写真歳時記≪まさとしの一日一首≫――写真と短歌で綴るコラボ作品

きょうも生きた、泳いだ、自転車漕いだ。
その一日を、フォト短歌に仕立てる。
写真歳時記≪まさとしの一日一首≫。

Camino de Santiago――サンチャゴ(へ)の道

2015-09-02 08:05:45 | 日記
ピレネーから八百キロの道のりを 遠しともせず巡礼歩く
(in Spain)  まさとし

写真に示した巡礼道は、”フランス人の道”。
フランス国内にある4つの巡礼道が、ピレネー山脈を
越えてから、スペインに入ってこの道に合流する。

”フランス人の道”は、聖地 Santiago de Compostela
に向かう何本もある巡礼道のうち、最もよく知られた、
巡礼者の最も多く歩く道。

この北側には、ビスケー湾とカンタブリア海に面した
”海の巡礼道”がある。われわれもこの道を辿ってきたが、
道中、東から順に Hondarribia, San Sebastian, Bilbao,
Oviedo と、バスク地方を中心に風光明媚な港町の風景を
愉しむことができる。この”海の道”はお勧めである。

さて、巡礼者は誰しも、聖地まで辿り着いたという証明が
欲しいものだ。この巡礼証明書(Compostela)は、次の条件
をクリアーしないともらえない。

①徒歩・騎馬の場合は、聖地までの「最後の100km」を
踏破・乗破すること。

②自転車の場合は、聖地までの「最後の200km」を
乗破すること。

つまり、敬虔なキリスト教信者であれば、真っ正直に
ピレネー山脈を越えて、延々「800km」を歩く
のだが、神様の思し召しとして、「とにかく最後の
100km」を歩いたら、許してあげようという訳だ。

神は、真っ当な信者ばかりでなく、ハイキング気分で最後の
100kmを歩く人、短期休暇を利用して歩く人たちも含めて、
等しく「救って」くださるのだ。