日々是サンゴ礁

普段の生活の中でサンゴ礁保全ができるような話題を綴ってみたいと思います

サンゴ礁生態系保全行動計画フォローアップワークショップ(その4)

2018-02-03 17:35:03 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
(4)その他
①ICRI/GCRMN
ICRI:フランス・マダガスカルからオーストラリア・モナコに事務局が移った。
第32回総会(2017年)ではマイクロプラスチックに関する決議などが採択された。
これからの方向性。ポスト大規模白化→気候変動対策強化。東アジア支援(地域会合)、IYOR国内活動推進ととりまとめ。
GCRMN:ボランティアで地域ノードを設定し、地域のサンゴ礁モニタリング情報の収集を進めている。日本は北東アジア(日本・中国・韓国・香港・台湾)。現在は東南アジアノードと一緒に東アジアとして活動している。2004/2010/2014年に東アジアレポートを発行。アジア太平洋サンゴ礁シンポジウムを開催。今年は6月に開催。
今後、地域レポートとグローバルレポートを作成する予定。

C(土屋):幾つかの会議に参加し、環境省に「国際会議の成果が地域に反映されないと意味がない」という話をしている。その一つが保全行動計画だろう。また、IYORの取り組みだろう。

②IYOR2018
共通のロゴ・ポスターを活用。公式Facebookをオフィシャルサポーター制度を設定。アンバサダーとしてさかなクンを任命。キックオフシンポジウムについて報告。

③白化
石西礁湖の結果は前述のため省略。モニタリングサイト1000の速報について紹介。

Q(中野):苦言。大規模白化緊急対策会議でも言った。平均被度で語るのは止めて欲しい。白化で種構成が変わっている。だからどうすればいいかは変わっているはず。
プレスリリースにアナサンゴモドキが使われているが、白化感度違う。
C(土屋):どうすればいいのか?
A(中野):例えば感受性の違いで分ける。植生で言えば杉とヒノキで分けたデータがある。
C(土屋):環境省も分かっている。どうすればいいか、アイデアを出していたダ蹴れば有り難い。
C(木村):モニタリングサイト1000では簡単な調査しかできていない。このような会議の時には環境省からこのデータしか出てこない。種レベルは研究者がやるべきでデータを出していい。
C(土屋):自分自身はやりあっていいと思う。このような場では「研究者はもっとデータを出せ」と言っていい。ただ、そのような場を作ってこなかったかもしれない。より良い方向に進めたい。

〇環境省挨拶 奥田課長
長時間有難うございました。
宮古島で開催したいということで、宮古島市役所の関係者の皆様に感謝申し上げます。
このような会議の時には「忌憚のない意見を」と申し上げるが、本当に「忌憚のない意見」が出た。下地市長が「実りの多い会議に」と言われたが、まさにそうなった。自分も那覇事務所長をしていて、宮古には遊びで5回、仕事で2回きた。東京にいると地域のことが分からなくなってくる。モデル事業は3箇所に過ぎないが、このような場を作ることで議論したい。
白化に対してどうするのかという意見についても、行動計画をしっかりやっていけば白化対策もかなりできると思う。
来年は中間評価。目標となる2020年に向けて、昨年の緊急会議を現場に反映させるためにどうしたらいいか、H30年が節目の年になる。環境省だけでなく、それぞれの人が活動していただければと思う。
IYORにも重なっている。手を取り合って進めたい。
明日、シンポジウムがある。エコアイランド構想とも絡む。土屋先生、梶原さんもパネラーをされる。ぜひ参加を。梶原さんから市の取り組みが十分できていないと言う話があったが、エコアイランド構想や下水道では進んでいる。自然保護の人だけでは進まない、ということを市民の方に伝える良い機会になると思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。