先日の台風。
大和川の反乱のニュースは、当方の工場のある、生駒郡の三郷町立野南という名が、何度も放送で流されていたが。
あくる日に、明るくなってから、工場の3階から、大和川方面を見ると、ずいぶん水位が下がっていた。それでも、普段なら、川の水面は見えないのが普通なので、水面が見えるということはまだ水位が高いということだ。(夜中は、対岸のマンションのすぐ下まで、流れが見えるほど川幅が広がっていた)
台風の当日の、夕方6時過ぎには、サイレンはなりまくってはいたが、水防の団員らしき人が数多く出てはいたが、三郷の立野南から、王寺の藤井の交差点までの橋は、水面と、まだ1メーターくらいの隙間があって、問題なく走れたし、対岸のスーパーで買い物しての帰りも、問題なく渡れた。19時くらいだったろうか。
洪水は、夜中に起こった。
大和川沿いの道路の、一番低いところ。ちょうど、信貴山の方からの小さな支流が、堤防の下をくぐって大和川に流れ込んでいるところから始まったようだ。
ここは、堤防より大幅に、道が低いし、その位置の支流が流れ込むための通路の為に、堤防に大きな穴が開いている。いくら堤防が高くても、大和川が、ある一定の水位に達したら、支流側に逆流するし、その川に雨水を流しこんでいる会所からは、当然水が逆流、噴出する。
ニュースは三郷町、三郷町と、言っていたが、台風が去って、空が晴れてきたから、大阪まで所要で行ったが、三郷町側だけでなく、対岸の王寺町藤井の国道も泥だらけで、明らかに冠水の痕が。
大阪で所要を済ませての帰りは、西名阪を使わずに、大阪市内から、25号線を途中まで、八尾は裏道を使い、柏原からまた25号線を走ったのだが、寝屋川の中学生男女殺害死体遺棄事件で有名になった青谷のう回路は、通行止めで、仕方なく、国分駅前を通って、ずっと25号線をかえってきたが、案の定、JTEKのある東条の先から亀の背、王寺の藤井まで、国道は、かなりの部分が泥が乾いて土埃が舞っていた。
後からネットで調べると、事実、三郷町だけが、洪水だったわけではない。亀の背から、青谷に抜ける、大和川の川幅が狭まったいる地点から上で、行き場のない水が、川の横の道路に、すべての個所であふれていた。
三郷町と藤井の橋の当たりでは、グーグルアースで見ると、標高が39メートル以下のところが、氾濫していたようだ。標高40メートルのところは、車のタイヤについた泥の後だけで、冠水した様子はない。
私の工場の直下では、川沿いに、下水処理ポンプ場があるが、そこは標高38メートルで、かなり水に浸かったようで、タンク車と、排水のホースが何本もあったから、建物の1Fは完全に冠水していたのだろう。
当方の工場地帯は、下水処理場からは、完全に一段石垣があって、下側道路でも標高41メートルと、下水処理場の1Fが完全水没しても、まだ余裕があるし、そこからまだ1階分は道路が上っているので、十分なセーフティマージンがある。
当方の工場が、冠水するとなると、三郷町だけでなく、王寺の一番賑やかなビルのある地帯もすべて水没することになる。いわゆるその昔の、亀の背の地滑りによるダム湖状態になる。
亀の背の地滑り地帯の対策工事もされた今は、その昔のような、水没ダム湖状態になることはないと思う。そこまで調べて、今の工場を選んだのだから。
私は何が怖いと言えば、カナヅチなので、水害が、一番怖い。
だから、最初に捜していた、堺から、大阪平野一帯では、近い将来起こるという、南海の大地震、最悪の場合は、大阪の、河内平野一帯の標高では、すべてが呑み込まれるという津波の犠牲になる可能性がある。大きな津波の場合、前の摂津工場は、水没するし、高槻当たりの、ナントか江などという名の土地は、完全にアウト。大阪平野は野崎川から、恩智川から西は、天王寺からの台地を除いて、すべてが津波の被害にある可能性が高い。大和川沿いなら、柏原より西は被害にあう可能性が高いという。基本、摂津の国、河内平野でも北河内は、泥沼レンコン畑が、元の姿だ。中央環状線のあたりでも、海抜2~3メートルのところが大半だ。私が高専に通い始めたころ、京阪沿線の守口から寝屋川にかけては、レンコン畑の池ばかりで、今の道路の大半は、水路だった。伊藤忠オートが、ビルを建てたとき、土台になるコンクリートパイルが、3本も、カーバイトが爆発せずに、泥の中に吸い込まれていったほど、地盤は弱いし、低いところだ。
預かった車を守るためにも、海抜が、20メートルを超える土地というのも考慮に入れて探していたら、今の工場に落ち着いたのだ。
もっとも今の場所だって、亀の背の地滑りの土地改良工事がされて無ければ、ここに来たかどうか。
そういういろんな条件を、すべて満たすことを考慮して工場を捜していた時に、自分がカナヅチで、よう泳がんから、津波がどうのとか言ってるんやろと、馬鹿にされたこともある。、
自分の家が、豪雨で、浸水した時は、今すぐ排水ポンプを持って来てほしいと、自分の都合だけを言ってきたものもいた。
自然災害だけは、どうあがいても、避けようがないので、引っ越しするなら、リスクの無い土地を選ぶのは、我々のように、お客様の財産である車を預かるものとしては、当然のことだと私は思うのだ。
まあ、あと10年以内に、そういう自然災害がなければ、大阪平野でもよかったのだが、土地の値段と、頑丈な建物と、電車の駅まで徒歩で行ける所、ということも考えると、今の工場は最良のものだったと私は思っている。
でも、山の裏の土地なので、木の葉が、トユが詰まって、、、、。それが悩み。
掃除するのも、3Fの高さのところは怖くて。 何とか詰まりだけは、解消せねば。