先ずは、ジェノヴァの位置を確認しておきましょう。
イタリア北西部の沿岸沿いで、フランスから国境を越えて、最初の割と大きな都市です。
鉄道の線路や道路は、繋がっていますから、密輸や国際的犯罪の危険地帯でもあります。
モロッコ、スペイン、フランス、イタリアと4カ国を横断してくるのも、そんなに困難ではありません。
ウリちゃんも時々仕事でモンテカルロ(モナコ)に行くことがあるのですが、ミラノから鉄道を使用して国境を越える場合に、本来なら乗客全員の身元を確認するところが、日本人であるためか、今まで一度もパスポートの提示を求められたり、何か尋ねられたりということがありません。
まあ、面倒がなくていいと言えば、それまでなんですが、人ごとながら国境の警備って、これで本当に大丈夫なんだろうかと心配になることもあります。
そんなジェノヴァで昨日2件の出動依頼が爆発物処理班にありました。
1つ目は、作為的に忘れ去られたように置かれたブリーフケースが、時限爆弾ではないかとの通報で、付近住民を避難させ、交通を遮断した上で、調査したところ、単なる書類が入った鞄であったことが判明し、何事もなくよかったねと思ったところに、さらに匿名で、爆発物があるらしいと電話があり、爆発物探知犬も出動して、付近を調査したところ、こっちもガセだったということです。
何事もなくよかたね!ってところなのですが、イタリアでは頻繁にこんな騒動があります。
北イタリアの場合も、高速道路がスイスと繋がっていますから、国境越えは、比較的容易で、先日もスイスから麻薬や銃弾を積載した小型トラックが警察に摘発されています。
しかもイタリアの場合は、テロに対する用心だけでは済まず、マフィアが爆弾を仕掛けて、殺人事件を犯す危険も多々あるのです。
時々、トラム(路面電車)の座席に置き忘れたように置いてある紙袋を見たら、ウリちゃんは、即トラムを降りて、次のを待つようにします。
地下鉄も同じように、用心しています。
まあ、実際爆発!っていうニュースは、ほとんどありませんが、君子危うきに近寄らずってところです。
日本もオームの地下鉄サリン事件以降は、かなり神経質になっていたようですが、喉元過ぎればなんとかで、最近はこんな危機管理も疎かになってきたような印象があります。
最近では、通行人の列に車が突っ込んだり、すざんな管理体制が原因のバスによる大事故、飲酒運転や薬物使用後の危険運転やら、殺傷事件が頻発しているようです。
なんか世情が乾燥してガサガサしているような印象があるのですが、日本の皆さんは、どんな風に感じているのでしょう?
こんな時に限って現れる愉快犯もいることでしょうから、気を付けるに超したことはありませんね。
ランキング参加中です
ぽちっとクリックをお願いしま~す。
にほんブログ村
日本だと地下鉄サリン事件以来、ゴミ箱が透明ボックスになったり民間事業者はがんばってると思います。
ご指摘のとおり、規制緩和や価格競争の高まりで労働環境が悪化して世の中ギスギスですね。企業の成果主義も、欧米とは思考のベースが違いますから、これも変な方向に行ってしまって全体的に失敗しています。
人が幸せになるために労働するのに、働いても働かなくても幸せになれないこの日本、微力ながらなんとかしていきたいです。