昔が良かった。

古き良き時代というけれど。クルマ好きにとって、60年代、70年代は希望があった。

アルファロメオ純血、4気筒、最終仕様エンジン

2018-09-21 02:25:21 | ALFAROMEO

アルファロメオ伝統の、オールアルミ4気筒ツインカムエンジンの、最終仕様が、155T/Sの初期型に積まれた8V狭角ヘッドツインスパークエンジンだ。

伝統のオールアルミエンジンが、1300から始まり、1600,1800まで拡大したところまでは、正常進化だったが、更なるスケールアップで、2リッターにさせるには、各気筒のヘッドセンター位置はそのままで、ブロックのシリンダーセンターを、オフセットさせ、内側2気筒と外側2気筒がオフセットサイズの異なる少々苦し紛れの暫定仕様のマイなチェンジを行って、フルスケール2リッターを得た80度シリンダーヘッドのエンジンだった。

ヘッドセンターとシリンダーセンターが、内側シリンダーと、外側シリンダーで異なっているのは、火炎伝播速度からも褒められた仕様ではないし、4気筒が完全にそろったバランスが設計時点で得られていないという、基本的欠陥がとくに高回転時の振動となって感じられ、芯の出た回転の1800エンジンに比べて、2000は、どうしても高回転が伸びないという結果となっていた。

1972年から、始まった2リッターエンジンは、アルファ75のツインスパークエンジン登場で、ヤット、4気筒のシリンダーセンターがそろったエンジンとなる。要するに、シリンダー位置をオフセットさせてことに対し、バルブ位置をそれに合わせて変更しないという、苦し紛れのマイナーチェンジエンジンが、75TSヘッドの登場で、やっと正しい位置のヘッドを得るまでに、14年もかかったことになる。

それでも、ヘッドボルトの位置や、クランクの大端部メタル位置は、変更されてはいないから、厳密には、完全にリフレッシュされたエンジンとは言えないが。

 

しかし、155の登場にあたり、アルファロメオのエンジン技術者は、この基本設計の古い、純粋のアルファロメオのオールアルミエンジンに、最後のマイナーチェンジを行った。
それは、FF前輪駆動のボディに、横置きにエンジンを収めるためのマイナーチェンジという名目で、かなり、大がかりなマイナーチェンジが施されている。
伝統の、4気筒アルファロメオエンジンの最終進化エンジンということで、わずか2年しか生産されずに終わることになるとは思えない大がかりな投資であった。
あの1750GTAMをルーツとする、ツインスパーク8V狭角ヘッドヘッドは、75T/Sの時からさらに追加変更されまるで、昔のレーシングエンジンそのもののような、インテークポートを持ち、シンプル化されている。しかしながら、まるで、旧タイプエンジンにもこのヘッドをお使いくださいと言わんばかりに、ヘッドボルトの位置等は、変更されていない。

ブロック側は、寸法短縮のため、エンジンの正面にあったウォーターポンプを、サイドにずらし、オイルポンプを変更し、シリンダーブロックのリヤエンドの寸法も5㎜ほど短縮されている。
にもかかわらず、一番サイズの長いクランクシャフトは、短縮されてはいない。ただし、わずかながらストロークアップされている。

ボア径に変更はないが、ストロークアップされているために、ピストン,コンロッド共に変更されている。

以上のように、かなりの部分に変更を加えているが、FF化に伴っての変更という名目からすれば、「?」マークの付く変更もあり、わずか2年しか生産されないのなら、ここまで金をかけての変更する必要があったのか、少し不思議である。

しかし、私のようなひねくれ者には、この変更は、チューニングのバリエーションを増やす意味でも、ありがたいものでもあった。

今回このエンジンで、155T/S 8Vエンジンは、2台めになるが、入手価格、送料は、リーズナブルなものであり、過去に騙された、アルファロメオ2000のシリンダーブロックと、それほど違わない値で、これだけ素晴らしい内容で、丁寧な梱包のものが手に入ったのは、ラッキーだった。 あの、山梨の薄ら笑いの邪教社長の解体屋とは雲泥の差だ。
悪魔の宗教の不良外人と、まともな日本人との違いでしょうか??
今でも腹が立つが、あんな不良外人がいるなら、ヘイトスピーチも、悪いとは言えないのではないだろうか。その下で働く、日本人がいることは、本当に情けない。

 

オークションで手に入れて、評価を書いてから気が付いたのだが、この出品者は、過去にも、アルファロメオのパーツで、お取り引きさせてもらった方だった。
2年ぶりくらいのお取引だが、品物は、その相手の人間性を表しているとわかる、気持ちのいいお取引を今回もさせてもらった。

いい人と出会うと、こちらの気持ちも、心地いいものだ。

 

 
今まで、手に入れた解体エンジンで、最も丁寧な梱包で、送られてきた。
この、厳重なビニールで保護された状態の上に、さらに、段ボールで、保護されて。

   
外側のビニールを開いていくと、ECUや、電装品、パワステポンプ等の、重要な補機類は、さらに、ビニールで、確実に、水対策がされていた。

  
梱包を解いて、中身も、非常に程度の良い品ものだった。


不良品をを納品して、知らん顔の業者の多い、クルマ業界だが、今回の様に良い出会いもある。
今回の出品者の人間性に感謝。

 

 


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