大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

お茶セールス1999~龍井村お茶協会婦人部 其の一~

2005年06月21日 | お茶/中国茶


岳廟

通りの向こうに岳廟を眺めながら、ちょっと休憩。
例の如く、西湖遊覧をした後、花港観魚から蘇堤をブラブラと北上してきた。
今年は花港観魚公園には龍井茶セールスの茶農が居なかった。
のんびり、まったり観光できたのはいいが、あの安いお茶が買えないのはちょっと残念(笑)。
蘇堤の北の付け根に岳廟がある。岳廟は南宋忠国の英雄、岳飛(ガクヒ)を祭った廟で、ここには岳飛とその息子岳雲の墓がある。


岳飛、岳雲墓

中国の不味そうなパンを食べている友人を横目に、しばしボーっとしていると、おばさんが声をかけて来た。
「あなた日本人?」
「…なんで判ったの?」
昔から中国人に見えると云われつづけて来たので、日本人と聞かれると結構嬉しい(笑)。
「判らない言葉話してたから(笑)」
なるほど…。この後、いつ杭州に来たか、どこを観光したか等雑談が始まる。
「杭州はねぇ、北と南、2日あれば、観光できちゃうのよ~」
おばさんは杭州観光スポットの解説を始めた。
………ホテルのキャッチかな???
中国の駅前では、各ホテルや招待所の客引きが居る(多分今でも居ると思う)。
客室とトイレの写真をもってセールスしてる客引きも居た。
昔はうちのホテルに泊まってくれれば、人民料金で列車の切符をとってあげるわよ、などと付加価値をつけてセールスされたものだ。(当時、列車の料金も人民料金、外人料金に分かれていて、我々は中国人の2倍近い料金で列車に乗っていた。)

話は戻って、杭州の土産物から龍井茶の話題になった。
「龍井茶は、この辺のお茶屋で買っちゃダメよ」
この辺とは西湖周辺ということだ。
「どうして?」
「割高だからよ。龍井茶を買うなら農民から直接買うのがいいわ。良いお茶が安く買えるから」
「龍井村には行った?」
「いえ、まだ行ったことはありません」
「じゃ、岳廟の観光が終わったら、お茶しに行くといいわよ。27路のバスで行けるから」
「ありがとうございます」
このおばさんは、懇切丁寧な西湖周辺の観光案内をすると、去っていった。
何か裏があるのか?と思っていた私はちょっと拍子抜けした感じ。杭州の観光局のボランティアかな???なんて呑気に考えていた。
岳廟を回って出ると、出口付近でおばさんが寄ってきた。さっきのおばさんとは別のおばさんだが、同じように西湖周辺の観光スポット解説が始まった。最後は龍井村でお茶を飲めで締め括られる。特に西湖北側の観光スポットには熱が篭っているので、そっち方面在住なのかと思いつつ、岳廟脇のケンタッキー方面に向かって歩いていくと、そこにも観光案内おばさんが居た(笑)。

あまりにしつこいので、ケンタで休憩することになる。ちなみにここのケンタは回転が良く、揚げたてに当ることが多いのでお薦め。日本のケンタでパリッとした皮のフライドチキンを食べたこと無いから、かなり美味しく感じる。
ケンタで食事をしながら、友達とガイドおばさんについて話し合った。
二人ならまだしも、三人となると、あのおばさん達は龍井村のお茶協会か何かの人達で村に観光客を呼び込んで、龍井茶の販売促進に一役買っているのではないか、というところで話は落ち着いた。

命名、「龍井村お茶協会婦人部」

つづく…


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