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トウモロコシから携帯電話 ユニチカとNEC 植物由来樹脂を開発

2005年06月15日 | 経済
ユニチカとNECは14日、トウモロコシを原料としたポリ乳酸樹脂と天然繊維のケナフを使った携帯電話向けの樹脂を開発したと発表した。ケナフや植物系添加剤を配合することで、課題だった強度などを補い、素材原料の90%を植物由来としながら、落とした時の衝撃にも耐えられる品質を実現した。ポリ乳酸樹脂は燃焼時に排出される二酸化炭素が少ないなどの特長があり、石油樹脂の代替素材として注目されている。1年後を目処に素材を実用化し、モバイル危機への応用を計画している。

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長野オリンピックでしたか、確かジャガイモから作った食べられる食器というものが使われて、凄いなあ、と感心した記憶があるんですけど…今度は植物性の樹脂ですか。や、樹脂というからには当然、最初は虫を閉じ込めた琥珀なんかのような、松脂とか文字通り樹の脂だったわけですけれども。今はプラスチックとかの印象が強いですからねぇ…びっくり。
中国のおかげで原油の値段がじりじり上がりつつある今、一番影響を受けているのはもちろんガソリン関係なんですけども、実は石油を原料にする発泡スチロールやプラスチックを使う業界も大ダメージなそうで。この樹脂が実用化されれば、石油に頼らない商品とし使えるわけですから、結構メリットは大きいのではないでしょうか。あと、個人的な印象ですけど、ケナフって南米で取れるんじゃなかったかなぁ…。もちろん原価は安いでしょうけれども、この植物樹脂が実用化されてケナフが原料として必要になったら、新しい輸出のネタとして重宝するんじゃないか、と思います。経済格差の解消に役立つ…かな?