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株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

株式市場は何も変わらない

2016-08-29 10:54:00 | 株式投資
イエレンFRB議長が年内の利上げを示唆したことでやや円安に振れている。円高一服を受けて日経平均は戻しているが、もう少し戻せば達成感が出てくる水準だろう。週末、黒田総裁はジャクソンホールの講演でマイナス金利の深掘り余地に言及したが、このマイナス金利政策が続く限りは、日本株への投資マインドが復活することはなさそうだ。マイナス金利の副作用は、年金財政、金融機関に重くのしかかっている。とりわけ公的年金は株式拡大移行後の投資収益が損失に転じた。私的年金、生保、地銀も青息吐息だ。マイナス金利政策を見直さない限り円高が大きく是正されることはなく、株式市場は何も変わらず往来相場が長期化する。

株式市場は死んでいる

2016-08-25 11:01:06 | 株式投資
東京株式市場は死んでいる。想定外の好材料でも出ない限り、株価は戻しても上値は知れているから積極的な買い手が出てこない。9月20日の日銀会合が接近すれば思惑で動きそうだがどうせ長続きはしないだろう。国内要因では多少戻してもさほど上はなく、日銀と公的年金に支えられ下げても大きく下落することもない。年内多少の上下があっても、低位圏での膠着往来相場が続いたということで終わりそうだ。材料株には関心がないからこのところ日中のマーケットも見ていない。まだまだ何もない、何もできない相場が続きそうだ。現状で今後想定される材料を点検しても、株価を押し上げるインパクトは殆ど見いだせない。

100円割れが定着しそう

2016-08-18 09:07:19 | 株式投資
いよいよドル/円の100円割れが定着しそうだ。16日付の日経は円高を理由に、今期の企業業績を微増益から一転減益予想に修正した。一般論で言えばこの時期減益予想だと、期が進むにつれてさらに下方修正となる可能性が高い。業績が増益予想転換しないと株価も上昇転換しない。円安回帰でもない限り、増益転換が見えてくるのは今年度中は難しそうだ。例年、秋相場は荒れる。向こう半年ぐらいは引き続き低位圏での往来が中心で一時的には急落もありうるだろう。景気や為替次第では来期も減益の可能性があり、その場合には株価は長期低迷を続けそうだ。円相場が円安に戻さない限り株価の戻りもない。

大きく上がることはないだろう 

2016-08-12 09:41:38 | 株式投資
最近の日本株の動向は企業業績に最も影響を与える為替次第だ。円先高観が後退し105円を超えてこないと、株価は多少戻しても大きく上がることはないだろう。為替はあれこれ理屈をつけても水準を決める要因が局面によって違うから読みようがない。従って、ほぼ為替動向次第の日本株の先行きを予想するのは至難の業だ。明らかなのはアベノミクス相場という大きな水準訂正局面は既に終わっているということぐらいだ。大相場終了後は数年にわたり調整が長期化する傾向があるが、まだ20000円越から1年しか経っておらず調整不十分だ。日銀のETF買いや公的年金の買いが下値をサポートするとはいえ上を買うことはない。株価を決めるのは最終的には企業業績に収斂する。世界景気の回復を背景に円高バイアスが後退し企業業績拡大に繋がるのがいつになるのか、現状では不透明感が強すぎて株価上昇のシナリオはまだ描けない。

株価低迷下の投資を再考する

2016-08-08 13:25:28 | 株式投資
市場はすっかり株価低迷に慣れてしまった。アベノバブルの終焉とともに、値上がり益で儲けられる時代も終わった。日本株は長期低迷が続く前提で投資を再考する必要がありそうだ。個人的には、配当を取りながら上がれば儲けものというスタンスでいる。配当狙いはキャピタルロスを考えれば意味がないという見方が多いが、それは中途半端な水準で買うからだ。長期投資の勧めも多いが、これも中途半端な水準で買えば意味がなく土地神話と同じ高度成長時代の残滓だ。長期投資とか分散投資は資金規模が大きくかつ継続的に資金が投入できる機関投資家の手法だから個人投資家が真似るには無理がある。個人の株式投資は教科書的にリスクを分散してまでやるものではない。長期なら報われるだろうという考えはもはや通用しない。マイナス金利下、極論すれば株価は上がらなくても高配当が継続して取れればよい。そのためには年1,2度は必ずある安値圏で減配リスクのない銘柄を買うしかなく、銘柄的には超大型高配当利回りのメガバンク、キヤノン、ドコモ、武田等の総合的に見て企業価値の高い超大型株に絞られる。売買益が目的なら個別株など手掛ける必要性はなくETFの短期取引で十分だ。

ナッシングじゃないがツーリトル!

2016-08-01 08:48:27 | 株式投資
追加緩和策はほぼ空振りに終わった。投資家が勝手に煽って株価は戻り歩調だったが、Not nothing but too little、ナッシングじゃないがツーリトル!黒田総裁が言うような机上の選択肢はいくらもあるが、現実には採用には障害が多過ぎ手詰まり感を示した。当面、円が戻ることもなくなり株価も低迷往来継続となりそうだ。もう好材料はあまりないから業績回復が見えてくるまで株価の本格的な戻りもなさそうだ。相変わらず年末高予想が多いが、マイナス金利政策をやめない限り、夏枯れ相場が終わっても秋相場は来そうもない。