プサとダルの日々~時々鉄子

GもDもわからない音楽ド素人がハンマーダルシマーとプサルタリーの2つの楽器に挑戦中!
どうなることやら…

世界の民族音楽を聴く ロバの音楽座 明治大学

2016-06-19 08:18:35 | その他見聞録

6月18日土曜日、御茶ノ水に行ってきた。明治大学リバティアカデミーのオープン講座、世界の民族音楽を聴く。今回は古楽。ロバの音楽座って聞いたことあるような…?でもよく知らない。とにかくいろんな楽器が登場するらしい。松本雅隆先生と上野哲生先生。コンセプトは音を遊ぶ。

いきなり演奏が始まってびっくり。嬉しかったけど。ハーディーガーディーとリュート、太鼓を足で。次はゲムスホルンという角笛と見慣れたプサルテリ。それぞれ音色の違うプサルテリ2台で、と続く。後で聞いたら弦が違ってて、鉄弦のほうは烏の羽根で弾いていた。席が後ろのほうだったので、笛とリュートのネックしか見えない。太鼓にいたっては足でということは想像がつくが、誰が演奏しているのかさえ最初はわからなかった。

中世の絵をスライドで映しながら解説。バックミュージックを演奏しながら。サントゥールも登場。ハーディーガーディーとサントゥールの登場でテンションあがりっぱなしだ! 絵画があったればこそこういう楽器が中世の姿で復元できたのだと、残してくれた画家さんたちに感謝。今度から絵を見に行ったら間違い探しのように楽器を探してしまいそうだ。

楽器紹介に入る。テイバーパイプ。太鼓がでかい。サリ・ランさんのライブで見たのはもっと小さく、それが主流だと思っていたのでまた伺ってみると、それぞれで正解はないとのこと。納得。歩いたり踊ったりするのには持ちやすい小型がいいし、音を響かせるにはどっしりした大型がいいのかも。その太鼓と、笛ではなく楽器を持った指人形とで楽しい演奏も披露。大人も単純に楽しい。これ、大事だな。

ほんとに笛っていろんな種類がある。松本先生が大好きなJの形のクルムホルン、トランペットの前身コルネット、クラリネットの前身シャリモー(ちなみにこれが訛ってチャルメラになったらしい)、ラケットというとても笛に見えないもの、バグパイプ、先に登場した角笛。これに横笛が加わったらとても書ききれないだろう。大きさで音の高さを調節し、皆で合奏したのだろう。先生たちと石川先生、そして客席からひとりの4人でその気分を味わう。1部の最後はリコーダーとプサルテリ。

2部。楽器紹介の後半。細長い箱状のタンブーラ。テイバーパイプのように笛を吹きながら棒で弦を叩く。リュート、プサルテリ、サントゥール、なんといってもハーディーガーディーが耳目を集める。だよね。欲しいと思ったことがあるが、あまりにも高価だし入手困難だし他楽器にもまして保持が大変らしいので使いこなせる自信のない私はあきらめるしかなかった。面白そうなんだけどな。誰か手に入れて(または作って)触らせてくれないかなーなんてね。

最後にまたスライドを見ながら先生たちがバックミュージックを演奏してくれるはずだったのだが、機器のアクシデントで中止に。急遽予定になかった曲を演奏してくれることになって、逆にラッキーだったかなー。次回という楽しみもできたし。

   

   

 

  

  

↑ 右は松本先生手作りのプサルテリ。

あっという間の2時間半だった。終了後も皆に取り囲まれて写真やら質問やら…。嫌な顔しないでちゃんと答えてくれた。気取らず気負わず、自然体で演奏も唄のハーモニーも優しくて意気込んでいた肩の力を抜かしてくれた。まさに音を遊ぶ。こんなたくさんな種類の楽器を演奏する(しかも2人で)のはチューニング含めて大変だと思うが、それを感じさせない。ほんとに楽しかった。次回があったらまた是非行きたい。

余談。休憩中、石川先生が声をかけてくださった。覚えていてくださったことにちょっと驚いた。こちらからご挨拶せず恐縮。Jちゃん、ありがとね。前回も今回もJちゃんのおかげだよ。