Fireside Chats

ファイアーサイド・チャット=焚き火を囲んだとりとめない会話のかたちで、広報やPRの問題を考えて見たいと思います。

テレビ報道よしっかりしてくれ

2005年11月02日 07時02分34秒 | PR戦略
ガ島通信さんの「自民党の「第2回メルマガ・ブログ作者との懇談会」に行ってきた」によると、ガ島さんの
『小泉劇場は自民党広報本部の演出なのか、マスコミが作り上げたものなのか』の質問に対し、

>世耕議員は『小泉劇場はマスコミが作り上げたもの。小泉さんは天才、特に言葉に関しては、
>ので(広報本部が)触れないし、機嫌が悪くなる。だから入閣できなかったのかな(笑)』
>『(NTT広報の経験から)経済部と政治部は全くやり方が違う。経済部は裏取りをする。
>役員や大株主、監督官庁、取引先、それらに聞いて(事実関係を)固めたうえで、紙面に載せ、スクープにする。
>政界は、杉村(太蔵議員)さんでもニュースになる。新入社員が会社の入り口で話したことがニュースになってしまう。
>いい悪いは別にして、イージーに、相当いい加減に紙面づくりしている。
>それに、政策はテレビがまともに取り上げてくれない。障害者自立支援法案でも…、
>細かな部分は報道してくれないからテレビに頼っていると無理だ。』

自民党(というよりも取材対象の組織)がマスコミを演出なんてできません。
しかし、戦略をたて、それに則って行動することはできます。
その戦略にまんまとのっかってしまったマスコミのレベルの低さこそ問題だと感じています。
特にテレビ。
杉村太蔵くんを名簿に載せてしまった党本部の見識不足こそ批判すべきですし、現行の選挙制度の問題点を明らかにすべきであるにも拘らず、言動や表情が画になる杉村君ばかりを追いかけます。
これに対し自民党のとった広報戦略は、神奈川の参議院補選で川口候補の応援をさせたり、被災地に派遣したりしました。
結果として、杉村君は自民党の「困ったちゃん」から、自民党の広告塔への出世を遂げたのです。
ね、考えてみれば、まんまと戦略に乗せられてしまったテレビのワイドショー報道ってレベル低いでしょ。

井脇ノブ子っていうピンクおばさんがよくブラウン管(って古い表現か!)に登場するのはなんで?
ピンクのコスチュームだからってだけでしょう。
このおばさんの背後にいて今回見事論功行賞で入閣をなしとげた二階俊博氏の戦略のほうをクローズアップして欲しいなぁ。