人は言葉を話す民族である。言葉こそ人類文化の最高の所産である。
この言葉は人種、民族、部族によって千差万別である。
だから言葉が、その民族の固有の文化を代表しているとも、
文化を背負っているともいってよい。
日本人とは日本語を話す人のことだ。だから文化的には日本人と日本語は同義語である。
英語でジャパニーズが一語で日本人と日本語をさし、固有の文化と民族を生んできた。
日本人を日本人たらしめたアイデンティティを主張する最も確かな指標が、
日本語の中に秘められている。
日本語はヨーロッパはもちろん、アジアのどの国の言葉とも違っていて、仲間がなく、
極めてユニークな言語である。その国の国語は民族をヨコに結びつけ、
過去、現在、未来の人々をタテに連結する鎖であり、文化のバックボーンである。
われわれ日本語を大切に守らねばならない。人はある国に住むのでなく、
ある国語に住むのだ。祖国とは母国のことである。
(略)
言語学者によると世界には2794の言語があるという。
その中で日本語は、仲間を探すのが困難で、一人孤立した言語である。
同じ漢字文化圏と言いながら、中国語とは文法、発音がまるで違う。
日韓は文化同源といわれ、語順こそ共通点があるが、
ヨーロッパの英独仏語間の類似性を、日本語と韓国語の間に見ることは出来ない。
日本語は世界の言語地図の孤児である。だから他の言語にはない様々な特色がある。
そのうち最も著しい違いを三つあげよう。
まず欧米語がアルファベットのわずか26文字を主体に表現されるのに、
日本語は片仮名、平仮名、漢字と三種類の文字を持ち、
さらにそれを自由に組み合わせて使用する極めてまれな言語だ。
そのニは、欧米語が表音文字の組み合わせ、
中国語が表意文字の組み合わせなのに対して、
日本語は表音文字と漢字の表意文字を組み合わせている。
第三に、全く同じ名詞や事柄に、少なくとも三通りの表現が使われていることである。
それは和語(大和言葉)と漢語と洋語の三本立てである。
(略)
世界の各国語をマスターするのに、一体どのくらいの単語を知っていたらよいか、
という岩淵悦太郎の研究がある。これによるとフランス語は1000語覚えると、
会話のうち83.5%が理解出来るそうである。ところが日本語では、
1000語では会話は60%しか理解出来ない。
フランス語で96%を理解するのに5000語を覚えればよいのに、
日本語では2.2万語の単語を覚えべばならない。
日本語をマスターするには、英仏両語に対してケタ違いの単語を覚えねばならない。
このため日本語は世界一難解な、近付きがたい言語となっていった。
(略)
彼らの文化の分かれ道は、単純26文字のローマ文字化と、
日本語の複数多様な漢字仮名交じりの文化によって
決定的に方向づけれらたといってよい。
彼らは文字をアルファベット26文字に集約してしまったが、
これでは表現に微妙な差異を示すことが出来ない。
(略)
アルファベットは、文字というより発音記号に過ぎない。
日本のアイウエオと同じである。欧米人は日本のような
意味のある文字を知らない文明なのだ。
日本語は片仮名、平仮名それぞれ50音、これに濁音とキャ、ギャなどの拗音を加えると
112文字となり、これだけでアルファベットの4倍強となる。
さらに表意文字としての漢字を小学校で約1000字、
中学校で約2000字マスターする。さらに高校卒業の頃には約3600の漢字を覚え、
これで新聞などに出てくる文字は全て納まる。
大学出の普通の日本人なら、知らぬ間に数千の漢字を教養として
身につけることが出きる。26文字と数千では応用に幅に差が出きるのは当然である。
しかも漢字はもともとが象形文字だから、字を見ただけで直感的に意味が理解される。
国民はいつも漢字を頭に描きながら話し、思想している。
だから同音同異義語が沢山あっても、混乱せず自由に会話したり書いたり出きる。
(略)
日本語に漢字を取り入れず、電報文のようなカナだけで構成していたら、
どんなに不便なことだろう。電報文も漢字仮名交じりの文に翻訳して、
初めて的確に情報がつかめる。日本人は直感的に理解出来る
漢字の便利さに慣れているので、カナだけの文章やローマ字は
煩わしくて読む気がしない。
日本語がもし、英米語のように仮名だけで成り立っていたら、
日本の文化は今日のような繁栄を来していただろうか。否である。
日本文化と社会の発展や活力は、日本語によってもたらされたといって過言ではない。
「日本人が忘れてしまった『日本文化』の真価」清水馨八郎 著
--------------------------------------------------------
日本に生まれ育った私たちには、当たり前すぎる母国語の日本語ですが、
あらためて見ると、とても難しい言葉なんですね。
そして日本語の中に自然に含まれる日本文化というのを感じます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
日本は見た目や血筋にこだわる所はありますが(隣の国ほどじゃないと思いますが)
日系○○人が反日であったり、どこぞの反日団体から金を貰って
日本を貶めることに尽力を尽くすやからもいることから、
見た目や日本人の血があることなど、あまり意味をなさないですね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_ang3.gif)
言葉は文化といえるでしょうから、日本語を話し、日本文化を
当たり前に思える人でるならば、日本人といえるのではないのでしょうか。
何かの本に、外国人でありながら、長年日本で日本語を使っているうちに
日本人的思考になるとのこと。
また以前に桝添厚生労働大臣が、外国人と交渉するときはフランス語を使うとのこと、
思考がフランス語に変わり、強い交渉が出来るのだとか。
日本語はあいてを想い図る言葉なので、交渉事には向かないのでしょうね。
そんな日本語を常に使う日本人が、外国人相手に痛い目に合うのも
致し方ないのかもしれません![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
(無論、政治家たるもの、それを克服しなければいけません)
この言葉は人種、民族、部族によって千差万別である。
だから言葉が、その民族の固有の文化を代表しているとも、
文化を背負っているともいってよい。
日本人とは日本語を話す人のことだ。だから文化的には日本人と日本語は同義語である。
英語でジャパニーズが一語で日本人と日本語をさし、固有の文化と民族を生んできた。
日本人を日本人たらしめたアイデンティティを主張する最も確かな指標が、
日本語の中に秘められている。
日本語はヨーロッパはもちろん、アジアのどの国の言葉とも違っていて、仲間がなく、
極めてユニークな言語である。その国の国語は民族をヨコに結びつけ、
過去、現在、未来の人々をタテに連結する鎖であり、文化のバックボーンである。
われわれ日本語を大切に守らねばならない。人はある国に住むのでなく、
ある国語に住むのだ。祖国とは母国のことである。
(略)
言語学者によると世界には2794の言語があるという。
その中で日本語は、仲間を探すのが困難で、一人孤立した言語である。
同じ漢字文化圏と言いながら、中国語とは文法、発音がまるで違う。
日韓は文化同源といわれ、語順こそ共通点があるが、
ヨーロッパの英独仏語間の類似性を、日本語と韓国語の間に見ることは出来ない。
日本語は世界の言語地図の孤児である。だから他の言語にはない様々な特色がある。
そのうち最も著しい違いを三つあげよう。
まず欧米語がアルファベットのわずか26文字を主体に表現されるのに、
日本語は片仮名、平仮名、漢字と三種類の文字を持ち、
さらにそれを自由に組み合わせて使用する極めてまれな言語だ。
そのニは、欧米語が表音文字の組み合わせ、
中国語が表意文字の組み合わせなのに対して、
日本語は表音文字と漢字の表意文字を組み合わせている。
第三に、全く同じ名詞や事柄に、少なくとも三通りの表現が使われていることである。
それは和語(大和言葉)と漢語と洋語の三本立てである。
(略)
世界の各国語をマスターするのに、一体どのくらいの単語を知っていたらよいか、
という岩淵悦太郎の研究がある。これによるとフランス語は1000語覚えると、
会話のうち83.5%が理解出来るそうである。ところが日本語では、
1000語では会話は60%しか理解出来ない。
フランス語で96%を理解するのに5000語を覚えればよいのに、
日本語では2.2万語の単語を覚えべばならない。
日本語をマスターするには、英仏両語に対してケタ違いの単語を覚えねばならない。
このため日本語は世界一難解な、近付きがたい言語となっていった。
(略)
彼らの文化の分かれ道は、単純26文字のローマ文字化と、
日本語の複数多様な漢字仮名交じりの文化によって
決定的に方向づけれらたといってよい。
彼らは文字をアルファベット26文字に集約してしまったが、
これでは表現に微妙な差異を示すことが出来ない。
(略)
アルファベットは、文字というより発音記号に過ぎない。
日本のアイウエオと同じである。欧米人は日本のような
意味のある文字を知らない文明なのだ。
日本語は片仮名、平仮名それぞれ50音、これに濁音とキャ、ギャなどの拗音を加えると
112文字となり、これだけでアルファベットの4倍強となる。
さらに表意文字としての漢字を小学校で約1000字、
中学校で約2000字マスターする。さらに高校卒業の頃には約3600の漢字を覚え、
これで新聞などに出てくる文字は全て納まる。
大学出の普通の日本人なら、知らぬ間に数千の漢字を教養として
身につけることが出きる。26文字と数千では応用に幅に差が出きるのは当然である。
しかも漢字はもともとが象形文字だから、字を見ただけで直感的に意味が理解される。
国民はいつも漢字を頭に描きながら話し、思想している。
だから同音同異義語が沢山あっても、混乱せず自由に会話したり書いたり出きる。
(略)
日本語に漢字を取り入れず、電報文のようなカナだけで構成していたら、
どんなに不便なことだろう。電報文も漢字仮名交じりの文に翻訳して、
初めて的確に情報がつかめる。日本人は直感的に理解出来る
漢字の便利さに慣れているので、カナだけの文章やローマ字は
煩わしくて読む気がしない。
日本語がもし、英米語のように仮名だけで成り立っていたら、
日本の文化は今日のような繁栄を来していただろうか。否である。
日本文化と社会の発展や活力は、日本語によってもたらされたといって過言ではない。
「日本人が忘れてしまった『日本文化』の真価」清水馨八郎 著
--------------------------------------------------------
日本に生まれ育った私たちには、当たり前すぎる母国語の日本語ですが、
あらためて見ると、とても難しい言葉なんですね。
そして日本語の中に自然に含まれる日本文化というのを感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
日本は見た目や血筋にこだわる所はありますが(隣の国ほどじゃないと思いますが)
日系○○人が反日であったり、どこぞの反日団体から金を貰って
日本を貶めることに尽力を尽くすやからもいることから、
見た目や日本人の血があることなど、あまり意味をなさないですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_ang3.gif)
言葉は文化といえるでしょうから、日本語を話し、日本文化を
当たり前に思える人でるならば、日本人といえるのではないのでしょうか。
何かの本に、外国人でありながら、長年日本で日本語を使っているうちに
日本人的思考になるとのこと。
また以前に桝添厚生労働大臣が、外国人と交渉するときはフランス語を使うとのこと、
思考がフランス語に変わり、強い交渉が出来るのだとか。
日本語はあいてを想い図る言葉なので、交渉事には向かないのでしょうね。
そんな日本語を常に使う日本人が、外国人相手に痛い目に合うのも
致し方ないのかもしれません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
(無論、政治家たるもの、それを克服しなければいけません)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
私は「なるようになって行く」ものだと、思うのですよね。
あと、最近はケータイの変換機能で漢字を打つことかな。
使いたい漢字が出ないけど、みんなどうするのかな?
カナやひらがなは女性用の言葉として使われていたといいます
それが今では普通の日本語として成り立っています
「成るように成る」というのも、その通りだと思いますが、反対しても、それでの残った言葉が現代にあるわけでしょうから、現状に抵抗するのも必要だと考えています(どうせ「成るように」だから何もしない、というのには反発したいですね)
TVテロップは過剰過ぎるとは思いながらも、耳の不自由な人にはいいのかな?とも考えてしまいます
日本語に関しては、やはり小学校の時のしっかり教えておかないと、その後に身につきにくいでしょう
日本語は大事ですが、それゆえに教育が大事といえますね
擴張ヘボン式なる翻字式ローマ字を提唱してをります。これで轉寫してみると歴史的假名遣の方が讀みやすい。意外な發見でありました。それで歴史的表記に切替へた次第です。
ウィキペディア「ローマ字論」のノート、メルマガ『頂門の一針』1170號から1183號にかけての五十音圖のことなどお讀みいただければさいはひです。
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