Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

がんばれ乙部綾子さん

2006年01月17日 07時15分27秒 | クライシス
ライブドア本社への東京地検特捜部の強制捜査は、18時半の立ち入りから早朝までかかった。
ライブドアニュースによると、堀江社長自身も「午後6時40分ごろ捜査令状を見せられ、メーンのパソコン一台と関連書類を押収された。」という。

特捜部の狙いは何なのだろう。
容疑は、ライブドアマーケティング(旧:バリュークリック)に関わる偽計取引と風説の流布だというが、強制捜査の力の入れ方から見て、敵は本能寺と見るべきだろう。
ダイナシティの買収にともなう広域暴力団とのかかわりをはじめ、黒い噂はいくつか耳にしている。

寝耳に水のクライシス勃発にあたっては、広報の役割は重要である。
対応の原則は2つ。
ひとつは「クイックリー&オネストリー」。
その点早朝7時から記者会見し、質問を打ち切らず質疑に答えた堀江社長の対応は、クイックリーの観点からは一応合格である。ただし、報道されている疑惑に対して正面から答えることを避けたことは、オネストリーの面で疑問を残した。
もうひとつは「企業内部の価値観より、社会の価値観に軸足を置くこと」。
名実とも捜査に協力することがまず求められよう。
広報を担当する乙部綾子さんの真価が問われる局面である。