Rスズキの毎日が大食い

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第11回手塚治虫文化賞に「テレプシコーラ」

2007年05月12日 | マンガ
第11回手塚治虫文化賞が決定しました。大賞は山岸涼子の「舞姫テレプシコ-ラ」でした。昨年末に第一部完結で一区切りとなったところですから、いいタイミングでしょうか。かつて「アラベスク」でバレエ漫画にブームを巻き起こしたのを思い出しますね。いままたテレプシコーラが読めて幸せです。むかしアラベスクの第一部が素晴らしかったので、続編にこれ以上のものがあるだろうかと思ったものですが、そんな気遣いは必要ありませんでしたね。今度も楽しみに待ってましょう。


六花ちゃんが光なら影の空美ちゃんが一部の途中から出てこなくなって、彼女のその後を心配していたのでした。いや、でてきたらでてきたでその運命に翻弄されるさまがあまりにひどいので作者を呪わんばかりなのです。どっちにしても心が乱れます。もう山岸先生の手のひらで転がされておりますな。
二部ではぜひ彼女の幸せな姿を見せていただきたいです。


一次選考結果が新聞に載っていたので転記。

1位 「テレプシコーラ」(山岸涼子、メディアファクトリー)
 21点(萩尾5、村上5、荒俣4、石川4、藤本3)

2位 「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子、講談社)
 18点(香山5、萩尾5、藤本5、石川3)=辞退

3位 「大阪ハムレット」(森下裕美 双葉社)
 13点(石川5、印口5、呉3)

4位 「もやしもん」(石川雅之 講談社)
 10点(印口3、村上3、荒俣2、呉2)

5位 「へうげもの」(山田芳裕 講談社)
 7点(荒俣5、村上2)

5位 「大奥」(よしながふみ 白泉社)
 7点(藤本3、香山2、村上2)

6位 「デスノート」(大場つぐみ作・小畑健画 集英社)
 6点(香山3、藤本2、萩尾1)

8位 「団地ともお」(小田扉 小学館)
 5点(呉5)

8位 「皇国の守護者」(佐藤大輔作・伊藤悠画 集英社)
 5点(印口5)

上位は票が集まっており、下位では一人でも5点入れれば選考に残るということがわかります。ただ、「もやしもん」は最近急にストーリーが場当たりになってきて先が危ぶまれます。3位の「大阪ハムレット」は短編賞を受賞しています。


『最終の選考委員会では、過半数の委員が高得点を投じた「テレプシコーラ」に支持が集まった。約30年前のバレエマンガ「アラベスク」を経て、「現在のバレエを取り巻く状況を過不足なく盛り込み、新たな地平を切り開いた」(藤本由香里さん)など高評価が続出し、「大賞にふさわしい」(萩尾望都さん)と言う意見が大勢を占めた。』

そして新人に与えられる「新生賞」は「神聖喜劇」(大西巨人原作、岩田和宏企画・脚色、のぞゑのぶひろ画)でした。なんと58歳の新人登場、これは未見でした。


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