昔が良かった。

古き良き時代というけれど。クルマ好きにとって、60年代、70年代は希望があった。

SPICA インジェクションからWEBERキャブにコンバート

2013-10-25 23:56:16 | ALFAROMEO

先日、当ブログで紹介した、赤い2000ヴェローチェ

当方で、キャブ仕様にすると言う条件で、Dr.Hに引き受けてもらった。
(もともと、前オーナーから、キャブに変更した上で、車検と、次の方への登録を依頼されていた物件が、アベノミクス来春消費税増税の影響をまともに受けて、車を買うより、今のうちに家を買う契約をとのことで、部品そろえていたものの、仕事キャンセルになった物件だった。)

キャブ化予定で、手に入れてあったパーツは、純正LHDアクセルリンゲージセットに、RHD用純正エアークリーナーケース、INマニは、ジュリエッタ1.8からと、すべて純正でそろえているので、仕上がれば、ヨーロッパ仕様の外観となる。
とってつけたような改造が嫌いな、Dr.Hの、お好みの仕上がりとなる予定だ。

   


元はごらんのとうりの、USAモデル SPICAインジェクション仕様だ。

Dr.Hご本人も登場しての車の引き取り、そしてそのまま当方の工場に車を下ろして、作業開始した。

商品車として仕上げる今回の仕事は、エンジンルームのボディ同色でのペイント作業も同時にするということで、まずは、当方で、とりあえずキャブ仕様にして、エンジンに火を入れて、各部確認してから、ノーマル以外の配線や、後付けのリレー等はすべて外して、INマニまで外して、塗装作業をしやすいようにして、Dr.Hの元へ、運ぶ段取りになっている。

このクルマ、気になる方、今のうちですよ。

いまなら、エンジンOHも、ミッションOH作業も、後からするよりお安く出来ますし、エンジン下ろしてのエンジンルーム塗装なら、より完璧な仕上がりがお安く手に入ります。

  
まずはめったに手に入らない、105のLHD用アクセルリンゲージ一式

   
INJポンプを外した後は、アルミカバーを装着 
キャブ用のフューエルフィルターブラケットを取り付け

 
これで、キャブ化作業は終わり。
エアークリーナを装着すれば、ヨーロッパ仕様と見分けが付かなくなる。

来週には、Dr.Hのショップに戻り、エンジンルーム等の塗装屋さんのところへ行く予定ですので、

今のうちですよ、エンジンOHや、エンジン下ろしての完璧なエンジンルーム塗装の作業をお安くして得したいのなら。

 

あ、もう、Dr.Hのショップ所有のクルマなので、私がセールスする必要は無いんですがね。


久しぶりのSPICA 機械式フューエルインジェクション

2013-10-25 01:25:15 | ALFAROMEO

 

久しぶりのSPICA INJの調整依頼があった。

このディーゼルポンプと同じような形のものが、アルファロメオ SPICA フューエルインジェクションだ。

由緒正しき、アウトデルタの1750GTAMに使われていたものと、基本的に同じで、定時噴射のポンプは、レースでおなじみの ボッシュ クーゲルフィッシャーのポンプと同じようなものである。

三次元カムで、回転数とスロットル開度に応じて、燃料流量をコントロールする高度なシステムで、気圧補正と、温度補正、アクセルオフ燃料カットを備えている。

ただし、その調整はなかなか微妙で、とくjに古いものは、温度補正のサーモアクチュエーターのなかのエーテルが抜けて、規定の長さになっていないものが多い。

  

写真の真鍮色のものが、そのサーモアクチュエーターで、中心部がその時のエンジン水温に応じて、飛び出してくる。
写真を撮った時の外気温は、23℃。 調整の基本は、20℃のときの長さが規定値であるかどうかである。
この品も、5mm近くも突き出し量が少なかった。
センターの画像の、ノギスで測っているが、本来はダミーアクチュエーターの29mmをセットし、3枚目画像の、セットボルトとレバーの隙間を規定値内にセットする。  しかし、アクチュエーターが本来よりかなり短く、その分の補正を、ノギスを入れている穴の下の調整ネジで長さ不足分を補正してあった。
ただしこの方法を使うと、冷間時のファーストアイドルアップが効かずに、少々エンジンスタートにてこずることになる。

このエンジンの場合、排気濃度を無視して、エンジンが調子よく回るように、メカに自信のある前オーナーによって、セットされていた。

よって、Dr.Hが、COが下がらず、検査が通せないと、当方に、調整を依頼してきたのである。

こういうものは、いじられたところを、メーカーの本来の数値に戻せば、排ガスも、本来の値となるものだ。

しかし、基本であるサーモアクチュエーターが、本来の長さでは無いので、その分の補正を経験でカバーしながらの調整となる。

ガスを絞ると、調整ソレノイドが、ある位置で、急激にガスが薄くなる。 そうなると排ガスの値は下がるが、エンジンスターと困難となる。

それにしてもエンジン回転がやけに高いなと、、、 なるほど、アクセルOFFの時のスロットル開度の調整スクリューが開けてあった。
本来、スロットルは、フェルトタッチで、完全に閉まっているのがこのINJの基本だ。スロットルを開けた位置では、調整が出来ない。

コントロールロッドを外して、スロットルを完全に閉ざし(フェルトタッチに)、スロー調整スクリューのOリングを交換し、本来のアイドリング回転数の調整し、ロッドも、INJのレバーの隙間を規定に合うように長さを調整した。

 
この状態で、数値的にはOKだが、サーモアクチュエーターの長さが本来でないのと、カットオフソレノイドに、アクセルOFFの電気が来ていない。
このスイッチは、INJのエンジンとの間にあるので、カットオフスイッチの修理まではしていない。これ以上のメンテナンスは、費用対効果が薄く、当方では検査に受かるようにすることのみを目標に作業して、収めさせてもらった。(カットオフは、同時に、気圧補正も兼ねているので、気圧が違う日になれば、排ガス濃度も変わるので、燃料調整のカットオフソレノイドのロックを緩める特殊工具を、Dr.Hのメカに預けて、検査場で頑張ってもらうようにした。

 

このクルマは、私も知っているワンオーナーカーで、車体の状態は非常に良いので、メンテナンスの難しいINJから、WEBERキャブにコンバートすれば、走りもメンテも良くなり、本当にアルファロメオらしくなるのだが。。。。キャブコンバートに投資した金額はそれ以上に喜びを与えてくれることは確実なのだが。


あきれた 元サッカー選手の 事件と言葉

2013-10-14 18:08:07 | その他

先日、

酒に酔った。元サッカー選手が、タクシーの金を払わず降りて、運転手に注意されたことで、運転手を殴って、蹴って、暴行容疑で逮捕された。

この、社会的、大人的に最低の、酔っ払い暴行男の事件が、被害者が許したということで、示談成立で、送検された検察庁から釈放された。

本当のスポーツマンにはあるまじき、スポーツマンとしては人間失格の事件を起こした暴行男、酔っ払い男が。

そして謝罪会見で吐いた、酔っ払い事件の起こした人間としての最低言葉。

「恥ずかしいことに酒に酔い、記憶があいまい中で運転手の方に暴力を振るったということで、酒に酔っていたとはいえ、本当にやってはいけない行為だと思っています」ということを言った。

「酒に酔っていたとはいえ」 「記憶があいまいのなかで」

なんと、自分勝手な言い分で、真のスポーツマンでないことを、その言葉が物語っている。

 

車の酔っ払い運転で、事故を起こしたものも、同じことを言うのだ。

酒を飲みに行ったのは覚えているが、その後の記憶があいまいで、気が付いたら、クルマで事故を起こしていた。

女を襲った男も同じことを言う、記憶があいまいで、、、、そのくせ、やることだけはやっている。 (こういうやつは、やることヤッテ、人には言うなよ!!というダメ押しの言葉を言うくせに、ばれたら、合意の上という逃げ言葉)

 

同じレベルの人間を、警察が逮捕しながら周りの、取り巻きの大人の事情で、罪びとにもなれば、無罪放免で、逃げおおせた。今回の元サッカー選手のようなものもいる。

謝罪会見で、酒に酔っていたとはいえという、まったく理由にならない幼稚園児以下の言い訳を言っても、ニュースの記者がその言葉の幼稚さを指摘もしない。

なんというふざけた法治国家。

なんという、正義感の無い大人の社会なのだろう。

実力さえあれば、人間性はどうでもいいという、スポーツ選手の典型だろう。
そして、スポーツの取り巻きの偉いさんの、自分勝手な都合の結果であろう。

こういう選手は即刻辞める勇気もない卑怯者なのだ。
男じゃない!!  スポーツマンじゃない。!!

単なるスポーツの技術だけには秀でている、卑怯者男の言葉は共通している。

 

 


勇気ある行動の女性と、あきれる偉いサンの言葉

2013-10-07 05:06:37 | その他

NHKのニュースを見ていて驚いた。

神奈川県の偉いさんらしい方が、自分の危険を顧みずに、人命救助しながらも、自らの命を落としてしまった女性のことを、「いまの時代にまだこんな人がいたんだと」なんて言葉をテレビで話していた。

普段から庶民に対して、上から目線だと、こういう程度の低い言葉しか出てこないのだろう。

 

まだまだ、この日本、そういう場に居合わせたときに、とっさに人のために身を投げ出す人は多くいると思う。私は、そう思いたい。

しかしながら、あんな言葉を発した偉いさんが、それをしない人間だろうということは、その言葉からも想像できる。

人の上に立つ人間なら、言葉を選んで話をせねばならない。

「今の時代にまだこんな人がまだいた」とは、この人は、一般庶民を何と見下しているんだろう。どんな育ちしたんだろう。

人を押しのけて政治家になるような偉いさんは、他人の命を思いやる人の心の温かさを、「まだこんな人がいたんだ」というような言葉でしか表現できないのだろうか?

情けないいい年して。

私はこの神奈川県の偉いサンの親の顔が見たいものだ。

 


またまたフルトラ

2013-10-06 00:29:26 | ALFAROMEO

先日、以前に整備させてもらった、遠方のアルフェッタのお客様からメールがあり、高速道路でエンコしたとのこと。

最初の話では、電磁ポンプトラブルらしいことであったが、地元のディーラーさんで修理してもらっていると、デスビのローターの抵抗が焼ききれているとのこと。
MDIの影響で、抵抗が焼けたのであれば、抵抗無しの旧タイプのローターの替えてみたららと、助言したのだが、手に入ったボッシュのローターは、どうもサイズ違いで装着できないらしい。

このクルマ、以前にDr、Hから依頼されたペラシャフトの振動と、エンジン関係の調整でメンテしたクルマなのだが、事の起こりのペラシャフトの振動原因を作った工場で、最初のエンジンOHを受けており、その時に123デスビをつけたらしい。
当方で、不具合が有ったキャブのフロート修理と、ジェットセッティングをしたのだが、もうひとつすっきりしないエンジンに、バルタイ調整からタペット調整(これがまた狂っていた)しても、まだ私の判断レベルでは本来のアルファロメオの調子が出ていないので、デスビを車のトランクに積んであった、別の黒いものに付け替えて、何とか納車できるようになった車だ。(だから、調子の出ない123には戻したくない)

ちょうど前回の整備の折に、トランクにつんであったサードパーティのデスビは新品だったので、1年ほどの時間で、ローターの抵抗が焼ききれてしまったことになる。(MDIパワー恐るべし、なのか、八日、九日、十日)

とりあえず、私も現物の状態を見てみないと、なかなかメールだけでは対応しきれないので、123デスビの戻すか、もっと以前の純正のボッシュのデスに戻して、当方に車を持ち込んでもらわないと、、、、、。というわけで、下のボッシュがあるかもしれないとのことで、探してもらうことにした。

元のボッシュは、バキューム進角付きの物で、エンジンOHしたときに、カムをユーロカム10548に替え、デスビをバキューム無しの123に付け替えたらしい。しかし、この年式は、フルトラなので、123に替える必要など無いはず。少しでも部品を売りたいのか、エンジンを組んだところがボッシュの品を知らない無知だったのか、まあ両方だろう。

 

連絡をいただいてから、当方のストックのジャンクデスビを引っ張り出して、何とか使えるものは組めないだろうかと検討。
ちょうど、ジュリエッタ2000の同じ品番のバキューム突きフルトラデスビが有るのを思い出した。これは、シャフトの樹脂スペーサーが割れて飛んで、上下にガタが出て、アースしてしまったものだ。O/Hして、スペーサーを取り付ければ、再使用できるはずなので、今回、バラシテ見ることにした。

  

デスビの進角ガバナーは、まったく旧型の遠心進角と同じものだ。

伊藤忠オート時代は、この遠心進角を調整して、48年排ガス対策をしていたので、私のようなロメオ一筋に来たものにとっては、一番取り扱いしやすい品物だ。この遠心進角を調整することを知らないようなメカニックや、ショップがむやみやたらにデスビASSYのフルトラに交換したがるものだ。

ジュリエッタ2000にも搭載されていた、このバキュームアドバンス付きのデストリビューターは、バキュームを外すこともでき、キャブレターを進角用バキュームポートが無いものに替えた場合も、適合できるものであることは、本来のロメオメカニックなら誰でも知っていることなのだが、簡単に123に変えたショップはそんなことさえも知らないようだ。

 

だいたい、なぜ、フルトラデスビに替えるのか??

それは、メンテナンスフリー化と、デスビのカムの磨耗による点火次期のばらつき、シャフトのガタによる点火次期のばらつきの対策のために、フルトラに替えるのではないのだろうか?
123のように、加速リタードがおきて、俊敏なレスポンスが得られないデスビなど、何の意味もない。
その費用で、元のボッシュのデスビのガタの修正と、メンテナンスフリー化のPPKキットを組み込めるのでは?
そして、本来の進角のままなので、急加速に、グズッテ、後ろから前から、畑中葉子になることもない。
ただ、あの具合の良かった、ボッシュ純正、フルトラキット(どこぞのショップの主がはじめてみたとブログに書いてあったが、本当に当時を知るメカニックには、高価ではあるが、調子の良い品で、ヒートシンクも旧タイプの時代から有る最もよく知られたもののひとつである)もしくは、永井ウルトラのPPKキットと、プリアンプが、もう手に入らない。

私も,2個ずつくらいしか手持ちがないし、ルーメニションのオプチカルタイプも1個のみ。 対応デスビも、一部の品番だけだ。これでは、お客様には対応できないので、別のものを探すと、実に安い品物があった。

何種類かあるが、どうやら、ロメオには3種類が適合するようだ。

早速、すぐに手に入るタイプをオークションで手に入れたが、本来のロメオ用ではないからか、マグネチックのワッカが、ポイントカムに対して余裕があり、コンマ何ミリかのガタがある。これが正常なのか、車種違いによるものかがまだ判らないが、シリコンなどでガタをとめて使っても問題はないだろう。メーカーの説明動画では、ハンマーで叩き込んでいるので、こんなにスコスコのことはないはずなのだが。本来の車種のデスビでこれは確かめる必要があるだろう。
しかし、これが使えるのなら、今までのデスビASSYの3分の一ほどの出費で、本来の進角特性が得られて、調子が取り戻せることになる。

一部のメカニックは、123の不調に嫌気を挿して、123離れをしている。

今後どのフルトラが、お勧めとなるのか?