お正月って話じゃないですよ~
もちろん車の話です。
一度は乗ってみたかった。
アルファロメオの最後のわがままで作った車が、もうすぐ我が工場にやってくる。
国営から、民間に。
落ちぶれながらも、気位だけは高く。
あのフェラOOの本当の親のアルファロメオ
ボロは着てても心のニシキ~~
ボディーは、あの4兄弟のシャーシの164ながら、中身はプロテオの夢を追って、ヴィスコマチックの4駆システムをぶち込んだ、スペシャル164。164Q4です。
大手の雑誌社のテスターによれば、FFのクワドリと違い、フロントアクスルがトルクステアで暴れて、困ることもなく、リヤーに配分された駆動力が、その操縦性に貢献し、実に運転していて楽しい車だとか。
乗りこなす腕のあるものは、これがアルファロメオの技術者が、プロテオで証明したかったものなのだと。
スタイルこそ、見慣れた4ドアーの164そのままだが、中身は、スタイリッシュなプロテオそのものなのだと。
同様の意見は、164Q4オーナーたちも言っている。
しかしながら、一部のフロントアクスルが暴れるほど、アクセルを踏む勇気と腕のない、金儲けしか興味のないクルマ屋親父や口先評論家の似非テスターたちは、164QVのほうが面白いという。
確かに、164等に積まれた6Cエンジンは、初期の89年あたりのものと、ファインチューンされたQVのものは、低速トルクもあり、ピックアップもよく、乗りやすいものだった。
ランチア等に積まれた、低出力のものや、スーパーという名のついた後半の排ガス対策の進んだものでは、エンジンレスポンスも悪くなり、16インチホイールになって、操縦性も腰高なフラフラになってからは、まったく魅力のない車になってしまっていた。
パワーアップのためのツインカム化は、かえって実用域での低速トルクをなくし、主流だったA/Tのシフトプログラムと合わず、悲惨なものだった。
そんな、164の遍歴のなかで、車は、中身で勝負だ。腕のある人にはわかると、追加導入してきたのが164Q4だ。
積極的駆動配分の四輪駆動車だ。
日産のパルサー等で使われ、アルファ159などに使われているボロカス(もとい,ビスカス)カップリングタイプの廉価版の簡易四輪駆動とはまったく違う。
さあ、この車が、私の最後の車になるか? (私の年齢で、いまさらこの手の、このサイズの車は必要ないことは確かなのだが。先日、クーペのGTV2.0TBを手に入れたばかりだし。)
本当は、164ではなく、GTV2.0TB/Q4だったら、もう少しサイズの小さな車だったらいいのだけど。
狭い日本の山道で、操縦性を楽しむには少々車の幅が広すぎる。