戻りは短命に終わった。９月中旬にかけ２番底を探る動きとなるだろう。日本株が自力で戻す要因など全くなく、上も下もＮＹ株式次第ということだ。ＮＹ株式が戻すにはＦＲＢの政策対応しかなく、早晩ＦＦレートの引下げや公的資金の注入等の政策が発動されるだろう。そこまでは16000円中心のもみ合い必至だ。
円高は一服しやや円安になりそうだ。ここから多少リスクはあるがＳＯＮＹを狙いたい。鉄、商社、海運,建機等に比べ早めに調整に入った。問題のＰＳ３は値下げ効果等でようやく売れ始めたようだ。もともと液晶ＴＶ、デジカメ等のグローバルな競争力はシャープの比ではない。ゲーム機が加われば鬼に金棒だ。年明けにはいよいよ8000円が見えてきた。
17000円前後まではスムーズに戻るだろう。もともと下げすぎた感があり、フェアバリューに戻るだけだから簡単だ。だが17000円から上を買い上がるには、118円程度の円安にでもならないと難しいか？サブプライム問題の落ち着き、円急伸後の景気、企業業績の行方、それを受けた金融政策の方向が見えてくる11月くらいまでは値固めの時期だろう。
先週パニック的に下げたから1000円程度は短期に戻るだろう。しかし株式および為替の市場構図は急変したから戦略も変わる。過剰流動性を提供していた円安が幕を閉じた。外貨、外国投信から資金が国内に還流してくるが、混乱の最中だから株式を買うようなリスクマネーとはならない。株式相場は11月の業績見通しまでは大きなうねりは出ないから、ポジションは低めにして相場の方向性を見極める時期だろう。
個人投資家は、昨年来新興３市場でやられ、ここにきて外貨取引やＢＲＩＣｓ等の新興国株でやられ壊滅的だ。これから個人の新興国投信の解約ラッシュとなりそうだ。またヘッジファンドも大幅な含み損を抱えた。年金の一部はヘッジファンドに乗っていたから、慌てて資金引き上げに向かうだろう。今起こっていることは新興国バブルとブラックボックス的運用への警鐘なのだ。
あと300円も下げれば値幅調整は終了するだろう。そこから戻りに転じるだろうが年内に新値を奪回するのは難しい。マーケットで9月末19000円説が大勢になったのを見て危うさを感じていた。サブプライム問題などきっかけに過ぎない。もともと日本株に割安感などない。やっとリーズナブルになっただけだから反発力は弱いだろう。どうやら今年の相場は終わったようだ。
サブプライム問題は尾を引きそうだ。現在ヘッジファンドの主流となっているマーケットニュートラルは、割高銘柄を売って割安銘柄を買う手法だが、信用収縮によりファンドクローズの動きが一気に出ている。加えて円高だ。今週に入り一服した感もあるが、問題がこれほど根深いとファンド解約は続く。ことは一過性でないから銘柄が変る。鉄鋼、海運、建機、商社等のリバウンドに惑わされてはいけないだろう。
新興市場を語るのは虚しい限りだ。何度か底を見たつもりだったが、ことごとく裏切られ続けて奈落の底だ。水準を論じてもどこが底か根拠らしきものはない。この市場の見方についてはすっかり自信喪失した。ひとつだけいえることは、ここが弱いうちは日経（topix）も戻っても大きく上には行けないということだ。新興市場がある程度ほぐれないと、うまくいっても年末年始にかけ高値面あわせ程度がやっとだろう。本当の上昇相場なら程度の差こそあれ全市場が上昇するものだ。
異常な出来高だ。背景には外人投資家の戦略転換がありそうだ。鉄鋼、商社、海運、建機などを売りたたき、人気圏外の銘柄への入れ替えを進めているようだ。このリターンリバーサルは、先駆株の需給の整理がつく年内くらいは続くだろう。年後半は前半に売り込まれた内需セクターに注目したい。
本日の下げで人気化していた銘柄の崩れが確認できた。出直るとしても物色が大きく変わる。人気化していた銘柄は外人売りに潰されるだろう。もっとも本来はこの程度の円高になっても業績的には全く問題はないのだが、資金の変調だから崩れたものは戻りが鈍い。来週は年初来の安値16,642円を割り込めば16000円程度まで覚悟しておく必要がある。しかし、底では買えないからここから内需系でこのところ相場がなかったものを買い下がりたい。
今日の動きは明らかに外人、ファンド筋等の大手投資家のリバランスが背景にありそうだ。これまで買われていた銘柄の一部に値段に関係なく売られているものが散見される。一方、通信、薬品、食品、電力ガス、消費、ＪＴ、ＪＲに代表される旧国有会社など内需ディフェンシブセクターは極めて強い動きだ。急落の後は物色が変る。ソフトバンクの動き次第では、新興市場も大きく反発しそうだ。ボロボロに売り込まれた株の出番が近いだろう。
物色が変わりそうだ。買われてきた鉄鋼、海運、建機、商社等はここから大きく調整する。代わって、通信、薬品、食品、ハイテク等の売られていた内需セクターが動き始めた。金融も対象にしたいところだがサブプライム問題が払拭されない限り大きくは戻せない。リード役はソフトバンク？明日からのこの株の動きで当面の相場が決定されると見てよいだろう。
今週は極めて大事な週となりそうだ。16500円を割り込めば一気に16000円まで行くリスクはあるが、週末、本日とも意外に悪くない引け味だ。うまくすれば週央以降急反発に転じる可能性も出てきた。サブプライム問題次第ではＮＹ相場にまだ一波乱がありそうだが、基本的にはだいぶ織り込んだようだ。また円相場もほぼドル不安を相当織り込んだようで、一気に更に円高とはならないだろう。東京市場は大勢的には久方ぶりの買い場到来とみてよいだろう。
週末NY株が急落した。東京も来週は一段安となりそうだ。16000円台前半までくれば日本株にもやっと割安感が出てくるから、向こう1～2ヶ月くらいが今年一番の買い場となるだろう。長期的に見ればいいところまで押したとはいえ、今後も鉄鋼株を中心とした素材で行くのか、ハイテク輸出株なのか、そろそろ内需系に来るのか、中小型にシフトするのか、物色の方向が見えない。当面NY株と為替が波乱要因だから、この数ヶ月相場がなかった内需系を仕込んでみたい。
資金の流れが変わったから短期的には更に安いところもありそうだ。長期的な上昇トレンドはまだ崩れていないが、しばらくは16500～17500円位のボックス相場から脱するのは難しいだろう。しかしここまでくればそろそろ買い場を探してもよいだろう？問題は同じテーマで引っ張れるかだが、そうなると自ずから戻りには限界がある。物色が変わらない限り戻しても17500円程度、そこからの上値は重い。新たな物色の柱が出てくるか見極めたいところだ。
