goo blog サービス終了のお知らせ 

株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

頼みは好需給だけ

2015-04-30 14:15:42 | 株式投資
日銀は金融政策の現状維持を決定した。後場からの一段安は失望売りとの声もあるが、市場予想も現状維持だったからいつもの後講釈だ。むしろ市場が失望しているのは、アナリスト予想に届かない業績の方だ。日経平均は期待で20000円をつけたが実際の企業業績は伸びず、PERは欧米に比べ割高になった。日本株は期待で高くなりすぎたものの、実体経済も業績も期待に届かない。業績回復を支えたドル高、円安は米国景気に悪影響を与えており、更なる円安も望みにくくなってきた。下値こそ公的資金が支えそうだが当面は19000円台での往来が続きそうだ。20000円近くに戻すことはあっても、さらに上がる材料はいまのところ何もない。市場筋が言うような業績相場など来そうにもなく、頼みは好需給だけだ。この相場で現物投資家が儲けるのは至難の業だ。中途半端な水準では動かず、19000円を割れば中間配当狙いと割り切って高配当利回りの大型バリュー株の仕込みを考えたい。

20000円定着の見方には懐疑的

2015-04-23 13:42:40 | 株式投資
日経平均が20000円を回復し一気に強気が増えてきた。このところいい方に外れ放しだが、これで20000円がすんなり定着するとの見方には懐疑的だ。好業績銘柄が業績拡大期待で買われたとの解説が多いが、実際はドコモやメガバンクなど馬鹿にされ続けてきたバリュー株が引っ張った。これらは業績的には絶好調とも言えないが、収益の安定性が高く、配当利回りが高い銘柄群だ。これらに共通するのは増配や自社株買いの株主還元の具体化が見込まれ、ホールドできる投資家には絶好の投資対象になりうるだろう。好業績銘柄は期待先行で織り込まれさほど割安感もないから、相場は今後も業績期待で高値を追うという見方はやや疑問だ。日経平均は実体以上に上がりすぎたから、ここからの相場性格は業績相場と言うよりTOPIXが買われる過剰流動性金融相場だろう。そのなかで注目しているのは低PBR、高配当利回りのバリュー株だ。なかでもPBR1倍割れ、配当利回り2%超の三菱UFJと三井住銀等メガバンクはまだまだ過小評価だ。急速に上昇したのでいったん調整に入りそうだが、上値は大きそうだから下がったところでは仕込んでおきたい。20年ぐらいの長期チャートを見れば業績対比でも超出遅れだ。賛同者は少ないが、内容的に少し劣るみずほも含めてメガバンクは意外な高値を出す予感がする。

バリュー株選好は高齢化と関連がありそう

2015-04-17 09:55:38 | 株式投資
12年末から株式相場は一時的な乱高下はあったものの概ね安定的に上昇している。市場コンセンサスは強気だが、一気に上に行くほどの好環境とも思えない。個別銘柄の動きに一喜一憂するぐらいなら、官製需要に支えられ下値は固そうだから、インカムゲイン狙いと割り切ったバリュー株投資は有力な選択肢だろう。高利回り株選好は投資家の高齢化と少なからず関連がありそうだ。高齢化の進展に伴い、年金補完機能として高配当利回り株が見直されているようだ。金融資産は高齢層に偏在しているが、彼らは成長株の短期売買でリスクを取るよりもネームバリューのある超大型安定株を好む傾向が強い。かつて高配当株として好まれた電力株が保有対象から外れたこともあり、ドコモ、武田、トヨタ、キヤノン、メガバンク、NTT、JT等の高利回り株は、業績が大きく伸びなくても安定的なら選好されやすいだろう。総合商社も軒並み高利回りだが、資源価格の不安定さから業績のぶれが大きく減配懸念があるから銘柄選択は難しい。相場の下値は固そうだが、かといって20000円を超えて大きく上がるほどの好環境でもない。高齢化進展のなかクロダノミクスが続くなら、高配当利回り、低PER、低PBRの超大型バリュー株選好は今後も続きそうだ。

20000円定着には何か足りない

2015-04-13 08:56:52 | 株式投資
相場は下がらないが、さらに大きく上に行くことは当面なさそうだ。下旬に入れば恒例の決算発表が始まる。毎年のことだがこの時期企業は保守的だから株価へのインパクトはあまり期待しない方がよさそうだ。上方修正があってもアナリストコンセンサスには届かないような数値が多いと想定され、最近の流れから言えば業績よりむしろ増配とか自社株買いが注目されるだろう。足下の相場は追加緩和期待で強含みだがいまだに環境好転の兆しは感じられないことから、好需給への期待から下値は固いが上値も重いという展開がしばらく続きそうだ。相場は堅調だが20000円突破から定着には何か足りない。『 Sell in May 』にならなければよいが・・・

戻す材料はあっても、買い進む材料はない

2015-04-06 09:47:17 | 株式投資
20000円一歩手前から調整入りしたが、ここで揉み合うのは相場にとってはむしろ良いことだろう。個人的にはこの水準でも割安感はないとみているが、相場的には温まっているから19000円台は許容水準だろう。期待は織り込み済みだから上を買うほどファンダメンタルズは好環境でもないし、市場筋の見通しはベストシナリオ前提の都合の好い見方につき先行きはきわめて不透明だ。官製需給は厚みがあるが上を追いかけて買うような主体ではなく、一方で外人は遅々として放たれない第3の矢に失望気味で積極姿勢に転じない。相場に戻す材料はあっても、買い進む材料はない。追加緩和予想は秋以降が大勢だが、追加緩和でもなければもみ合いに終始し大きく上昇することもなさそうだ。

この水準はいかにも中途半端

2015-04-02 10:09:41 | 株式投資
15年度に入ったが、買っても儲からない相場つきだ。先物、ETF絡みの短期筋の指数プレイで動いているだけだから、自律反発の域を出ず買い戻しが終わればまた振れそうだ。想定される好材料は春相場でほぼ織り込んでしまっており、さらに上伸するには新鮮味のある材料が欲しいところだ。相場的には19000円中心の持ち合いに入っている。官製需要中心に需給構造は良いから短期的な需給悪で大きく売られれば拾っておいても良いと思っているが、この水準はいかにも中途半端、指数プレイ以外の現物を沈める買い手がないから、この水準では儲けるのは難しそうだ。