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株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

兜町文学

2018-10-26 13:25:38 | 株式投資
ついこの前の今月初旬、日経が24000円を超えた時、セルサイドのストラテジストは新しい相場が始まり年末25000~26000円と予想していたが、この急落を見て、調整は長期化し20000円も覚悟する必要があるなどと言いだした。彼らは全て後講釈で『ああでもない、こうでもない』と言い訳しているに過ぎないから、彼らの意見を参考にするのは馬鹿馬鹿しい限りだ。セルサイドや日経を含む業界紙の書く兜町文学の特徴は、『たられば』だらけの前提に基づく曖昧な結論ばかりだ。なかでも日経は質的劣化が甚だしい。日経記者の記事に一貫性はなく日替わりメニューだ。大卒後入社数年の経験の乏しい記者が思いつきで記事を書いているというのが実態のようだからまともに読むに値しない。ベリタスなどさらに酷い。日経の読者数が減少しているのも頷けるというものだ。

日本株が自力で上がる要素は全くない

2018-10-21 13:49:55 | 株式投資
日本株が自力で上がる要素は全くない。所詮はローカル市場でNY株の動き次第だ。向こうが上がればそれなりに追随するが、下がればそれ以上に反応する。この先いろいろ材料をくっつけて株価が戻すことがあってもどうせ続かないだろう。株価は虚像であり影だ。実体は変わらなくても光の強さと角度で影は形を変える。影は移ろいやすく所詮株価の先行きは誰にも分からない。株価は長期で見ればある程度の合理性は見出せるが、短期ではどこにも合理性は見いだせず競馬と同レベルのギャンブルだ。強気筋は年末26000円程度を予想しているが、それは可能性の乏しい希望ともいえるべストシナリオだ。東京は外人投機筋主導の歪なマーケットにつき、個人の資産形成の場としては相応しくなく、想定外の環境好転でもない限り参加者は拡がらない。総合的に判断すれば、年内20000~24000円での往来なら概ねリーズナブル、このゾーンの上の方で終われば御の字だろう。

デフレ経済への逆戻り

2018-10-15 10:45:37 | 株式投資
金融政策が変わらないと、つまり資金の流れが変わらないとわが国経済に活きた金は回らず株式市場が活性化することはない。マイナス金利導入により我が国は委縮経済、デフレ経済への逆戻りの道を歩んでいる。日銀の金融緩和はいったん成功したが政策を強化し続ければ好循環が継続すると勘違いした。一部大企業やGPIF、資産家は潤ったものの、中小企業、金融機関は疲弊し、個人は委縮している。先行き良くなる見通しがなければ、企業も個人も委縮マインドから脱せない。政府は能天気だ。安倍総理や菅官房長官に難しい経済理論などとても理解できるとは思えない。日銀はデフレへの逆戻りの懸念をうすうす感じているはずだが、政府の圧力と中央銀行としての矜持もあって政策修正に舵を切れないだろう。現行の政策を続ける限り、日本経済が再度拡大し、日本株が上値をとっていく道筋は見えず往来相場が続く。

株式は底値で仕込めば低リスク高利回り 

2018-10-11 09:48:52 | 株式投資
急落だがNY株次第だから違和感はないし、すぐに戻すとも見ていない。かつては短期売買も新興株もやったが、そろそろリスクは取れない年齢になった。現在、高配当利回りの東証一部超大型株しか持っていないし、キャビタル益狙いの投資はやる気もなくなった。株式投資は長期でも成否は買値で決まる。配当金狙いと言っても長期なら買値は関係ないなどと言っていられない。個人的には数年に一度あるかないかの底値圏でしか仕込まない。配当利回り5%前後は底値圏のひとつの指標、業績が良いに越したことはないが冴えなくても悪いなりに安定し、株主還元策に積極的で、過去減配実績がない銘柄に絞る。現在高配当といっても、商社、証券、自動車等は平気で減配するから対象としない。そうなるとどうしても公益に近いメガバンク、通信、医薬、食品、保険など面白味のない銘柄がリストアップされ、メーカーではキヤノン、東京エレクトロンくらいしか思い浮かばない。ただし東エレは受注動向次第で値動きが荒いので仕込むとしても暴落時のみと考えている。高配当利回り株なら10%程度のロスが出ても配当金2年分で回収できる。わが国の株価は向こう数年大きく上がることなど期待できず長期往来が続きそうだが、底値圏で仕込めば年金補完に資する低リスク高利回り商品となる。


上があってもおまけ

2018-10-03 10:29:05 | 株式投資
株式は買いが難しい。資金の追加継続流入がない個人がボタンを掛け違えるとほぼ塩漬け必至だから資産形成目的なら徹底して安値を仕込むべきだ。株価はいろんな要因をほぼ織り込んでおり、株価、業績の予想はあてにならないものだ。日本株は長期でも往来相場継続が予想されるから中途半端は避けるべきで、長期投資とは中途半端で買った投資家への慰めの言葉に他ならない。そもそも時間と収益が関連するのは金利の世界の話であって株式の世界に長期なら報われるという理屈は通用しない。リスクをとるのを厭わないなら超短期で動いている銘柄に乗るしかなく、リスクをとりたくなければ中途半端な水準で動くことは避け、年一度あるかないかの総悲観を待つしかない。日経株価は予想外の高値となったが、TOPIXを見れば指数絡みの上昇に過ぎないのが明白だから継続性は疑問だ。現状はセルサイドが言うような買い場ではなく、上があってもおまけだろう。