にぅすの小箱。

ニュースに対する感想をつらつらと。会話の小ネタにどうぞ。

「北に食糧支援を」 WFP事務所

2005年06月26日 | 国際
世界食糧計画(WFP)ワシントン事務所は24日、米政府が22日に発表した北朝鮮に対する食糧支援に関連して声明を出し、「北朝鮮は収穫前の食糧不足にさしかかっており、WFPの(支援食料)備蓄は危険な水準にまで下がっている」と、他の関係国の緊急援助を求めた。
北朝鮮で活動する最大の人道支援団体であるWFPは今年、飢餓にひんした650万人に食料を配布するため50万4000トンの支援を呼びかけた。だが、現時点では24万トンしか確保できておらず、その大半はすで配分された。米政府が支援表明した5万トンを入れても、まだ20万トン以上足りない計算で、すでに200万人に対する支援の削減を余儀なくされた。【ワシントン=貞広貴志】

* * *

そういえば、食料を支援してもたいていが軍の幹部のポッケに入ってしまい、必要な人にはあまり行き届いていないという話がありましたが、そのあとどうなったんでしょう? それを放置したまま、支援よこせというのもどうかとは思うんですが…まさかそんなことはないよなぁ。
人道的な支援、というものをアタマから否定するわけではないんですが…なんというか、微妙。国民を苦しめて自らは裕福に暮らしている指導者層を放置して、国民に『人道的支援』てのは、ものすごくいい加減なんじゃないか、と思います。他国への援助とかもそうですけど、食料を支援して終わり、ではないんですよね。本当は。ちゃんと自分たちで自分たちの食料を手に入れることができるよう、働きかけていかないとダメだと思うんですけど。たとえばこれから何らかの奇跡が起こってあと食料20万トン手に入ったとして…では来年は? 来年の収穫前も同じように食糧支援を求めるのか、と。
北朝鮮の場合、天候不順などで運悪く足りなくなってしまった、というのではなく、もう足りないのが当たり前になっているように見えます。ところが、一方では核開発・麻薬・偽札作りにプラスして万景峰号で高級品を輸入したりしているわけで。もちろん、当座の問題として食糧支援は必要かもしれませんが、その見返りとして、こうした社会の不公平を是正することを約束させ、違反したときには今後の支援は行わない、などという圧力も必要なんじゃないかな、と思います。
人の善意と言うものはあまり長続きしないことが多いですからね…。