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米中繊維摩擦、協議物別れ

2005年06月05日 | 経済
訪中しているカルロス・グティエレス米商務長官とロブ・ポートマン米通商代表部(USTR)代表は4日、中国の呉儀副首相と会談し、懸案の米中繊維摩擦について協議したが、物別れに終わった。
国営新華社通信によると、呉儀副首相は「問題が適切に処理されなければ、(米中の)協力関係が深刻な影響を受けるだろう」と述べた。アメリカ側に、緊急輸入制限(セーフガード)の発動をこれ以上拡大しないようくぎを刺したとみられる。【北京=東一真】

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アメリカの凄いところって、「アメリカは一番偉い」という夢を本気で信じているところというか。おかげで敵には厳しい…って中国と似てますな。国内を一つにまとめるために、常に外敵を必要としているところとか。ただ、正直アメリカのほうが上手といった感が否めませんが、実際はどうなんでしょうね。
さて、アメリカは当初の3品目からひとつ増やしてセーフガードを繊維関係4品目に対して発動させましたが、さっそく中国は文句をつけにかかりましたねぇ。大抵そうなんですけど、アメリカの対外的ないちゃもんて、もちろん彼らが本気で信じている理想に関わる部分もあるんでしょうけど、ほとんどは国内的な事情によるものだと思うんですよね。対日バッシングのときもそうですけど、どうしても民主主義ということで、政治が国民の選んだ政治家によって行われる以上、国内の利益に沿うように動くというか。中国の場合は戦車を持ち出して終わりにできますけど、アメリカやその他の国では業界の保護など圧力がかかりますからねぇ。かつての日本に対するような、激しい対中バッシングになるのか、中国が矛先を逸らしつつ上手くごにょごにょと落ち着かせるのか、非常に他人事として愉しく、かつ生暖かく見守りたいところですね。