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アルファロメオのエンジンは、シリンダーブロックの芯と、クランクシャフトの芯がキッチリ出ていれば、20Wー50のOILで組み付けても、夏場ならこのくらい軽く回ります。
メタルクリアランスは、標準です。
そう、このエンジンは、アルファロメオの指定の10W-40の合成オイルが使用できる、標準クリアランスで組まれています。
伝統の、オールアルミ4気筒のアルファロメオのエンジンは、1750時代は、まだ、20W-40が指定の粘度でした。
当時の、最新の10W-40のオイルは、柔らかいので推奨されていませんでした。
(当時の添加剤と、精製技術のレベルでは、まだある程度の油膜の厚さの確保が必要だった。)
まだAPI分類のMSの時代の話で、シェルのX-100のマルチグレードから、シェルエクセルの時代でした。やがて2000シリーズが出てくると、指定OILは、ある時から20W-50 API-MSグレードになりました。
アルフェッタが登場してくると、指定オイルは、10W-50になり、API-SEグレードになりました。
このAPIのグレードと言うのが、OIL粘度とは別に、毎年のように、SE~SF~SGと、どんどん進化して、グレードの進化したOILは、低粘度でも、十二分なプロテクションが保障され、流動抵抗の減少による、エネルギーーロスの無いエンジンのハイパワー化とともに、OIL燃焼による排ガス環境の改善も考慮されています。
したがって、この長寿のアルファロメオの4気筒エンジンでは良くわかるのですが、メタルクリアランス等の指定値は同じなのに、時代とともに、OILの進化とともに、低粘度のモノのが指定され、75/164時代には、もはや、10W-40がメーカ指定であり、合成油も使用できる時代となっています。
要するに、最新技術でキッチリと精製された現代のグレードのOILを使用するなら、最終の指定OILの10W-40が、一番最適のオイルということになります。
もちろん、一度もO/Hされたことの無い、磨り減って、ヘタリきって、クリアランスガタガタのエンジンや、古い値しかしらない、古い技術しか知らない、遅れたメカニックやショップが用意した古い部品で組まれたような、時代遅れのものは、べつとして、いまの時代に手に入る、最善のパーツと、最良の技術で組まれたエンジンは、当然、現代の指定のOILで、快適にかつ、より長持ちするエンジンとなります。
ようするに、古い20W-50しか使えないと思っている無知なショップや、メカニックに任せていては、昔のようなレベルのエンジンしか出来上がらないと言うことです。
貴方は、まだ、時代遅れの固くてエネルギーロスの多い20Wー50しか使えないというようなエンジンを組むショップに任せるのでしょうか?
伊藤忠オート時代、排ガス規制で、シェルで言うなら、エクセルから、クリーンエクセルになった時代。10W-50のOILでカムとリフターのかじりの問題が出たときがあり、少し粘度が固くて、上級グレードのオイル、黒缶のシェルスポーツ15W-50に変更した時代がありましたが、当時、20W-50のオイルは、アマリーを、一部のチューニングマニア用に、カムや、ピストンを換えて、チューンした車にのみ使用していたのであって、決して一般のお客さまには、このロスの多いオイルは使いませんでした。
ただ、伊藤忠オートが、無くなって、当時の伊藤忠メカが、いくつかのショップに分かれて独立した時代に、競ってチューニングしたりしたときもあり、サーキット走行用に、堅い目の20W-50を使用したのであるとともに、各自独立したショップのOILの売り上げの差額から、安いアメリカ産のOILを、各ショップが勧めただけであるのが現実です。
性能が良いから、というより、堅い目で、少々無理をしても大丈夫で、シェルなどのメーカ指定のOILの倍以上の利益を生むほど安価なアメリカ産のOILを皆が使用していただけです。
アメリカでよく取れたOIL用の原油が枯渇し、いまや、アメリカのメーカーも、アラビアンライトと呼ばれる、中東からの石油を精製して、OILを作っています。もはや、あの低精製でよかった、安いアメリカOILはほとんどありません。
また、重質油である、アメリカの原油は、超、高精度精製の化学合成油を作るには、素材が荒すぎて、最新技術の低粘度、薄膜仕様のOILを造るには、適さないのが現実です。
いつまでも、ペンシルバニアの、どろどろOILが高性能だと、時代遅れの、知恵無しのショップの言いなりになっていては、オーナーの知識自体が、疑われますよ。
OILの件で、質問された方、同じ素材のままで、同じクリアランスのままで、アルファロメオ社が、指定オイルの粘度を、時代とともに変えていたのも、貴方が知らないほどの無知だと言うことが解りましたか?
貴方も、無知の塊の雑誌の記事や、金儲けだけのために、本来の良いものではなく、都合の良いものだけを理由をこねて売りつけるアルファロメオ専門という看板をあげた、せいぜい1970年代後半位からしか知らないショップのオーナーの薄い知識に振りまわされている被害者なのかもしれませんが。(無知すぎて、恥ずかしくて、もう名乗り出ることさえもできないのでしょうけど。当たり前のことを、当たり前に解釈すれば、答えはおのずから出てくるのですよ、人のいっていることを『マジック』などと言う、余計な疑念の悪い心を持っていなければ。)
当方では、1980年代に、もはや、7.5W-30は、テストでずいぶん使っていましたし、一般のお客様には、10W-40を普通に使っていましたし、合成油なら、5W-40を使っていました。(当時、私がOHしたエンジンは、ペンズの合成の5W-40が推奨OILでしたから。)
メーカーの指定値を本当に知っているとはそういうことなのですよ。
マジックでもなんでもなく、メーカー指定が柔らかいオイルなんですよ。
知り合いは、5W-30をずっとツインスパークで使っています。(10万キロ越えの車で。オーナーは、優れたベテランメカニックですが。)
私は記事の事わかってませんが、主治医がいつもそう仰るので、それに従ってきました。
エンジンO/Hする際、どのOILを使うのか?使いたいのか?尋ねてきますし、O/h時は個々分けてそのオイルを使って作業をされてると見受けますが、詳細はわかりません。
私のもですが、O/h後は必ずそのOILか、同等のを使う事を強く指示されます。
何もしらなかった頃は20-50信者でしたが、この記事に共感できるようになれた事が嬉しいです。
やはりその程度のオイル知識でしたね。
確かに新たにオーバーホールしたてのクリアランスが正常なエンジンには軽いオイルは合いますよ、しかし多走行のものには化学合成はもっての他だし、下が10なんてのは消費が多く使えません。
ましてやキャブの燃焼効率の悪いものは直ぐにオイルはへたります。
20-50が必要なエンジンが実際は殆どなのをどう説明されますか?
それと他店のことはどうでもいいのでは。
みっともないばかりで、アルファロメオが嫌いになります。
良い主治医がおられるので、安心ですよね。
わかっているオーナーと、わかっているメカニックの組み合わせは最強です。
『他の店はどうでもいいのでは?』 ロメオの質を落とすショップとユーザーなら、無くなってくれたほうがいいと思います。昔からのロメオユーザーは、もっと質が良いですから。
みっともないのは、そんなボロ状態の車にしか乗れない貴方です。
かなりの知識をお持ちの方のようで、おっしゃることは全て正しいと思います。
ただ、アルファロメオ社自体が、アルフェッタのGTVの時代、1970年代後半には、もはや低粘度の10W-50 API SEを、指定オイルにしていますし、まだキャブ車のあった75の時代において、10W-40を指定OILにしています。これはOILの質が良くなったから、旧態依然の20W-50は、むしろロスが多くて推奨されなくなった証です。
もちろん、ヘタってきているエンジンには、少し濃い目のOILで、対応するのもOKだし、バルブシールのついてない時代のエンジンのままの車なら、濃いOILは必要でしょう。
私の書き方が悪かったのかもしれませんが、私は良い状態の車に乗って欲しいがゆえに、本来のアルファロメオの基準でO/Hされた車について話をしたつもりです。
もちろんチューニングカーについては、それ相応の対応が必要ですので、チューニングカーのOILは、チューナーに相談されるのが良いかと思います。。
ヘタッタ車に対しても、ヘタリをごまかす対応は必要でしょうが、それでは本来の調子の良い、楽しいアルファロメオではないと思います。
クランクブローバイのワンウエイバルブは、もともと、メーカーではついている車が殆どです。より考えを進めた、アフターマーケットパーツもありますが、その前に、インテークマニの、ブローバイホースを外すような、間違ったメンテをしている車が多いほうが問題です。
今回、O/Hして間もないエンジンが、ガタガタ状態で組まれていたため、アルファロメオ社の推薦する正しいOIL知識を知った上で、エンジンO/Hをしていただきたくて、問題提起したしだいです。
騙されるユーザーをなくすためにも。
わかった上で、濃いOILを使うユーザーを否定するものではありません。
粘度指数とは、マルチグレードオイルにおいての、低温時の粘度に対する、高温時の粘度維持の指数でありますので、粘度指数を上げるには、ポリマーの添加によるというのはいいのですが、ベースオイルの粘度を上げるというのでは、粘度指数は計算上、下がってしまいます。
高温粘度をあげるために、ベースオイルの粘度を上げると、高温域での粘度は上がるが粘度指数は下がると言うことです。
粘度指数の高いOILすなわち、5W-50のように、範囲の広いOILは、ポリマーにより、高温域での粘度を保っているのですが、ポリマーの分断劣化により、寿命は短くなるのが欠点です。
使用状況に応じて、OIL粘度を変えて、粘度指数は、あまり高くないオイルを使うのが、一番いい方法だと私は思います。(OILを理解している人には)
また、サーキット走行は、低速高負荷のサーキットでは油温があがりますが、高速サーキットでは、それほど油温が上がった経験は私にはありません。はしるサーキットの種類により、使用OIKは決めればいいと思います。
たまに、たった1時間のサーキット走行のために、OILをいれ換えていくほどの人は、むしろ少ないのではないでしょうか?(そういう人は、こんな記事を読む必要も無いことだし)
99パーセントの街のりの人は、オールマイティな、低粘度、高粘度指数の合成OILを使うほうが、冬から夏まで、より楽して楽しめるのではないでしょうか?
アルファの4気筒に関する限り、特に熱対策とか、材質変更とかも無いので、ひとえにOILの質の向上による、低粘度指定で大丈夫だとメーカーの判断だと思います。したがって、古い規格のOILは、10Wー40を使用可能だとはメーカーは言っていません。メーカーの指定粘度の変化は、その変更のときの最新の規格の低粘度OILに変化していると言うことです。
その節は、丁寧なアドバイスありがとうございました。
その昔、私が、独学でチューニングを始めたころに、他の会社の人間なのに、親切に、いろんなことを教えてくださった、大先輩のチューナーの方から、ノウハウについて、ギブアンドテイクでの気持ちを大切にと、教わりました。
まだ、駆け出しのメカニックで、必死こいでチューニング本で、理論、ノウハウを、勉強していたころです。
いまでも、疑問点とか、考え方の違いとか、まじめに話しえる方からコメントいただけると大変うれしいのです。私にとってすごく勉強になりますから。
正しい指摘は、大歓迎です。
OILについては、一時期、添加剤の何かが、禁止されたので、直打式のロメオのようなツインカムエンジンは、カムとタペットのカジリが発生すると大問題になっている。ピュアペンシルバニアOILのBOOOOOしか、その対策方法が無いなどと、あるショップから吹き込まれた客が、大騒ぎしながら電話してきて、ずいぶんとその話を否定するのに苦慮したことがあります。
magoさまのような、正しい知識をお持ちの方が、一人でも多くなれば、口先だけのショップに騙され、泣くオーナーも少なくなるのではないかと思っています。
そうなることを願って、当ブログでは、その時々の仕事を題材にして、問題点をアップしているしだいです。