goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆんのひとり言

~iLYsゆんの推し事とスイーツを語るブログ~

コーダ あいのうた

2022-04-23 13:00:00 | 観劇記&鑑賞記

TOHOシネマズの割引券を買って,
何か見に行かなきゃ…と探していた時,
候補に挙げていたのが「コーダ あいのうた」でした。
チラシを見て,何となく惹かれたので。
結局その時は何食べに割引券を使って,
機会を逃していたのですが,アカデミー賞受賞して
上映期間が延びていたので,改めて行ってきました。



このチラシの感じから,泣ける系を想像していたのですが,
「コメディ」とも書いてあって,???と思いながら行ってきました。
結果,やっぱり泣ける系でした。

以下ネタバレしまくりです。

聴覚障害のある両親,兄という家族の中で,
唯一耳の聞こえるルビー(エミリア・ジョーンズ)は
父と兄の漁師の仕事を手伝い,手話を使って家族と世間との通訳もこなす高校生。
ふとしたきっかけでコーラスのクラスを選択するも,
家族のことや,自身の喋り方をからかわれたことのある経験から,
人前に出る自信がなく,一度は逃げ出します。
その後,コーラス教師(エウヘニオ・デルベス)に才能を見いだされ
音大を目指してレッスンを受けることに。

耳の不自由な両親は,娘が「歌いたい」ということが理解できず
また,仕事をする上で健聴者が必要な場面が多く,
最初は反対しますが,コーラスの発表会で娘の歌う姿を見て,
娘の夢を応援するようになり…

といったストーリー。
同級生のマイルズ(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)との恋も絡めた
まぁ,分かりやすいといえば分かりやすいストーリーです。

父(トロイ・コッツァー),母(マーリー・マトリン),
兄(ダニエル・デュラント)は,実際に聴覚障害のある役者さんで,
大きな身振りの手話は迫力があります。

ルビーの歌声はとても魅力的だし,
彼女を精力的に教える先生が,宮本亜門にとても似ていて
立ち居振る舞いも亜門さんにしか見えなくて,
なんだかとても親近感を覚えましたw

発表会で,ルビーとマイルズがデュエットを歌う場面。
2人で練習する場面が何度か出てくるとはいえ,
本番での歌声に,観客が感動する場面で,
かなりの長い尺の無音になります。
そうすることで,ルビーの家族のいる世界を
映画を見るこちらも体感することができます。

頭では理解しているつもりでしたが,
発表会に来て,終始キョロキョロして,
手話で「晩御飯どうする?」なんて会話しちゃう両親の姿に
じっとしてなさいよ,なんてちょっと思っちゃったのですが,
その無音の場面で,そうか「聴こえない」んだよな,と。
そもそも「歌」というものを聴いたことがなくて,
自分の娘が何をしているのか,周囲の観客の反応でしか
知ることができないんですよね。
感動して拍手する人,涙する人,そんな姿を見て
ようやく,娘の才能や歌に対する熱意を理解できるんだな,
ということが,ストンと入ってきました。

そして,音大受験の場面。
楽譜を持たずに来てしまったルビーの,
伴奏を買って出る亜門。
集中できていないルビーの様子を見て,わざと間違えて
「私のミスです。最初からいいですか」と
やり直しする亜門。
いい仕事してる!w

こっそり会場に入り込んできた両親と兄に気付いたルビーは
途中から,歌詞に手話を付けて歌い,家族に想いを伝えようとします。
その場面で,涙腺決壊…

「コーダ」とは「Children of Deaf Adults(聴こえない親を持つ聴者の子)」
という意味なんですね。
初めて知りました。
幼少期,養育者を通して言葉を学ぶことが一般的でしょうから,
きっとルビーは苦労したんだろうな…なんて想像しちゃいました。
あと,ルビーの親友(エイミー・フォーサイス)が兄と恋仲になって,
自然に手話を覚えてる姿もいいなー,と。
んが,彼女,まだ高校生ですよね…
日本に置き換えたら,あかんやつやな…とも(^^;

どれを見に行くか,迷っていたのですが,
観終わった後の気持ちが上がるのは,
きっとこれだろうと,選んで正解でした。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする