業の移動中に読んでいましたからなおさらでした。読む人が読めばさらに面白い作品だったでしょう。
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「ぬしさまへ」畠中 恵/著

2006年07月11日 | 
 「ぬしさまへ」畠中 恵/著読みました。出張帰りの新幹線の中。

 先日サインにつられて「うそうそ」の単行本をつい買ってしまった。文庫版でシリーズ第1作の「しゃばけ」を面白く読んだので、買ったのですが、この本はシリーズ第5作、とりあえず文庫版では最新、シリーズでは第2作の「ぬしさまへ」を読みました。

 解説でマンガの「百鬼夜行抄」と雰囲気が似ていることなどに触れていますが、考えてみるとその漫画も買っている。

 作品は安楽椅子探偵の趣で展開する短編集ですが、そこはかとない哀しみと暖かみが伝わってくる人情話でもあります。

 前作の「しゃばけ」から随分キャラクターにふくらみが出てきてとても楽しめる短編集でした。短編集の方が向いたキャラクター設定と言えるのかもしれません。

 問題は「うそうそ」までに3作目と4作目を読むかどうか、まだ文庫化されていないので。迷うところです。
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「教育格差絶望社会」福地 誠/著

2006年07月09日 | 
 「教育格差絶望社会」福地 誠/著読みました。

 この本を読むといかに教育の機会の格差が大きくなっているかという現実が、恐ろしくなるほどでした。

 実際に教育にかかる金額、かけている金額を見ると、一体何のために働いているのだろうかという気になる。こうして世代を引き継いでいくのだと考えると、どこかで一山当てる子孫が出るか、ついていけなくなる世代が出るか、世代をかけて洗面器に顔を突っ込んで我慢比べをしているようなもののように見える。

 ドイツの職人教育が教育問題を取り上げられる際に、肯定的な実践教育として語られるのを聞くことがあるが、この本を読む限りにおいては必ずしもそういう捉えられ方をドイツではされていないようにみえる。多くの場合、移民の人が多くもともとのドイツ人はそのコースに行くことを求めていないようだ。労働力としての移民政策によるものというのが実情ということでしょうか?

 アメリカでも徐々に白人と黒人などが一つの学校で同じように学ぶ機会はむしろ減ってきているらしい。

 また、日本は学費に対する私費負担が先進国中最低水準という状況らしい。1979年に批准した国際人権規約に関しても、無償教育への努力に対する取り組みは保留していて、他にはマダガスカルとルワンダだけとのこと。アメリカはそもそも根本的にこの項目の社会権規約そのものを批准していないと言うことでもっとひどいとある。

 ちなみにこの教育費の問題では韓国も日本と同じような水準らしい。教育費がかかることが子供を作らない大きな問題の一つとして語られるが、日本の1.25よりもさらに低い韓国(1.08)が、日本同様に教育費の問題では先進国中で最低水準というのは、例が少ないことは承知のうえでやはり関連が大きいと言うことでしょう。 
 ただ、もちろん上位層の学校レベルがそれ程落ちず、下に行くに従ってレベルが落ちるのは、人口の問題を考えれば当たり前だが、この本にあるように苛烈な勉強がないと本当に受からないのだろうか?という疑問がどうしてもぬぐえない。

 受験問題(出題形式)が高度に専門化したために、より受験問題をこなすための技量が必要になったのだろうか?。

 留学生(短期も含め)は随分増えて英語がある程度できるという学生は随分増えているなという印象はありますが、会社で文章を見ても、日常に話をしていても全然レベルが上がっていると言う印象がない。それなりの大学を出ている人は結構いると思うのですが。
 ま、受験は受験でしかないといえばその通りですが。

 ただ、この教育格差はほんの入り口で、もちろん生活格差などが引き金になっているわけですが、この生活格差、教育格差から行動の格差や倫理の格差が現れてきた時の危惧を本書ではしている。

 江戸から明治への近代化に際して、あるいはこれまで日本でいわゆるエリート教育を受けてきたような層が一体どの程度大きな役割を果たせてきたのか?、身分格差や生活格差が大きいながらも、寺子屋制度など当時でも教育には進んだ国として庶民のレベルの高さがいかに近代化に役立ったか。
 さらに言えば日本の製造する製品の質的な高さが言われてきたが、これはいわゆる庶民の平均的レベルの高さやチャンスがあることの希望の格差の小ささが大きな役割を果たしてきたような気がします。
 
 「しのびよるネオ階級社会」林信吾/著でも階級社会の希望の少なさが労働へのモチベーションの低さを招いている話を書いているが、現在では高付加の製品は国内で生産したり、ある工場製(例えばシャープの亀山工場製を現在は謳っている)であることを売りにしたりということも行われているが、日本ではいずれ、しかも遠くない時期にそんなことも出来なくなってくるのかもしれません。

 アメリカはグローバルスタンダードと言うアメリカンスタンダード、アメリカによるルールの設定という手法で世界的には勝っているのかもしれないが、日本が同じように一部のエリートでという手法で生き残っていけるのだろうか?

 そもそも一部のエリートはともかく、アメリカって経済的に本当に勝っているのか?勝っていると言えるのだろうか?

 お金の問題というよりは教育の経験による文化、行動の継承などにも触れているなど、凄く興味深い本でした。
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スポーツってきな臭い?

2006年07月08日 | 
 スポーツってきな臭い?という特集をサイゾーがやっていた。

 もっとドロドロとした内幕が書かれるかと思っていたら割となんということはありませんでした。

 今回のワールドカップでも日本戦は日本で何とか生で見てもらえるような時間帯に、オリンピックでも100メートルなどの人気種目はアメリカのゴールデンタイムに合わせたりする。

 スポーツ選手の観客動員からは到底合わない高額なギャラはテレビの放送を切り離せないし、海外に行く日本人選手に関してはジャパンマネーと言うことがよく言われてきた。

 渡辺絵美さんは前回の冬季オリンピックのフィギアスケートの代表選出に関してもスポンサーとの関連について語っていた。

 際どい話はいくらでもありそうなのですが。もう少しやってほしかったところ。
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「重力ピエロ」伊坂幸太郎/著

2006年07月07日 | 
 「重力ピエロ」伊坂幸太郎/著読みました。

 デビュー作の「オーデュボンの祈り」に登場したキャラクターもちょこちょこ登場しています。

 伊坂幸太郎作品では、これ程主人公に近い立場の者が直接的に手を下すことは珍しいのではないか。
 多くの作品では、不条理な痛みを与えられた登場人物が結果的には、ほとんど天罰が落ちるように、その痛みの原因となった者が戒めを受ける。

 天罰を受けるような結末が話の後味をよくしているが、最近の作品はその後味の良さのために展開が読めて話がつまらなくなったりするが、伊坂作品ではそれがほとんど、ことによると全くない。

 その後味の良さ故に伊坂作品は好きと言えるし、また天罰の落ち方に凝らされた工夫や展開の意外性が伴っているからでしょう。

 本作に関しては天罰の落ち方が、天罰とは思いがたい形で下されることや展開により一概に後味が良いとは思えない形になっていることが、私にとっては少々評価の落ちる点でしょうか。
 
 キャラクターの名前や染色体のアミノ酸のATCGなど工夫が凝らされている意欲的な作品であることや面白い作品であることは間違いありません。


「陽気なギャングの日常と襲撃」
「オーデュボンの祈り」
「陽気なギャングが地球を回す」
「ラッシュライフ」
「グラスホッパー」
「死神の精度」
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「東京伝説 渇いた町の怖い話」平山夢明

2006年07月05日 | 
 「東京伝説 渇いた町の怖い話」平山夢明読みました。

 東京伝説のシリーズは随分出ているようですが、私の場合は読むものを持っていない時にコンビニ等でたまたま買うというレベルなので詳しくは知りませんが。

 平山夢明さんはいわゆる実話系怪談を主に書いている人ですが、この「東京伝説」のシリーズはその中でも、幽霊などの超自然的なものではなく、人間が行う怖い話で構成されています。

 本作の著者が前文で書いていますが、心霊体験は怖くないからなと体験者が語ることが増えてきているようなことを書いていますが、実際このシリーズは怖いです。

 幽霊よりも人間が一番怖い、とはしばしば言われますが、その通りの本です。ま、実話の体裁を採っていますが、到底実話だとは思いませんが、今時は何があってもおかしくないような感覚が漠然とあるので、心霊ものに比べて否定しきれない何かを感じてしまう。

 よく出来ているというよりも、ともかく怖い。
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「編集長を出せ!」岡留安則/著

2006年07月04日 | 
 「編集長を出せ!」岡留安則/著読みました。ソフトバンクから新書のシリーズがスタートしたようです。

 もともとはパソコン雑誌を出す出版社でもあったので、そんなに不思議ないといえばない、そのうちヤフーのブログからも出版されそうな気がします。

 「噂の真相」はずっと読んでいたので、どこで読んだのかも判然としないというか、若干混同気味になっていることもあるかもしれませんが、あまり新しいエピソードが出てきていないのが残念ですが、この本をはじめに読む人には問題ないとはいえますね。
 私はずっと読んでいたのと、関連の本も読んでいるので、あれですが。

 それにしても、いろいろな抗議や圧力を受けてよく発行していたものです。検察などの国家権力のものも扱うのは、凄い事としか言いようがない。
 そんなわけで大抵のことは許せてしまうん。
 
 本の中で取り上げられていましたが、元女性デスクの本は以下。よければどうぞ。

「噂の女」神林広恵/著
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「デイトレのリアル」能野英生/著

2006年07月01日 | 
 「デイトレのリアル」能野英生/著読みました。

 数年で何億儲けましたとか、何十億何百億を動かしているという個人トレーダーが話題になる中、むしろ一般的なネットトレーダーたちの姿を描いています。考えてみれば、あれほど話題になっていること自体珍しい例ということでしょう。

 実際に(?)デイトレード(スイングトレード)を行っている人たちの気持ちの揺れ動きが興味深い。パチンコをやっているときの様子なんかと結構近い、多分本当に勝っている人たちなんかはまた感覚が違うのでしょう。

 ところで会社の昔の同僚と昨日会った。現在は離職してデイ(スイング)トレーダーをしているが、この間地合の悪いときは買わないのもトレードと言っていたが、会ったときに話したらつい買ってしまったと言っていた。

 そんなものでしょう。やらないと言う選択も結構きついものです。

 
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「しのびよるネオ階級社会」林信吾/著

2006年06月30日 | 
 「しのびよるネオ階級社会」林信吾/著読みました。

 生活が苦しいというアンケート結果が過去最高になったそうだ、いざなぎ景気を超えるとされる景気拡大の中で。

 多分この本が書かれていた当時、イギリスに関する礼賛本が結構出ていたのでしょう、イギリスで働いていたこともある著者は、そういった本へ批判的な、ある1面からしか見ていないと批判を展開しています。

 厳然とした階級が存在する、必ずしも収入で区分けされている訳ではないとはいうものの、しかしある種のおいしい仕事や特権は相続されている、機会の平等がなくなっているイギリス型の社会のような社会ネオ階級社会としているようです。

 階級間の移動を諦めた、いい言い方をすれば「分をわけまえる」という社会のあり方は、本書の帯で取り上げられている「下流社会」の主張、単に生活のレベルの問題ではなく現状を受け入れて努力を諦めた希望格差というものとよく似たもののように見える。

 また、森永卓郎さんの「300万円・・・」の著述に対して、収入は少なくともゆとりのある生活をおくれるという言うような主張について、収入が少なくしかも仕事が単調な上に長時間の労働が強いられ、ゆとりなど持ちえなくなるだろうと、著者は語る。
 恐らくそれは正しいでしょう。

 調査の数字的な裏づけや切り口と言う点での面白さでは「下流社会」に一歩譲るとは思いますが、主張の中身に関しては、私にはほとんどうなづけるものでした。

 ただ、ある種の洒落だとは分かるものの、著者がやたらと自らの著作に対して、○○という素晴らしい本を書いた、と書いているのは興ざめでした。本の出来とは関係ないですけど。
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「30代未婚男」大久保幸夫・畑谷圭子・大宮冬洋/著

2006年06月29日 | 
 「30代未婚男」大久保幸夫・畑谷圭子・大宮冬洋/著読みました。

 1度も法律的な結婚をしていない男を未婚男と定義して、何故未婚化しているかという難問に答えてみようと言う本です。
 難問でしょうか?

 どの理由が最も比重が大きいとか、原因の何パーセントか?とかは多分難問だと思いますし、原因の全てを特定することも難しいかもしれませんが、理由の多くは凡そ想像がつくような・・・。

 結構「へー」な数字もありました。例えば恋愛結婚は1960年代から、2000年以降までほとんど絶対数は変わらず、つまり結婚の比率は大きくなりほぼ倍増している一方で、見合い結婚は絶対数自体が大きく減り比率では6分の1程度になっているそうです。

 多分これからもさらに落ちていくことでしょう。見合いはまずはスペックでの判断の作業が入りますから、収入の格差・絶対的な収入減によりスペックを満たせる人の比率、絶対数は確実に減ってきていると思われるからです。
 年齢の問題同様、基本的な商品価値の要素ですから。

 変に学術的な切り口で書いていない分(著者の3名のうち2名がリクルートだからでしょうか?)結構実際的で共感できることも多い。

 ただし、統計の数字の使い方はちょっとと思うことも少なくない。

 私はすでに四十代の未婚男ですから、この本の対象は通過していますが、会社での同期の未婚男は14人中4人、30%程度です。

 ほぼ結婚しようと言う意図はありませんが、40前にはあまりにも親がうるさいので見合いもしました。親は40で大幅に商品価値がなくなることを十分理解していたということです。私も40になれば話がなくなることは想定できましたから後数年だけ耐えればという感じだったので。こういうものは何しろ1度したら余計にうるさくなるのは眼に見えています。

 現在は全くそういった話もなくなり、これは想定どおりで、体験的にも結構共感できる本でした。

 「他人を見下す若者たち」速水 俊彦/著が本来想定してなかった若者たちに読まれているようですが、当事者に近い人たちに読まれるのかもしれません。

 最近のこの手のというか、新書の現象の分析本(何と言うのか良く分かりませんが)の中ではかなり納得できる内容でした。だからといって何が変わるわけでもないですが・・・。

 結婚ためのコンセルティング的なビジネスをしている人たちが厳しいことというか、相談者へおもねったことを語っていないところは興味深い。

 独身者のいろいろな人のインタビューもあるがこれはこれで面白い。ただ、だめな理由を分析されているが、自己中心的な計画性と例えば言われればその通りだし、一方計画性のない生き方をしているからと言われることだってある訳で、結果から言われてもね・・・。

 それにしても、男女の人口比率は1:1に近いのだからもう少し男女という感じの本があってもいいと思うが、不思議と別々に書いたものが多いのは私が気づかないだけか?

 たぶん年齢差の問題(年齢差が少なくなってきているという現象)は男女が働いて収入を得ることが一般的になってきたことによるのではないだろうか。
 男が家庭的なタイプを求めることが多いと言う一方、女性も自分よりは収入が多いとか仕事ができるとかということを求めているのが一般的に思えるのだが、偏見だろうか?

 男女が少なくとも独身で働いている状態ならば、体力的なめんは別とすれば、性別で差があるはずはないから、当然選択肢は減ってくるでしょう。
 ただ、嗜好の問題や考え方を改めていくかどうかは、結婚したいと言う程度の問題で、ねばならないとは私には思えない。
 改める時期が遅れると、手遅れですよと言うことはこの本が言うように知っておいたほうがいいでしょう。

 私には結婚で得たいものがないとしか言いようがない。これは本の主張とはまったく関係ないです。

 現象の分析と言うよりは商品としての現実を知っておくにはいいのではないでしょうか。
 また、この現象の原因のいくつかが本書で指摘しているように、就職など別の事にも現れていると言うのはその通りだと思います。
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「ついていったらこうなった」多田文明/著

2006年06月28日 | 
 「ついていったらこうなった」多田文明/著読みました。

 著者が実際に体験して、キャッチセールスや強引なセールスの裏側をレポートしています。

 もっとも面白かったのは著者の肩書き、「キャチセールス評論家」いやはやいろんな肩書きがあるものです、テレビのワイドショーなんかでもいろいろな肩書きの人がコメンテーターとして出演していて感心してしまいますが。

 ある募金の裏側やただの占いの内幕など結構面白い。
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