冬に孵化したホペイオオクワガタの幼虫達<A群:現在3齢>
ことし5月に入ってから孵化した幼虫達<B群:現在2齢>
ことし6月に入ってから孵化した幼虫達<C群:現在初齢>
既に何度か断続的な産卵を繰り返しているホペイオオクワの♀だが、今も止まり木として入れたコナラ材に坑道を掘っているのでまたいくつか卵を産みつけているものと思われる。
<A群>
3齢に加齢して約3ヶ月が経つが、大顎が片方折れていた1頭はやはり死亡。残りの3頭は1400ccの菌糸瓶の中でそれぞれ順調に成長している。頭の大きさで大、中、小と分けられるがオオクワガタは一度も蛹化/羽化を経験していないので、どのぐらいの大きさになるのか、♂なのか♀なのかも判別困難である。秋までに羽化するのではないかと期待している。
<B群>
A群を現在のボトルに移す際、幼虫投入の為の穴を掘ったのだが、その時に出た若干の菌糸をプリンカップに入れて2頭を育てている。それぞれ2齢に加齢したばかり。新たに考案した、<材&菌床セット>を日曜日に3セット作成したので、このセットの準備が整ったら、C群のうちの1頭とともに移し替えようと思っている。この<材&菌床セット>はアクリル板を加工して自作したもので、材飼育の欠点である「外部からの観察が不可」と、菌床飼育の欠点である「栄養過剰/劣化/羽化不全」を同時に解決あるいは改善すべく考案したセットである。具体的には、アクリル板を使用して天地30cm、左右20cm、奥行き5cmほどの直方体のケースを自作し、このなかに殺菌後皮を剥き高さ5cm弱に輪切りにした材(ホダ木)に若干の水分を与えたものを4個ほど並べ、ケースおよび材同士の隙間には万遍なく、ほぐした菌床を詰めるというものである。
幼虫はケースの中を自由に動き回ることが出来、材そのもの、あるいは菌床、菌が蔓延しつつある材、など好みの部位を選択して食べることが出来る。しかもケース自体の幅は5cmなので、材に食い入った場合でも、外部からその様子を伺うことができる。
写真を見て頂ければどのようなものなのかが解りやすいのだが、取り敢えずある程度成功した段階でアップすることにする。ただ一つだけ言えることは、「とてもカッコいい飼育セットである」ということだけだ。はっきり言ってこの点については大いに自己満足している。何日かすれば菌糸が再生するので、そうなったら予定通りに幼虫達を移動させるつもりである。このセットの美しさは大したもので、リビングに「生態観察オブジェ」として設置しても違和感が無いくらいだ。

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