株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

株主還元策がポイントに

2015-01-27 09:32:47 | 株式投資
相場はなかなか戻さないが、かといって大きく下げることもない。引き続き先高期待は強いが、環境を考えればこんなものだろう。当面、揉み合いを抜けて行くようなインパクトのある材料はあまり見当たらないが、年明け後ほどよく調整しており戻り局面に入りそうだ。需給面では、信用は回転が効かなくなっているが、一方で裁定買い残の水準は減少し、GPIF、日銀買いが控える官製相場で下値も比較的固そうだ。今週から業績発表の時期に入るが、今後インパクトのある業績の上方修正が続出するとも思えず、業績そのものよりも自社株買いとか増配等の株主還元策がポイントになりそうだ。基本的には業績拡大は概ね織り込み済みとみられレンジ離脱は難しそうだ。市場筋の見方は常にベストシナリオだから眉つばもの。弱気になる必要もないが、強気になるほど環境が良いともみていない。上がれば儲けもの程度に考えて対応したい。
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長期投資ほどリスキーなものはない

2015-01-26 10:06:24 | 株式投資
成長経済下にない市場での長期投資ほどリスキーなものはない。株式の長期投資は長期間リスクに晒される危ないゲームだ。リスク管理の観点だけで言えば、個人的にはやらないが一日しかリスクに晒されないデイトレの方がまだましだ。長期投資は高度成長時代には有効であったのも事実だが日本経済の成熟化に伴い既にその有効性を失った。トヨタ、村田あたりを買った投資家はまだ良いが、ソニー、パナソニック、キヤノン、NEC、シャープ、JAL、東電、キリン、メガバンク等ビッグネームを長期投資した投資家はここまで戻ってもまだ悲惨だ。NISAでソフトバンクを買う投資家も多いようだが個人的には理解しがたい。敢えて長期で狙うならまだソニーやメガバンクの方が良いだろう。長期投資なら保有期間に関係なく歴史的な底値圏で買うしか勝つ方法はないが、既にそのチャンスは終わっている。
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長期投資や分散投資は責任の分散

2015-01-19 10:35:35 | 株式投資
FPによる長期投資や分散投資の勧めがよく見られるが、それは責任の分散に過ぎない。。これは巨額資金を運用しかつ追加資金がある機関投資家向けの教科書にある理論なのだが、FP等はこれを鵜呑みに個人向けに推奨しているから困ったものだ。個人の分散投資は気休めに過ぎない。分散すれば個別銘柄のリスクは押さえられるが、市場リスクは押さえられないからだ。リスクを分散するなら株式投資の意味は減衰する。自分のやり方はファンダメンタルズ、テクニカルともに動きを理解している銘柄への集中投資が基本だ。セルサイド情報に食いつき漫然とはやることはないし、銘柄には惚れない。理論付けしても個人の株式投資はマネーゲームだし、個人の資金程度では運用成果に機関投資家向けの投資理論にあてはまるような統計学的な根拠は見いだせない。リスクを取りたくないなら株式投資をやらなければよいだけのこと、リスクを抑えての株式投資ならやる意味がない。リスクが怖いなら、銀行預金や国債で十分だ。自分自身は運用機関で長年投資に携わったから、外株、外債、為替の知識も多少あるが運用対象は日本株に特化している。十分に理解出来ないものには投資しないことが投資の原則だ。
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引いて見ればリーズナブルな水準

2015-01-15 13:11:20 | 株式投資
懸念していたように新春相場は波乱となった。この水準は引いて見ればリーズナブル、ここで買っても儲けるのは難しそうだが、クロダノミクスが続くなら株価は大きく上がらなくても下値も比較的固そうだ。もう一段下があれば仕込みに動いてよさそうだ。本命トヨタを狙うのが王道だが、業績が良いだけに株価は調整が足りず水準的には中途半端だ。次善の策として、収益が安定している高配当利回り大型株選考するのが妥当な選択だろう。医薬品、総合商社、メガバンク、通信等に高利回りが目立つが、その中から昨年ダメだった三井住友FGに絞り4000円割れから買い下がるつもりだ。この株はソフトバンクと同じように、ファンド筋の売り仕掛けの格好の対象となっているようだが、業績は悪くなく利回りも高い。加えてPER、PBRも低いから水準的にはここからの下値は相当固いとみている。自社株買いや増配でも出てくれば出直り必至だろう。
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水準訂正があるとすれば追加緩和しかない

2015-01-08 12:44:36 | 株式投資
武者氏によれば日経平均で20000円は当たり前、26000円もありうるとのことだ。強気キャラが売りで話がうまいからもっともらしく聞こえるが、論理性はなく競馬の予想と大して変わらない。初夢みたいな戯言だが相場のことだからありえないとも断言はできないが…。相場については詭弁を弄すれば理屈はいくらでもつけられるが、現実的には変数が多過ぎて予測は困難だ。昨年を振り返っても、プロセスが当たって見通しが当たった関係者はほぼ皆無だ。個人的には、今年の相場は16000~19000円レンジで乱高下を交えながら往来するとみている。過去、相場が大きく水準訂正したときには、バイ&ホールドの投資主体が必ずあった。外人中心の短期ファンド主導は一向に変わらず、積み増しを続けるような投資家は不在だ。公的年金、日銀による官製需給とNISA、自社株買い等で下値は固そうだが、生損保、銀行、私的年金等の機関投資家は、景気見通しが明るくなろうと、金利が下がろうと、自己資本規制から株式増加には動けない。実体はともかく虚像を追いかけるのが株式投資、相場はこの虚実のギャップの間で期待と失望を繰り返す。ここ数年株価上昇のドライバーは金融緩和だった。この先、景気、業績等の上方修正があったとしてもレンジから抜け出すほどのインパクトはなさそうだから、水準訂正があるとすれば追加緩和しかないだろう。
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乱高下必至の2015年

2015-01-03 11:25:24 | 株式投資
本日の日経に恒例の本年の日経株価見通しと有望銘柄が載っている。この記事をまともに参考にする投資家は多くはないと思うが、関係者のほとんどが超強気で20000円超えが大勢だ。主たる有望銘柄はトヨタ、信越、日立等…いつもと変わり映えしないが、ソフトバンクやメガバンクが消え、大手製造業一辺倒でここ数年の傾向から一変している。例年ここで取り上げられた銘柄は、全体が上がればはそこそこ活躍するが、年間を通じて物色されるということはあまりない。日経平均は安値から倍以上になっており、すでに期待は相当織り込みリーズナブルな水準だ。追加緩和や業績の上方修正等の相当の好材料が続かない限り、株価が大きく上がることは期待しない方が良さそうだ。株価は最終的に上がるにしても、短期筋中心の相場形成だから乱高下必至の2015年となりそうだ。
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