今回、LiTimeから新しいソーラーコントローラーが届いたので試してみる。
リン酸鉄リチウムバッテリーと普通の鉛バッテリーでも使える。
発売されたのは30Aと60Aの2種類だが、うちのジルのソーラーパネルは710Wなので60Aを選定。
箱も大きいし重量もかなりありそう。
ちなみにこのコントローラーの価格は5万円を少し切るくらいでちょっと高価。
30Aタイプは2万円程度と価格差はかなりあるので用途に合わせて選択すればいい。
新商品だからか60Aの方はちょっと高めな感じもするが、セールになれば少し安くなるだろう。
動作はもちろんMPPT制御で最大電力点を追求する。
Bluetoothモジュールが内蔵されているのでスマホなどで動作の確認やリモート制御が出来るのが特色となってる。
早速箱を開けて中身を確認。
うひゃ~ でかい。
まず感心するのは本体の大きさとその重さ。
実際の重量を測ってみたら付属品を付けない状態で本体が4.36kgある。
ヒートシンクもかなりごつい感じ。
ヒートシンクの形状から壁に縦付けが必至な感じ。
本体を固定する金具とビス。
コントローラーとの接続を確かなものにするための圧着端子。
同じ60AのRENOGYのコントローラーと比べてみても重量は1kg程度重い。
説明書から仕様を一部紹介
モデル LT-MPPTCTRL4860
システム電圧 12V / 24V / 36V /4 8V / 自動
無負荷損失 12V時12mA / 24V時10mA / 36V時6mA / 48V時6mA
バッテリー電圧 9~64V
最大ソーラー入力電圧 150V ← ソーラーパネルの開放電圧で、コントローラーにつないだ電圧ではない。
最大パワーポイント電圧範囲 バッテリー電圧+3Vから120Vまで
定格電流 60A ← コントローラーからバッテリーに流れる最大電流
定格負荷電流 20A ← ントローラーの負荷端子から取れる最大電流
最大ソーラー入力電力 12V時900W / 24V時1,800W / 36V時2,600W / 48V時3,200W
変換効率 ≦ 97%
MPPTトラッキング効率 99.9%
動作温度 -35℃~45℃
保護係数 IP32
重量 4.55kg
動作を調べるためにLiTimeの100Ahのリン酸鉄リチウムバッテリーにつなぐ。
コントローラーのバッテリーの種類は L1 のリチウム設定。
ソーラーパネルの代わりとなるものにCV/CCの小型電源を用いる。
大昔の電源を持ち出して恐縮だが、この電源は長年使っていてタフで信用がおけるもの。
CV/CCと言うのは、設定した電流(または電圧)値の範囲内で、負荷状態に応じて自動的に定電流(CC)モードや定電圧(CV)モードで動作する。
こうすると70W程度のソーラーパネルをつないだことと同じで、ソーラーパネルと違って安定して充電が可能。
おまけに変換効率もシビアに算出可能。
実験電源のCV/CC表示がが数秒置きに入替る。(電源の赤〇)
これはMPPT動作点を変えて電力最高点を探しているのか?
右側のセルメーターの電圧はリチウムバッテリーの端子電圧。
ソーラーコントローラーの表示はコントローラー側で測ったバッテリー電圧。
LiTimeのバッテリーは、バッテリー電圧が13.8Vで内臓のBMSが入力を遮断して充電完了となる。
バッテリー内のBMSが入力を遮断するとソーラーコントローラーの表示電圧が14.4Vに一気に上がる。
これはコントローラーの充電電圧が14.4Vであるため。
コントローラーからの電圧は14.4Vだが、BMSが入力を遮断しているのでセルの電圧はゆっくり下がり始めた。
セル電圧が13.6Vくらいに下がるとBMSの入力側が再びつながって再度充電するという繰り返し動作を延々と続ける。
次はLiTimeのコントローラーにRENOGYの100Ahのバッテリーを接続。
RENOGYのリチウムバッテリーのBMSは入力を遮断しないので、放置すると充電電圧の14.4Vに近づく。
その結果、充電電流はほとんど流れなくなって、その状態をキープする。
電流はだんだん流れなくなって0に近づいてくる。
ソーラーパネルからの電力があればこの状態をずっとキープする。
最近のリチウム用のソーラーコントローラーは、バッテリーが満充電になっても14.4Vをキープする。
余談だが、鉛バッテリー用のソーラーコントローラーでエラー表示が付いているものがある。
これをLiTimeのバッテリーのようにBMSが入力を遮断するバッテリーに接続するとエラー表示となる。
エラー表示が赤で点滅するのでリチウムバッテリーには繋げないと思うのは早計。
赤い表示を気にしなければ問題ない。
RENOGYのバッテリーはBMSが遮断しないので、このコントローラーを使ってもエラー表示することはない。
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