離島ポタリング第二弾は粟国島(あぐにじま)です。
沖縄本島から60km、東シナ海に浮かぶ小さな島です。
この粟国島に行きたくなったのは
観光化されていない
飛行機利用で日帰りができる
塩作りが見たい
との理由です。
本当は、の理由が1番かもね。
なぜって、この飛行機なかなか予約が取れません。
理由は、定員9名だからです。
そうです、
日本の旅客機で
一番小さな「BN-2Bアイランダー」という飛行機なのです。
コースはこちらから
那覇空港の第一航空の事務所で
搭乗券兼座席指定を受けます。
この「1B」にはとても意味があります。
「1A」は機長の席。
つまり、副操縦士の席ということです。
ここに乗せてもらえます。
ただし、小型機ですので体重を
勘案して座席を決めるようですが…
ラッキーの一言です
つづいて、このバスに乗って駐機場まで向かいます。
これがまたまた楽しい限りです。
那覇空港の中をぐるぐる回って
まるで空港施設の見学ツァーです。
運転手さん曰く、「飛行機に乗っている時間と
このバスに乗っている時間とは変わらんよ。」
これが日本最小の旅客機「BN-2B」
人と比較してみてください。
2
写真撮影も自由のようです。
機長さんから順番に座席を呼ばれます。
1Bの席は右側、操縦桿もついています。
最後に、機長に呼ばれて奥に詰めます。
そして、機長が座って出発準備完了というわけです。
座席は、学校の椅子幅ぐらいでしょうか。
狭いよ
さあ、離陸しました。
高度400m位の有視界飛行です。
正に、飛んでるという実感があります。
約25分の空の旅です。
眼下に島が見えます。
水平飛行中の写真撮影はOKです。
サンゴ礁の島がきれいですね。
(この島の名前がわかりました。ナガウンヌ島というようです。)
かすかに、粟国島が前方に見えてきました。
この日は今一つの天候でしたので霞んでいます。
粟国空港に無事到着。
特に何があるのでもありません。
ああ、そうそう粟国島のポタリングですよね。
この島へは、なにせ日本最小の飛行機ですから
BROMPTONは携行していません。
したがって、
レンタサイクルです。それも電動です。
レンタサイクルを予約すると
観光協会の人が空港まで
迎えに来てくれます。
「ビジターセンター」というところで、
自転車を借ります。
それでは、粟国島ポタの開始です。
まずは、自転車のバッテリーのあるうちに
島の西側にある「筆ん崎(マハナ展望台)」に向かいます。
展望台まではずっと登りになります。
途中、島唯一の信号機を発見
とはいっても、学校の前にある教育用信号と聞きましたが。
立派な学校です。
どんどん登ってくと
民家もなく、牧歌的な風景が広がります。
きちんと道標も完備されています。
ここが、「筆ん崎(マハナ展望台)」です。
東シナ海が一望できます。
マハナ一帯を「番屋原」の広場というそうです。
風が強く草原に似た環境とのことです。
そういえば、木が一本も生えていませんね。
島の北西側にある「洞寺」に向かう途中で
サトウキビの収穫作業に出くわしました。
しばらく見ていると
おじさんがサトウキビを一本くれました。
かじってみると子どもの頃に味わった
懐かしい記憶がよみがえってきます。
「洞寺(てら)」と呼ばれる鍾乳洞の入り口。
結構、不気味な場所です。
人を感知すると照明が灯りますが、
とても神聖な場所と感じました。
今度は、塩づくりの場所へ行きます。
この辺りはとても平坦で
ソテツが群生しています。
島の北側に塩の工場はありました。
左に見えているビルのような建物が・・・
中はこのように竹を吊してありました。
ここにくみ上げた海水を滴り落として
塩分濃度を上げていくそうです。
それを、平釜で煮詰めて塩にします。
「粟国の塩」ですね。
島の東側にやってきました。
ここらは畑がきれいに整備されていて
ザワワが育っています。
エメラルドグリーンの「ウーグの浜」
サンゴ礁が広がっています。
白い砂と青い空です。
お昼時だったので集落に戻り、
遅めの昼食後、島の南側にある
「ヤマトゥガー」を訪れます。
奇岩がいくつも見えます。
さあそろそろ、戻らねばならない時間です。
出発点の「ビジターセンター」に戻ってきました。
センターの前に石臼のようなものが展示してあります。
これは、昔の雨水を貯めておく「トゥージ」というものらしいです。
孤島ですから、飲み水には苦労したことがうかがえますね。
現在は、海水から真水を作っているということでした。
「トゥージ」の説明
さあ、「粟国空港」に戻ってきました。
那覇からの便が着陸したようです。
空港内の売店も開いています。
離発着時のみの営業のようです。
地元特産品が並んでいます。
さあ、搭乗時間が来ました。
しかし、一つ疑問がありました。
この飛行機の離着陸の管制は
どうしているのかということです
空港の隣にそれらしい建物があるので
聞いてみることにしました。
すると、管制はすべて那覇で行っているとのことでした。
那覇空港の管制官が
粟国空港のモニター画面やデータを見ながらということです。
そうですよね、
わずか60kmしか離れていないのですから…。
ガッテンです。
すっきりしました。
誘導灯などの点灯はここで係りの人が行うようですが…。
さあ、那覇へ向けての飛行です。
座席は、またまた副操縦席
機長が、虹が出ていることを教えてくれました。
しかし、写っていませんね。
那覇空港が見えてきました。
とても、エキサイティングな空の旅が楽しめました。
今回は、
自転車の話題よりBN-2が
中心となってしまいました。
悪しからず