花は桜木・山は富士

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「日本のODAは決して無駄ではない」

2006-08-11 01:02:11 | 日本の良い話
日本は先進国の仲間入りを果たして1960年代初頭から、途上国に対して
多額の経済援助を搬出してきた。特に90年代に入ると、
日本はODA(政府開発援助)の搬出額において先進国中では第一位となり、
平均すれば100億ドル(1兆2000億円)にも上る金額を10年間も
搬出しつづけてきていることになる。この結果、アフリカや中南米
あるいは中近東諸国などは、日本人と見れば見ず知らずの者であっても
笑いかけてきて感謝し、親日感情も抜群に良い。

いくつかの事例を挙げると、ニカラグア政府は、大西洋北部零細漁業開発、
グラナダ病院建設、食糧増産、初等学校建設、主要国道橋梁建設、
マナグア市上水道施設整備などの計画を日本のODAで進めてきたが、
これらのプロジェクトを図案化し、日本・ニカラグア友好記念切手を発行した。

カンボジア国立銀行は、1999年12月、わが国の無償資金協力による
国道六、七号線改修計画の工事風景をデザインした、新1000リエル紙幣
(約28円相当)を発行した。援助で完成した第二号トロツ橋が
裏面に印刷されている。

この国道六号線および七号線は、カンボジアで最大の人口を有する
コンポン・チャム州の州都コノポン・チャム市と首都プノンペン市を結ぶ
交通の要路である。日本の援助が入る以前は通行に5~6時間を要し、
治安の面でも危険な区域を含んでいた。今回の改修工事によって、
快適で安全な道路に生まれ変わり、通行所要時間も2時間に短縮された。

日本が国連PKO協力法の下に、アラブとイスラエル両軍がにらみあうゴラン高原に
陸上自衛隊の輸送業務隊をシリアに送り込んだ時、シリアのアサド大統領(当時)は
隊長である本松敬史三等陸佐(当時)を呼び、
「日本の自衛隊は決して事件に巻き込まれることはない」と約束してくれた。

大統領は、シリア軍支配下にあったイスラム原理主義組織のハマスとヒズボラに対し、
日の丸と自衛隊に銃弾を一発でも撃ち込んだら、シリア軍はただちにハマスとヒズボラに
全面攻撃を加える旨を、組織の長に厳命していたのである。


日本はODAを数多くの途上国に対して割り当てているので、
シリアに対する援助額は100億円単位とかなり低いランクにあるが、
アサド大統領は日本が米露など白人超大国に果敢に挑んだ歴史を、
極めて高く評価していたことが大であったという。

日本ではほとんど知られていないが、中南米諸国のような遠い国に対しても、
少額ではあるものの学校や道路などの社会資本に日本の援助が投下されている。
たとえばエルサルバドルは、四国とほぼ同じ面積の国で地震や噴火もあり、
その上、人口も多いという日本にそっくりの国家である。
その他に日本が1960年代に援助して建てた興行専門学校は、
その名も「ハポン」(日本)といい、常に日の丸を掲げている。
筆者がかつて訪問した時には大歓迎をしてくれたものである。

「日本人よ!胸を張れ 世界最大!われわれが『平和』に払ったこれだけの人とカネ」
上田愛彦 杉山徹宗 著
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