花は桜木・山は富士

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スリランカ分離独立運動

2006-04-02 11:24:12 | 世界の紛争
スリランカには、人口の約3/4を占める仏教徒のシンハラ人と、
ヒンドゥー教徒が多い最大の少数民族タミル人の間の民族紛争がある。

1948年、イギリス連邦の自治領セイロンとして独立。
当時から多数派シンハラ人の優遇政策を取っていたが、
やがてシンハラ急進主義が台頭し、72年にスリランカとして完全独立した後は、
仏教の国教化やシンハラ語が唯一の公用語になった。

シンハラ人を優遇する政策は、タミル人の不満を招き、両者は対立。
タミル人の自治権を求める声は分離独立運動に変わり、
やがて激化した運動は過激な武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の
結成に繋がる1983年には当時の首都コロンボで、
タミル人ゲリラによる警官殺害に発する、
死者2000人に上る反タミル人の大暴動があった。

その後、タミル人と民族的に近いインド南部のタミルナド州が関与して
国際紛争に発展。1987年のスリランカ・インド合意で、
「インド平和維持軍(IPKF)」が駐留する。
しかし、独立を求めるLTTEとの全面戦争になり、
1990年にIPKFは完全撤退した。

以後、政府軍とLTTEの内戦は本格化し、1993年には大統領暗殺事件も起こった。
タミル人が実行支配する北部で戦闘が続いたが、
政府・LTTE双方から仲介の依頼を受けたノルウェーが2001年に和平工作を開始。翌年2月、停戦合意にこぎつけた。9月にタイで初の両者直接交渉が行われ、
停戦が遵守されている。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-10-12 21:57:38
どちらも裕福になったらモメないはずだからな。
おもいっきり援助してやろう!
政府!ODAだしたれ!
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